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もの・こと  |    2024.06.20

ヒトとものづくりをつなぐ場所。いいものに出会える3日間|埼玉県 飯能ものづくりフェア2024

埼玉県西部に位置する飯能市で、様々なものづくりが集まるイベント「飯能ものづくりフェア」が今年も開催されました。 全国から選りすぐりの作品を集めたこのイベントは、今年で12回目の開催。“はんのうでいいものに出会う3日間”をコンセプトに、地元の人だけでなく遠方からも多くの方が足を運び、今年も晴天のなか賑わいを見せていました。

飯能ものづくりフェア2024

今年は全国から110店舗のつくり手が参加。陶芸、木工、布染色、革細工、ガラス、金工、アクセサリーなど、ジャンルは様々。会場内にはキッチンカーや休息スペースも設けられているので、ゆったりと時間をかけてお買い物や展示作品を楽しむことができました。

もともと飯能市とその近隣、西武沿線地域の活性化を目的とした取り組みの一つとして始まったこのイベントも、現在は新潟県、長野県、石川県、静岡県など、地域の垣根を越えてつくり手さんが集まってきています。 ここからは今回お話を伺えたつくり手さんをご紹介していきます。

aki pottery

陶器で作られた植木鉢を展示販売していたのはaki potteryさん。どれも異なる外観をしており、ひとつひとつ細部にわたるまで設計された丁寧な作り込みが人気の秘訣。この日はイベント初日にも関わらず朝からリピーターの方も訪れ、街並みを連想させる作品の世界観に多くの方が魅了されていました。

aki pottery

Instagram:@akipottery

A.Art Gallery

アート×アクセサリーのA.Art Galleryさん。ひとつひとつ手書きのアート作品が、ピアスや指輪などのアクセサリーにカタチを変えて並んでいました。

作品はもちろん、ブース全体の一体感とブランドの纏っている空気感には思わず足を止めて見入る来場者の方も多く、賑わいを見せていました。

A.Art Gallery

Instagram:@a.art.gallery_

くらふと三蔵

和柄模様が印象的な、練込み陶芸のくらふと三蔵さん。練込み陶芸とは、形を作ってから模様を塗るのではなく、そのデザインになるように何種類もの土を重ねて土台を作っていく手法で、金太郎飴をイメージすると分かりやすいよ、とお話ししてくださったのはくらふと三蔵の海野さん。

断面がすべて同じ模様になるが、土台を作るまでに時間がかかるこの練込み陶芸。緻密に計算されたデザインとその繊細な手法に思わず息をのみました。

くらふと三蔵

Instagram:@craftsanzo

キッコロ

思わず手に取りたくなる柔らかい手触りと木のぬくもりを感じられる小物雑貨が並んでいたのはキッコロさん。特に大人気だったのがネームホルダー。マグネットとキーホルダーからタイプを選ぶことができ、大きさや可愛らしい動物の柄も種類が豊富。その場で名入れができるのも嬉しいポイント。私も自分の子供用にお揃いのキーホルダーを選びました。

キッコロ

https://kikkoro.jp

花楽多

布小物を展示販売されていた花楽多さんでは、オリジナルコースターの機織りワークショップも開かれていました。開放的な空間で、織り機の佇まいが一際目を引いたので飛び込みで体験をさせて頂きました。

自分でデザインを決めて、糸を選ぶところからスタート。種類は木綿や麻など、手作りで用意された糸の中から好きな色を選び、早速織り体験へ。 始めは織り方を見せていただき、手と足の動かし方の手順を覚えていく。実際にやってみると、最初こそ混乱しそうになりましたが、進んでいくうちに慣れていき、少しずつ形を成していく過程がとても面白い。

思い思いに織らせていただき、織り談義も合間に挟みつつ、約40分かけて仕上がりました。糸から外す、糸を切るといった最後の作業を行ってもらい、完成!

藍をベースにデザインしたオリジナルコースターができました。途中、糸が切れるというハプニングも起こりましたが、糸を押し込む際の力加減も重要だということが分かり、貴重な時間を過ごせました。

花楽多

Instagram:@karakuta3

ものづくりに出会える場所

今回ご紹介できたつくり手さんは一部のみでしたが、他にもオリジナリティーあふれる作品がたくさんありました。なぜ作ろうと思ったのか、作りつづける思いや背景は、つくり手さんの数だけストーリーがあります。一つの作品を生み出すまでにかけた時間は、きっとどれも作品を手に取る方を思って作っていらっしゃいます。

そのような思いをお聞きしながら、つくり手さんの人となりを知りながら、お目当てのものを探して歩いてみる。飯能ものづくりフェアには、人と作品をつなぐ出会いの場所として、これからも続いていきます。

飯能ものづくりフェア

開催時期:毎年5月

場所:飯能中央公園(埼玉県飯能市飯能223−1)

入場料:無料

駐車場:あり(無料)

※出展者情報や詳細はホームページまたはInstagramよりご確認ください。

Instagram:@hannou.monozukuri.fair

https://hanno-monodukuri.jimdofree.com

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この記事を書いた人

ハネジユキエ

沖縄出身、埼玉在住のフリーライター。30代、二児の母。ものづくり、伝統芸能、暮らしを豊かにするモノ、地域を元気にするヒト、大人からこどもまで楽しめるコトを取材しています。

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