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もの・こと  |    2024.03.13

ひとつぼデパートメントとは?!山口のいいものを集めたひとつぼタウンをご紹介|岩国市

山口県の「ひとつぼタウン」に存在するという、謎のお店「ひとつぼデパートメント」。

ひとつぼデパートメントを覗くと、地元山口県が大好きな「おのちゃん」選りすぐりのおいしいものがたっぷり。

けれど「ひとつぼデパートメントはどこにあるの?!」と、ちょっと謎めいたお店。一体どこで、どんなものを手に入れることができるのか……?

今回は、そんな謎に包まれた「ひとつぼデパートメント」を立ち上げたおのさんにお話を伺いました。

ひとつぼデパートメントとは?

ひとつぼデパートメントの紹介は、公式ホームページにこのように記載されています。

山口県の東部あたりにある 小さな小さな❝ひとつぼタウン❞
この町には魅力的で面白い人たちと、大切に作られた良いものがたくさん。ここに暮らす「おのちゃん」がひとつぼタウンの「素敵なもの」をご紹介していきます!

引用:ひとつぼデパートメント

ひとつぼデパートメントで手に入れることができるのは、岩国市を中心とした山口県東部のおいしいものたち。

岩国の特産品「岩国れんこん」や、和栗の原種とも言われる大きくて甘い「岸根ぐり(がんね栗)」。200年愛され続ける老舗お菓子屋さんの「錦帯せんべい」から唐辛子農家が手掛ける「グルグルグリーンカレー」まで、さまざまです。

これらはすべて、ひとつぼタウンに住む「おのちゃん」が自ら作り手さんに会いに行き、セレクトしたもの。

実店舗はありません。マルシェへの出店もしくはオンラインで販売をしています。

ここで手に入るのは季節によってちょっとずつ中身が変わる、おのちゃん厳選の「ひとつBOX」や「むふふBOX」などの詰め合わせ。

季節の「ひとつBOX」には、岩国市の人気農家「てのたの」が農薬を使わずに育てた旬のお野菜など、その瞬間にしか手に入らない地元のいいものが詰まっています

「おじいちゃんが孫のように甘やかして育てた」という岸根ぐり
ひとつぼデパートメントだからこそ実現したおいしいものの詰め合わせ「季節を楽しむグリーンカレーBOX」

ひとつぼタウンは「作り手への愛」と「地元愛」

「ひとつぼタウン」について、おのさんはこう話します。

「ひとつぼという名前を付けたのは、私が「1坪」のような自分の手が届く範囲で色んな人とコラボレーションして『楽しいことをしていきたい!』という想いからです」

おのさんがひとつぼという小ささにこだわるのは「自分がきちんと『良さ』を伝えることができる範囲のものだけ」を決めているからなのだそう。

「テーマは、無理をしない」とおのさんは笑います。

「人柄も含めて全力でおすすめできるものだけ」

「全力でおすすめできるものだけ」を取り扱う、おのさんのひとつぼデパートメント。商品を選ぶ際、最終的に一番大切にするのは「好きかどうか」と、おのさん。

「選ぶときの共通点は、できるだけ余計なものが入っていないこと。そして、作り手さんがこだわりを持って手がけているもの。考え方に共感できる作り手さんや、『好きだな』と思う人の商品だけを選んでいます

「商品はすべて自分で取りに行くので、みんな会っていて心地いい人だけ!」

じっとしているのが苦手で「人に会いに行きたい!」と話すおのさん。「ひとつぼタウン」という小さな街には、魅力的な人がたくさんいるのだといいます。

大切にしていることは「好きな人と仕事をする」

おのさんが撮る作り手さんの写真はどれも笑い声が聞こえてくる(周防大島の養蜂家 瀬戸内タカノスファーム)

このひとつぼデパートメントの最大の魅力は、作り手さんの紹介ページ。
すべて「会いたいから」と、自ら取材したもの。その内容は、明るいおのさんの笑い声が聞こえてくるような取材記事ばかり

「結局、会って話すとみんな好きになっちゃうんです」と話すおのさんの人柄は、作り手さんの写真からも伝わります。

作り手さんの笑顔を引き出すおのさんの人柄がわかる一枚(パンサー 岩国寿司などを提供)

「この写真は、無理やり笑わせたところがあります。『ちょっと笑ってください、ちょっと笑顔で、笑顔がいいんで!』って言って撮りました」

そう、楽しそうに話すおのさん。

そんな笑顔を引き出すことができるのは、岩国市地域おこし協力隊の活動を経て信頼関係を築き上げてきたおのさんだからこそ。

ひとつBOXには、生産者さんの笑顔を引き出すおのさん自身の人柄が詰め込まれています。

立ち上げた理由は「地元を知って欲しい」という想い

東京でも「勝手に地元応援団」をしていた筋金入りの地元好き。(季節のひとつBOX)

山口県出身のおのさんは就職で東京へ行き、舞台の裏方をしていました。

「ひとりっ子だから『いつかは帰らなきゃ』とは思っていたけど、都会の生活も仕事も楽しくて」

「辞めよう」と思ったのは3年後まで詰まった仕事のスケジュールを見せられたから。「このままじゃ、思い描く未来に辿り着けないのでは?」と思ったのだそう。

偶然そのタイミングで見つけて応募したのが「岩国市地域おこし協力隊」。Uターン後、協力隊として岩国市の作り手さんを訪ね、SNSの発信などをしていました。

その活動を経て多くの作り手さんとの関係性を築き、おのさんが立ち上げたのがひとつぼデパートメント。

「地元にはこんなにも良いものがたくさんあるので、私だとか商品を通してちょっとでも好きになって貰えたらいいな、という想いでスタートしました」

「何かを大きく変えたいとかじゃなくて、地元の良さを『知って欲しい』という想いが強いです

おのさんは、そう話します。

ひとつぼタウンの次の建設予定は…

作り手さんとの新たなつながりを、どのようにして見つけていくのかを尋ねると「基本的にみんな知り合い!」とおのさんは笑顔でいいます。

イベント出店でのつながりや、山口県で結婚したご主人からのつながり、ご主人の友達から友達へと交友関係が広がってきたのだそう。

最近では、山口県瀬戸内地域の女性農業家「FEMALE farmers」にも参加。地元だけでなく東京のマルシェにも出店し、活動の幅を広げています。

2023年、東京のマルシェに出店した山口県瀬戸内地域の女性農業家「FEMALE farmers」

「今、ひとつぼタウンには『ひとつぼデパートメント』ひとつしか建っていないので、次はライブラリーを建てたいと思っています」

まだまだ、伝えたい魅力がたくさんあるのだと話すおのさん。

ひとつぼタウンには、まだまだこれから建設予定の夢があふれています。

山口県岩国市のほんの小さなひとつぼを中心に、おのさんがスタートした「ひとつぼタウン」。そのなかにある、地元の「良いもの」を紹介しているのが「ひとつぼデパートメント」。

山口県の魅力を発信し続けるこの小さな街を、ぜひ訪れてみてください。

ひとつぼデパートメント

WEBサイト:https://hito-tsubodepartment.stores.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/hito1.tsubo/
※実店舗はありません。
ひとつBOXの最新情報や、マルシェ出店情報はInstagramにて随時更新
お問い合わせ:WEBサイトまたはInstagramのDMにて

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この記事を書いた人

misacchi

野菜を愛するライター。元オーガニック屋でおいしく食べることが一番の幸せ。

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