2023年12月9日、関東学院大学 横浜・関内キャンパス内の「BACON Books&cafe」にて沖縄県八重山諸島の魅力を伝える『八重山島ぐらしカレッジ』が開催されました。
本イベントは、日ごろからオンラインで八重山諸島の魅力発信を行っている「一般社団法人 八重山ビジターズビューロー」による離島観光活性化事業の一貫。
約50名の参加者たちが生徒となり「食」「文化」「くらし」などの幅広い分野について、島のプロフェッショナルたちによる授業を受けるスタイルで進んでいきます。
八重山ってどこだか知っていますか?
ー沖縄県の最南端、波照間島(はてるまじま)を含む八重山諸島。ぜひ、何日もかけてのんびり過ごしてほしい、あたたかく綺麗で魅力あふれる島なんです。
そんな島のプロフィールを紹介して下さったのは、1限目を担当する八重山ビジターズビューロー事務局長である綿貫周平さん。
島の食文化や過ごし方について、参加者と楽しくクイズをしながら紹介してくださいました!
参加者にはドリンク・ランチ・デザートも◎
13時スタートのイベントに集まった腹ペコの参加者に振舞われたランチ。
爽やかブルーが目を惹く「バタフライピーティー」は美容効果も期待できる、身体にも嬉しいドリンク。
島のソウルフードである「八重山そば」は、優しいスープがじんわり感じられるストレートの太麺が特徴の絶品料理。
さらに、具材たっぷりの沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」でほっこりとお腹を満たします。
「八重山そば」に島の食文化には欠かせないスパイス「ピパーチ」を追いがけ。まろやかな辛味とシナモンのような甘いスパイスの香りを楽しむことが出来ました!
デザートのシフォンケーキにもピパーチが。濃厚なチョコレートにも負けないパンチがありました!
シラユリストって何のことだかわかります?
2限目の講師は泡盛のスペシャリスト 飯田晃子さん。
ー泡盛というお酒も、時代と共にさまざまな工夫で進化してきました。
泡盛の種類から各銘柄を愛する方たちの呼称まで、参加者からの笑いと学びの「へー!」が飛び交う授業でした。ちなみに「シラユリスト」とは、白百合という泡盛のファンの呼称だそうですよ。
今回のイベントは泡盛2種の飲み比べ付き!
ベースにインディカ米(タイ米)を使用したおなじみの泡盛は、濃厚で芳醇な香りが特徴の一杯。
対するジャポニカ米(国産米)の泡盛は「これが本当に泡盛なの?」と目を丸くしてしまうほどスッキリした口当たりと優しい香りのお酒でした。
同じ製法の泡盛でも、こんなに味わいや香りが違うとは大変驚きでした!
台風が来たら孤立、電気もしょっちゅう止まります
泡盛でほろ酔い気分になりながら迎えた3限目は、島の農業や畜産業について学びます。
八重山からほぼ全ての交通機関を駆使して登壇してくださったのは、西表島の大浜農園代表である大浜一将さん。
明るいお人柄でありながら、離島で暮らす厳しさ・観光地との関係性・島の産業が抱える問題点まで多岐に渡る授業内容に、参加者のみなさんは前のめりになって聞き入っていました。
「みなさんが島に来たときは、ぜひお店の方にどこの食材か尋ねてください」
旅の醍醐味であるグルメの数々が、必ずしもその土地の食材で出来ているとは限らない島の現状。
「台風が来たら孤立ですから!」と笑う影に、自然の厳しさや離島の苦悩に立ち向かう大浜さんの熱い想いが伝わってくる、大変印象的な授業でした。
家族のつながり、島のあたたかさ感じるフィナーレへ
さて、泡盛で楽しい気分になった参加者たちの最後の授業は「音楽」です。石垣島出身のシンガーである石垣 優さんによるトーク&ライブパフォーマンス。
ー島の子供たちは、先祖のお墓にのぼって遊んでるんですよ。
ーおばーから母へ、母から私へ伝わってきた歌詞なんです。
そんな大切なご家族との繋がり、石垣島での暮らしについてのお話がもりだくさん。
石垣さんのどこまでも透き通る歌声と、その音だけで「沖縄」を思わせる三線(さんしん)の音色が溶けあう空間。目を閉じずとも、青空と砂浜、そしてやさしい波音が聞こえてくるような素晴らしいステージでした。
最後は、参加者や講師のみなさん、スタッフもみんなで大合唱。島のあたたかな雰囲気をそのまま肌で感じられる、まさに旅するように学ぶ「島ぐらしカレッジ」でした。
さいごに
沖縄県にすら足を運んだことがない筆者。
会場のあたたかな雰囲気に自然と笑顔になりながら、「絶対に八重山観光にいくぞ!」という気持ちを胸に会場をあとにしました。
すでに八重山諸島に行ったことがある方は、より一層の魅力と現状を知るキッカケになりそうです。全然しらなかった!という方には「もっと知りたい、訪ねてみたい!」という気持ちにさせてもらえるような素晴らしいイベントでした。
みなさんもぜひ、下記リンクから八重山について探ってみて下さいね!
参考リンク
- 八重山島暮らしカレッジ IN YOKOHAMA公式サイト:https://action-planning.jp/yaeyama2023/
- 八重山島暮らしカレッジ公式インスタグラム:https://www.instagram.com/yaeyama_shimagurashi_college/
追記:2024.03.22
当日の様子がYOU TUBEにて公開されました。