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もの・こと  |    2024.01.24

葬儀場で開かれた「ちいさな手作り雑貨市」|偶然の出会いから生まれたつながり

2023年12月、静岡県浜松市で「ちいさな手作り雑貨市」が開催されると聞き、足を運びました。

会場はなんと葬儀に使われる建物!
異色の場所で開かれたイベントの裏側にあったのは、偶然の出会いと助け合いの心でした。

今回は、異色の場所で手作り雑貨市を開催するに至ったストーリーと、あたたかな雰囲気の会場でつむがれたさまざまな「つながり」をご紹介します。

「ちいさな手作り雑貨市」

「ちいさな手作り雑貨市」は、2023年12月15日・16日の2日間の日程で開催されました。
会場は冠婚葬祭と互助会の地元静岡県の企業【アルファクラブ静岡株式会社 森田町】。
初日はあいにくの雨でしたが、建物内の開催なので傘を差す手間もなく、コートいらずの快適な環境です。

9:30のスタート直後に会場に入ると、すでに来場者の姿が見られました。
気になるブースを見て回り、魅力的な商品を手に取ったり、出展者の方とお話をしたり、思い思いに楽しんでいます。

時間が経つほど来場者は増え続け、お昼前には作品が少なくなっているブースも見られるほどでした。

開催のきっかけは冠婚葬祭会社とマルシェ主催者の出会い

会場内には、ウェディングドレスが飾られていました。よく見れば、七五三や成人式用の華やかな着物も展示されています。会場は葬儀場として利用されている建物です。

イベント会場となった理由が気になり、髙橋店長にお伺いすると、会社の名前や事業内容が知られていないことに悩んできた背景をお聞きできました。

「弊社は結婚式や成人式などの冠婚も取り扱っていますが、葬儀のイメージが強く、もっと身近な会社と知っていただける方法を模索してきました。
そんな時、別のマルシェで偶然CORO CORO。。。(コロコロ)さんに出会い、今回のちいさな手作り雑貨市の開催につながったんです」

マルシェをしたくても開催場所に悩んでいたCORO CORO。。。さん

CORO CORO。。。さんは、「ちいさな手作り雑貨市」の主催者です。
主婦やママさんの手作り活動をイベントなどで応援し、静岡県西部を中心に19年間手作り雑貨市を開催してきました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の蔓延によりイベントは軒並み中止。
withコロナが叫ばれるようになってからも、なかなか条件の合う会場が見つからなかったと話してくれました。

開催したくてもできずにいたとき、アルファクラブ静岡株式会社さんに出会い、3年10カ月ぶりに「ちいさな手作り雑貨市」の開催につながったのです。

業種を超えた「助け合いの心」

「出展者の方々が作成した品を多くの方に見ていただける会場として、力になりたいという想いもありました」と髙橋店長は話します。

「人生の節目のお手伝いをする会社ですので、地域の方々に密着していきたい、気持ちのつながりを持ちたい、と強く思っています。
人が集まることだけを目的にするのではなく、来場される方も出展される方も喜んでいただける場所を提供できていたら嬉しいです」

雑貨市で生まれるつながり

アットホームな雰囲気の漂う会場では、いたるところで「つながり」が生まれていました。

作り手と来場者のつながり

出展者である作り手と来場者の間でつながりが生まれるのも、雑貨市の魅力です。

すべて紙製!その軽さにびっくり

カゴバック・アクセサリーのクインスハットさん。

「重さが気になる方も、このピアスやイヤリングなら気軽に付けられます。ネックレスと色味を合わせてみても可愛いですよ」と、おすすめの使い方を教えてくれました。

光熱費削減効果がある鍋帽子の存在感! 

つまみ細工の髪飾り・布小物の春日の鹿さん。

「鍋帽子には300gも綿が入っています。詰めるのが大変なんです」と、制作の苦労すら楽しそうに話してくれました。

多肉植物にもそれぞれ個性が…!

ぶんぶん多肉植物さんは、育て方や手入れの仕方など丁寧に教えてくれました。

言葉の端々から多肉植物への愛情が伝わってきます。

作品に込められた想いやストーリーとのつながり

会場では、人と物のつながりが強まる感覚もありました。

作り手の方々と直接会って言葉を交わし、作品を手に取る雑貨市では裏話を聞けるのも魅力です。
作品には必ず作り手の想いや作るまでのストーリーが隠れています。

自宅に持ち帰った作品たちを目にするたび、使うたびに購入したときの思い出がよみがえるでしょう。
想いの詰まった作品は一層お気に入りになります。

作り手同士のつながりも

作り手同士の交流が生まれるのも雑貨市の魅力です。

フォルムや色づかいがかわいい!

アクセサリー・小物のもこ和さん。

「イベントやマルシェなどで顔を合わせる機会も多く、お隣さんとは仲良くさせてもらってます」と話してくれました。

つまみ細工・アクセサリー・布小物ののあなさん。

「出店した先で皆さんの作品を見るのが好きなんです。刺激をもらっています」と自分自身も楽しんでいることを教えてくれました。

来場者が途切れると、出展者同士連絡先の交換や作品を購入し合う姿も。

ゆったりのんびりとした会場では、さまざまな場所で「つながり」が生まれる場面を目撃できました。

「ちいさな手作り雑貨市」でつながる地域の輪

冠婚葬祭企業と地元のマルシェ主催者がタッグを組み開催した「ちいさな手作り雑貨市」。
偶然の出会いと助け合いの心から開催されたイベントです。

「地域とのつながりを大切にしたい」という髙橋店長のお言葉通り、来場者と作品の出合いだけでなく、作り手と来場者、作り手同士などさまざまなつながりが生まる場所でした。

次回の開催は未定ですが、地元企業とマルシェ主催者の連携が今後どのような効果を生むのか、ますます期待が膨らみます。

ちいさな手作り雑貨市

開催日:2023年12月15日・16日 9:30~14:00

企画・主催:CORO CORO。。。
Instagram:https://www.instagram.com/coro_coro_hamamatsu/
ブログ:https://kyoyo17.hamazo.tv/

会場:アルファクラブ静岡株式会社(旧富士葬祭)森田町
公式サイト:https://www.alphaclub-s.com/

次回開催予定:未定(CORO CORO。。。さんのInstagramやブログをご確認ください)

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この記事を書いた人

中村 ことは

パン職人ライター。趣味は旅行・神社仏閣巡り・着物。 歴史が感じられるものや場所、職人の技がきらりと光る工芸品も大好物です。 関東、フランスを経て地元・静岡にUターンしました。 静岡県西部を中心に、私だからこそ紹介できる魅力を発信していきます。

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