北海道札幌市の西区エリアでは、毎年「アイスキャンドル冬物語」が開催されます。
西区内の各会場で見られるアイスキャンドルは、雪景色にちょこっと色づき、私たちの心をほっとさせてくれますよ。
アイスキャンドル冬物語とは?
アイスキャンドル冬物語は、西区の地元商店街や町内会など、地域のみなさまの協力によって開催される冬のイベントです。
雪が降るとまっ白になる街並みも素敵ですが、さらなる景観アップを目的に平成7年1月からスタートしました。
2024年は5か所、それぞれの会場が主体となって実施しています。
今回、私は琴似地区の「屯田の森会場」へお邪魔してきました。こちらの地区は、JR琴似駅から西区役所まで約1.2kmの道のりにアイスキャンドルが設置されています。
「アイスキャンドル冬物語」は各会場でスタートした年が異なり、その中でも琴似地区は最初に開催され、今年で30回目。
アイスキャンドルが約140個、スノーキャンドルは約200個並んでいます。ろうそくの火や青色の発光ダイオード(LED)でともされた灯りは、ずっと見ていたい素敵な景色ですよね。
幻想的な景色がひろがるスポット
午後6時ごろになると、陽が沈んだ街にはアイスキャンドルのあかりが美しく際立ってきます。
会場には、たくさんのアイスキャンドルが並び、地域の方々を魅了していましたよ。
イベント当日の気温は1℃、体感温度は-2℃の中アイスキャンドルを見に来る方々は、会社帰りだろうと思われる人もちらほら。
お仕事で疲れ切った心を癒して、明日からも頑張ろうという気になれそうな灯りに元気をもらえますね。
地域の方々の協力があってこそ
イベントに来ていた小学生が「見たらわかるよ~!」と、キャンドルの中を確認。会場近くにある琴似小学校の児童たちの作品もありましたよ。
生徒たちがアクリル筒にそれぞれデザインした作品が並んでいます。
デザインが入るとさらに魅力的ですよね。
私は小学生のころ工作の授業が大好きだったので、このような作品を見るとウズウズしてしまいます!来年は大人も参加できないかしら?……なんて。
発寒地区では、商店街の方々がアイスキャンドルを作り、それぞれお店の前に並べて冬のイベントを楽しませてくれています。
協力し合って作った100個ほどの作品が多く並ぶメインの花壇では、点灯式もおこなわれていますよ。
また、児童会館の子どもたちが参加してアイスキャンドルを作っているところもあります。
スノーキャンドルを作れるイベントも実施
イベントが開催される大きな公園では、その場に足を運べば事前申し込み不要で「スノーキャンドル」が作れます。
バケツに雪を満タン、ぎゅうぎゅう詰めにし、その上から丸い筒を押し込んで雪をくり抜きます。
氷でできたアイスキャンドルに比べ、雪を固めるだけでできるスノーキャンドルは子どもでも簡単に作れるので人気です。
日中の明るい時間帯に作り、夕方からは作ったキャンドルの点灯式。自分が作った作品に、火がともされる瞬間はワクワクしますよね。
今年、イベントが開催された農試公園では200個ほどのスノーキャンドルが並んだようです。
おわりに
雪が多く降る地域ならではの行事「アイスキャンドル冬物語」は、西区民である方々の協力で成り立っています。
寒い季節はキャンドルの灯りでほっとした気持ちになるイベント、ぜひ見に来てくださいね。期間は数日と、短いので要チェックです!
イベント情報
「アイスキャンドル冬物語」
開催場所:琴似・八軒・発寒・福井
期間:各会場により異なる(1月中旬~下旬にかけて)