〜「どっこいどっこい!どっこいそーりゃ!」〜
相州神輿独特の掛け声が勇ましく響き渡り、砂浜狭しと乱舞する光景が広がる、茅ヶ崎海岸浜降祭。
2020年に新型コロナの感染拡大があり、参加者の安全確保のため、3年連続で中止となっていました。
今年2023年、「暁の祭典」と呼ばれる浜降祭を体感!!
筆者は初体験です。AM3:30に起床して会場入りします!!
浜降祭について
浜降祭は毎年、7月第3月曜日(祝日・海の日)に茅ヶ崎西浜海岸で開催されます。
夜明けと共に、茅ヶ崎市と寒川町の各神社から、大小合わせて約40基の神輿が集合。
相州神輿独特の掛け声で「どっこいどっこい!」。西浜の砂浜を乱舞する光景は壮観です。
この祭りは昭和52年に神奈川県の無形民俗文化財に指定、57年には「かながわのまつり50選」にも選ばれています。
神輿が海に入る姿(=みそぎ)を見ることができるのは、入場時の5時から7時の間と、浜降祭合同祭式典の後、神輿が帰路に出発する(=お発ち)8時頃。
通常、お発ちの際に海に入ることが多く、8時頃がおすすめです。
今回、神輿が海へ入ったのは、お発ちの際のみでした。
入場の時に海に入ると、あとが疲れるのよ。笑
だから帰り(お発ち)の時だけ。
ベテランの担ぎ手さん談
浜降祭の歴史
起源は諸説ありますが、おそらく江戸時代後期には始まっていたとされます。
代表的な2つのエピソードがあります。
- 相模川に落ちてしまった寒川神社神輿の御神体を、河口の浜(西浜)の漁師が見つけ、寒川神社へ届けた。
- 鶴嶺八幡宮(茅ヶ崎市)では、罪や穢れを清める「みそぎ」の神事を行うため、浜辺へ渡御していた。
※詳しくは茅ヶ崎市ホームページをご覧ください
後世になって合体して定着し、明治9年に「みそぎ」神事を7月15日に定め、浜降祭という名称で呼ばれるようになります。
明治9年は1876年。現在から147年前です。
歴史を紐解くと、それより昔から行われていたとされており、いかに歴史ある祭りなのかが理解できます。
これが「浜降祭」
2023年7月17日。いよいよ当日の朝です。筆者も撮影に向け、前日も早く就寝し準備万端。
午前4時30分頃:一番神輿が祭典会場へ到着(7時までにすべての神輿が到着します)
午前7時:浜降祭合同祭開式
ここで式典が催されます。人が多く、頑張っても筆者の背丈からでは、良い画像は得られなさそうでしたので、撮影中断しました。
午前8時:一斉にお発ち(各神輿が帰路へ)
ついに、お神輿が海で禊(みそぎ)を行う瞬間です。
波打ち際は、この瞬間を見たくて人が集まります。弾き出されないよう、必死でポジションキープ。
筆者も、膝まで濡れながら撮影します。
まとめ
今回は、コロナ禍を乗り越え、再び歴史を刻み始めた地域の祭りを取り上げました。
4年ぶりの開催となった浜降祭。
神輿の担ぎ手はもちろん、参加したすべての皆さんの笑顔が印象的でした。
4年ぶりの開催に際し、「神輿を修理し、新しい神輿で参加した」というお話も伺っています。
浜降祭は、古くから地元の人々に愛され、定着し、守られてきました。
強く感じたのは、これからも未来へ引き継がれるお祭りだということ。
充分堪能させていただきました!!
(来年は、筆者は担ぎ手での参加になるかも!?)
西浜海岸のご案内
サザンビーチの西側です。浜降祭当日は、付近は交通整理されています。
公共の交通機関の利用をおすすめします。※茅ヶ崎駅から徒歩で向かう方をたくさん見かけました。