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もの・こと  |    2024.12.04

東京の木 多摩産材を知る『東京の木 多摩産材利用拡大フェア2024』 【東京都】

東京都で育った木材があるのをご存じですか?
今回は10月24日・25日に新宿NSビルで開催された東京の木 多摩産材利用拡大フェア2024を取材してきました!

東京の木 多摩産材利用拡大フェア会場の様子①

多摩産材とは?

多摩産材とは、東京都の多摩地域で生育した木材のことをいいます。
東京都多摩地域の森では、スギ・ヒノキが多く植えられていて、その約7割がスギの木です。
適正に管理された森林から生産され、認証されたスギやヒノキは「東京の木 多摩産材」と呼ばれています。

江戸時代、多摩の木は江戸の街づくりにもよく使われていました。
その後、戦後の復興でさらに大量の木材が必要になり、1955年〜1965年にかけて大規模なスギやヒノキの植林が行われました。

植林された木は樹齢50年を超え、現在、木材として利用可能な時期を迎えています。
そのため、主に東京都の奥多摩町、檜原村、日の出町、青梅市、あきる野市、八王子市などに植えられている東京の木 多摩産材を、様々なことに使用できるように東京都は利用を進めているのです。

現在、手に取れる製品のほか、立川のGREEN SPRINGSや青梅線奥多摩駅舎、原宿のWITH HARAJUKUなど幅広く東京の木 多摩産材が使用されています!

東京の木 多摩産材利用拡大フェアとは?

東京の木 多摩産材利用拡大フェア
東京の木 多摩産材利用拡大フェア会場の様子②
東京の木 多摩産材利用拡大フェア会場の様子③

東京の木 多摩産材利用拡大フェアは、公益財団法人東京都農林水産振興財団主催のイベントで、同財団内にある多摩産材情報センターでは、東京の木 多摩産材の製品や調達方法、多摩産材の取扱い業者とのマッチングなど、多摩産材利用にまつわる情報を提供しています。

東京の木 多摩産材利用拡大フェアは、実際に東京の木 多摩産材の製品を取り扱っている企業の方に話を聞いたり、実際に製品に触ることができるイベントです。
今回は「家具・什器・ノベルティ」「外構・外装」「建材」の3つのジャンルに分かれて、47の企業がブース出展していました。

フェアでは、多摩産材をどうやって使ったらいいか分からない、多摩産材の製品はどのようなものがあるか知りたい、また、利用したときに使える補助金などについても直接相談でき、東京の木 多摩産材を詳しく知ることができました。

今回は、筆者が実際にフェアで魅力的に感じた企業・製品をご紹介します!

Moku-Moku工房

Moku-Moku工房イベントブース①
Moku-Moku工房イベントブース②

Moku-Moku工房は自然豊かな東京都日の出町にあります。
障がいのある方の作業所「就労日の出舎」の工房としてリニューアルしました。

多摩産材を中心とした木材を使用し、雑貨やノベルティグッズまで、ひとつひとつ丁寧に手作りで制作されています。
作業は木をカットし、研磨するところから行います。

万年カレンダー

Moku-Moku工房では、長く使用できる万年カレンダーを制作しています。
曜日の枠を月に合わせてずらすことで月、年が変わっても使用できるカレンダーです!

裏側にはギザギザの凹凸のある加工をしてあるので、木同士がずれることはありません。
あたたかみのある毎日が送れそうです!

名札ケース

こちらは、木で作られた名札ケース。
上部2か所にはパーツをつけることもでき、季節や好みに合ったパーツを選ぶことで、オリジナルの名札ケースにすることができます!

Moku-Moku工房では、ノベルティグッズから一点ものの製品まで受け付けています。
工房の見学もできるそうなので、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?

Moku-Moku工房

住所:東京都西多摩郡日の出町平井3030
電話番号:042-597-1451
https://new.express.adobe.com/webpage/nP0CyBcdzNMWK

一般社団法人kitokito

一般社団法人kitokitoイベントブース

一般社団法人kitokitoは「木のコンシェルジュ」と「Wood Factory」の2つの事業を行っています。
木のコンシェルジュでは、木製品の企画・設計・製造・販売や、木育プログラムといった子どもたちが木に触れられる企画・運営を行っており、Wood Factoryでは、障がいのある方々が木工制作を仕事にできるよう、福祉作業所(就労継続支援B型)を運営しています。

多摩産材 ガチャガチャ

こちらは多摩産材でできたガチャガチャ。実際回させていただいたのですが、つっかえることもなくスムーズにガチャが回せました。
オリジナルのコインも木でできていて、コインを入れたり、ガチャを回す際に木の温かみを感じられるのが魅力です!

端材アップサイクル

こちらは葉材とプラスチックを混ぜて製品になったもの。加工の際に出てくる葉材を集めてプラスチックと混ぜて製品にしています。
右側のコップやトレーなどは半分以上が葉材で作られているそうで、一般家庭でも取り入れやすい商品です!

一般社団法人kitokitoの企画・営業の野口可奈子さん

kitokitoの野口さんが手に持つのはKOLMIO(コルミオ)。
プラスチックカラーコーンを木で制作したもので、大小2つのサイズが用意されています。

プラスチックカラーコーンと違い、三角の形なのでバランスも取りやすく、三角を開いて平面にすることも。
折りたたむこともできるので収納もしやすく、裏表使用できたりコーンとしてだけでなく、看板としても使用できます!

一般社団法人kitokito

住所:東京都八王子市川口町961-6
電話番号:042-659-0844
https://kitokito.org/

株式会社クレコ・ラボ

株式会社クレコ・ラボイベントブース

株式会社クレコ・ラボでは、WEB制作・動画制作などを行いつつ、人と森を繋ぐプロジェクトや、国産の木を使った製品を制作しています。
今回は、多摩産材を使った木の紙や、木で制作されたストローが展示されていました。

木が表紙のノート
木の紙

こちらは、木で制作された表紙のノートや木の紙です。
木の紙は、レーザープリンター用とインクジェット用の2種類あるそう。

レーザープリンター用は会社や学校で使用でき、インクジェット用は家庭のプリンターでも使用できるので、年賀状や結婚式の招待状などにもおすすめです!
写真などをプリントすれば、味わいのある作品に仕上がるので、またひと味違う作品にすることができます。

木のストローやワリバシ

紙のストローは最近よく見かけますが、木のストローはなかなか珍しいもの。
紙よりも厚み、強度があるのが魅力です。

こちらの木の紙やノートなどのグッズはオンラインショップで購入いただけます。
そのほかにも木のステッカーや名刺などのさまざま商品が販売されています。

株式会社クレコ・ラボ

住所:東京都港区芝2-5-10-1102
https://creco-lab.co.jp/index.html
https://www.kinomeishi.com/(オンラインショップ)

東京の木 多摩産材に触れてみよう!

多摩産材はさまざまな場所で使用されています。
施設などに使う際は企業などの利用が多いものの、一般の方でも新築を建てる際に利用したり、木を使った製品などを購入することができます。

現在、利用できる時期を迎えている多摩産材。
実際に製品を手にとって、東京の木に触れてみませんか?

掲載情報

東京の木 多摩産材の製品や調達方法についてのお問い合わせ先
東京都農林水産振興財団 多摩産材情報センター

住所:東京都青梅市河辺町6-4-1 青梅合同庁舎1階
電話番号:0428-20-1181
時間:9:00~17:00(月~金曜日)※土日祝日及び年末年始は除く
https://tamasanzai.tokyo/

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この記事を書いた人

ChicacoMurayama

【アーティスト/ライター】【神奈川県公認Mediallライター】 幼い頃から絵を描くことが好きで、画家活動を行う。また、読書、執筆、写真を撮ることも好きでフリーライターとしても活動。 作品は独自に研究し生み出した技法のサンドアート。コンセプトは「綺麗な世界、穏やかに心温まる世界」。展示販売、年に数回のワークショップ、ラジオでアートについて話したりアート普及活動も行う。 多めで見やすい写真とわかりやすい等身大の言葉で、アート、美術館・博物館をメインに画材、文具や神社、カフェなどを紹介していきます! 

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