ねぶたといえば、青森県のねぶた祭りを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、茨城県つくば市でも多くのねぶたが登場するまつりを毎年開催しています。それが「まつりつくば」です。
私も今回当記事を執筆するにあたり、11年ぶりにまつりつくばへ訪れました。その様子を紹介します。
まつりつくばの歴史
まつりつくばの歴史は1981年までさかのぼります。第一回まつりつくばは、祭りが好きな有志により開催されました。その後、現在のように大ねぶたと「跳人」と呼ばれる踊り手が登場し始めたのが1998年からです。
つくば市は研究学園都市という名前の通り、世界各国から研究者が集まる都市です。まつりつくばも、国や地域関係なく多種多様な文化を取り入れています。そのため、来場者は日本人だけでなく世界各国から訪れ、その数は毎年40万人を超えるそう。
2024年現在、開催回数は41回だそうです。「わたしたちのまつりつくば」をキャッチフレーズとし、街と人々が一体となって未来を作るコンセプトでまつりつくばは開催されています。
出し物の種類
多国籍文化を取り入れたまつりつくばは、出し物の種類も豊富です。私が撮影した写真になりますが、それぞれ紹介します。
ねぶた
まつりつくばの象徴であるのが「ねぶた」です。大中小さまざまな大きさのねぶたが道路を練り歩きます。「土浦学園線」と呼ばれる道路のなかで、西大通りと東大通りの間を通行止めにしパレードを行うのです。
これらのねぶたは青森県のねぶた祭りを取り入れています。ねぶたの中には青森ねぶた祭りで使用されていたものもあるとのこと。すべてではないものの、大きさが本場のねぶたと同じであるため、近くで見るとかなりの迫力でした!
つくば大万灯神輿
こちらは残念ながら写真を撮影できませんでしたが、日本一大きいとされる「つくば大万灯神輿(つくば神輿連合)」も登場します。
万灯神輿(まんとうみこし)とは、おみこしの4面に絵が書かれた提灯が装飾されており、江戸発祥のもの。なんと担ぎ手は1000人規模とのこと!きらびやかに提灯が光るため、ねぶたと合わせて幻想的な雰囲気を演出してくれたでしょう。
その他の出し物
ねぶたパレードで私が撮影したその他の画像を紹介します。
土浦学園線のねぶたパレードだけでなく、駅周辺にはたくさんの出店や露店が並びます。とくに今年は、新型コロナウイルスの影響前とほぼ同じ規模での開催だったからか、来場者がとても多かったです。
ほかにも、「スーパーサイエンスパーク」や「スポーツパーク」などのイベントが周辺各所で行われました。
まつりつくばのポスター
今年のまつりつくばのポスターは、ZOZOTOWNでおなじみの株式会社ZOZOさんが制作しました。実はつくば市内に物流拠点である「ZOZOBASE」があり、開設から約6年経過するそうです。今回つくば市に恩返しをしたいという想いでポスターデザインを手掛けたとのこと。
「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念と、まつりつくばの多国籍な文化がマッチしたかっこいいポスターでした。
久しぶりのまつりつくば
毎年開催するごとに新たなイベントを取り入れているまつりつくば。大迫力のねぶたと活発な踊り手・担ぎ手の皆さん、国籍関係ない多くの来場者、全員で作っているお祭りなのだなと改めて感じました。
そして、つくばへの愛をたくさん感じました。私もまつりつくばを創る一員になれたのなら嬉しいです。
まつりつくばの情報
イベント名:まつりつくば
開催場所:つくばエクスプレス「つくば駅」周辺(つくばセンター広場、土浦学園線、つくば公園通り、中央公園、竹園公園ほか)
まつりつくば大会本部 事務局(つくば市観光推進課内)TEL:029-883-1111 ※平日のみの対応
まつりつくばの公式HPはこちらから