・はじめに
「木曽路はすべて山の中である」で有名な島崎藤村の「夜明け前」
「木曽路 氷雪の灯祭り」(ひょうせつのひまつり)はその木曽路の各宿場などで、例年1月下旬から2月の週末に行われるイベントです。
地元の方々によるアイスキャンドルや竹の灯篭、宿場によってはそこでしか食べられない食べものなどが約1ヵ月にわたり古い街なみの冬の夜を彩ります。
今年は1月27日(土)の木曽町日義宮ノ越から2月17日(土)の妻籠宿までの開催!
※以下の写真は全て2019~2020年のものです
・木曽路とは
中近世(徳川家康辺りの時代)に、江戸から京都を繋いでいた道の一つが「中山道」。
中山道の中で、長野県を通るのが「木曽路」と呼ばれています。
写真は馬籠峠の入り口にて。
わりと本当に山の中。
近年はインバウンド需要もあり、日本人より欧州系の方々が多い日も。
(年イチで馬籠から妻籠を歩いたりたまに奈良井や木曽福島宿に遊びに行きますが、それもあってか新しい宿やお店も増えたりで色んなお客さんがいるし実際楽しい)
・見どころ
このお祭りは何と言っても「冬の古い街なみと氷の灯篭のコラボレーション」。
写真は木曽福島宿。
街中を流れる川と氷の灯篭がとても美しい。
木曽福島といえば大関にも上り詰めた力士、御嶽海。
2020年はこの御嶽海を称えた氷雪アートも展示されていました。
場所によりその土地柄が現われるのも楽しさの一つ。
馬籠は坂と石畳に映える灯篭。
紅葉を沈めたものまで。
宿場によっては豚汁やラーメン、屋台など、その地域ならではのご飯もオイシイ。
写真は2020年までは馬籠宿で提供された会席料理の老舗、萩乃屋さんのこのお祭り限定ラーメン。
その年により内容が変わるため、どんなラーメンになるかはその日のお楽しみ。
・時間帯
ほぼ長野県かつ雪と氷のお祭りのため、当然地面も凍ります。
歩道も容赦なく凍る。
私、ライターしもじまはギリ岐阜県かつ馬籠宿のある中津川市。
ある程度は雪に慣れています。
それでも「2WDの車で行くなら木曽福島宿がギリかな」な印象。
路面はガチガチに凍ります。
そこから先は4WD必須。
電車も選択肢として超有効。
お祭りの性質上、夜が本番とはいえ時間帯によって全く違う表情を見せてくれます。
昼から訪れてゆっくり過ごすのもおすすめです。
写真は馬籠宿の日中の灯篭。
・フォトコンテスト
このお祭りではフォトコンテストも開催されます。
最優秀賞、優秀賞、特別賞の他にも地域賞も。
各賞ごとの商品もあります。
※木曽町日義宮ノ越、塩尻市贄川宿ではフォトコンテストは行いません。
2023年最優秀賞 -氷雪灯の想い出 小口照人様 (奈良井宿)
馬籠宿賞-馬籠を優しく灯して yui_photo_1108様(→instagramアカウント)
応募方法はプリントの郵送とinstagramの2種類。
詳細は木曽谷とりっぷ様のサイトにて。
(2017年度分からの入賞作品も閲覧できます)
https://kiso-nagano.ne.jp/recommend/2024ice_festival/
・まとめ
「木曽路 氷雪の灯祭り」のご紹介でした。
雪と氷と古い街なみを堪能できるイベント。
(ただし上記の通り完全に冬装備は不要ではないため、下調べと準備は大事)
写真を撮る人も観る人も食べる人も歴史好きな人も冬装備のライト層から本格派までと、多方面に楽しめます。
もちろん他にもアウトドアや温泉など諸々、こちら以外をメインにしても他の季節にきてもと1日では足りない深さがある木曽路。
四季折々の中の、冬を堪能する催しの一つが木曽路 氷雪の灯祭りです。
・リンク
木曽谷とりっぷ様
https://kiso-nagano.ne.jp/recommend/2024ice_festival/