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もの・こと  |    2023.07.30

4年ぶりに神輿が海へ! 茅ヶ崎海岸浜降祭(はまおりさい)

〜「どっこいどっこい!どっこいそーりゃ!」〜

相州神輿独特の掛け声が勇ましく響き渡り、砂浜狭しと乱舞する光景が広がる、茅ヶ崎海岸浜降祭

2020年に新型コロナの感染拡大があり、参加者の安全確保のため、3年連続で中止となっていました。

今年2023年、「暁の祭典」と呼ばれる浜降祭を体感!!

筆者は初体験です。AM3:30に起床して会場入りします!!

浜降祭について

浜降祭は毎年、7月第3月曜日(祝日・海の日)に茅ヶ崎西浜海岸で開催されます。

夜明けと共に、茅ヶ崎市と寒川町の各神社から、大小合わせて約40基の神輿が集合。

相州神輿独特の掛け声で「どっこいどっこい!」。西浜の砂浜を乱舞する光景は壮観です。

担ぎ手の動きで、砂埃が舞い上がっています。

この祭りは昭和52年に神奈川県の無形民俗文化財に指定、57年には「かながわのまつり50選」にも選ばれています。

神輿が海に入る姿(=みそぎ)を見ることができるのは、入場時の5時から7時の間と、浜降祭合同祭式典の後、神輿が帰路に出発する(=お発ち)8時頃。

通常、お発ちの際に海に入ることが多く、8時頃がおすすめです。

今回、神輿が海へ入ったのは、お発ちの際のみでした。

入場の時に海に入ると、あとが疲れるのよ。笑

だから帰り(お発ち)の時だけ。

ベテランの担ぎ手さん談

浜降祭の歴史

起源は諸説ありますが、おそらく江戸時代後期には始まっていたとされます。

代表的な2つのエピソードがあります。

  • 相模川に落ちてしまった寒川神社神輿の御神体を、河口の浜(西浜)の漁師が見つけ、寒川神社へ届けた。
  • 鶴嶺八幡宮(茅ヶ崎市)では、罪や穢れを清める「みそぎ」の神事を行うため、浜辺へ渡御していた。

※詳しくは茅ヶ崎市ホームページをご覧ください

後世になって合体して定着し、明治9年に「みそぎ」神事を7月15日に定め、浜降祭という名称で呼ばれるようになります。

明治9年は1876年。現在から147年前です。

歴史を紐解くと、それより昔から行われていたとされており、いかに歴史ある祭りなのかが理解できます。

これが「浜降祭」

2023年7月17日。いよいよ当日の朝です。筆者も撮影に向け、前日も早く就寝し準備万端。

午前4時30分頃:一番神輿が祭典会場へ到着(7時までにすべての神輿が到着します)

夜明けとともに神輿が砂浜へ。
次々に来ます。
砂浜を練り歩き、本部の櫓へご挨拶。
入ってきた順に所定の位置へ収まります。
朝日を浴びる神輿。幻想的です。
子供神輿。みんな頑張ってました!
集まってくる神輿。
揃い踏みの瞬間です。
このタイミングで4基が砂浜に。
主催神である寒川神社。
五色の旗と共に入場です。
収まっているところを撮影。

午前7時:浜降祭合同祭開式

ここで式典が催されます。人が多く、頑張っても筆者の背丈からでは、良い画像は得られなさそうでしたので、撮影中断しました。

並んでいるお神輿の裏側から。ずらりとならぶ全39基のお神輿。圧巻です。

午前8時:一斉にお発ち(各神輿が帰路へ)

ついに、お神輿が海で禊(みそぎ)を行う瞬間です。

波打ち際は、この瞬間を見たくて人が集まります。弾き出されないよう、必死でポジションキープ。

筆者も、膝まで濡れながら撮影します。

海へ向かう神輿。(すべての神輿が海へ入るのではありませんでした)
神輿まで遠いなあ。
意を決して波打ち際へ行きます。
もう足元はずぶ濡れ。
パパの肩車で。微笑ましい光景です。
万が一に備え、沖には救助隊が配置。
最も見たかった光景を収められました。
人垣をかきわけ、神輿は進みます。
禊が終わり、それぞれ神社へ戻る神輿。
砂浜を乱舞しています。

まとめ

神社へ戻っていく神輿。

今回は、コロナ禍を乗り越え、再び歴史を刻み始めた地域の祭りを取り上げました。

4年ぶりの開催となった浜降祭

神輿の担ぎ手はもちろん、参加したすべての皆さんの笑顔が印象的でした。

4年ぶりの開催に際し、「神輿を修理し、新しい神輿で参加した」というお話も伺っています。

浜降祭は、古くから地元の人々に愛され、定着し、守られてきました。

強く感じたのは、これからも未来へ引き継がれるお祭りだということ。

充分堪能させていただきました!!

(来年は、筆者は担ぎ手での参加になるかも!?)

西浜海岸のご案内

サザンビーチの西側です。浜降祭当日は、付近は交通整理されています。

公共の交通機関の利用をおすすめします。※茅ヶ崎駅から徒歩で向かう方をたくさん見かけました。

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この記事を書いた人

TomokazuYamaoka

湘南に移住し3年。 コミュティに馴染み、つながり、地域のオンリーワン・ナンバーワンを執筆させて頂いております。 いち早く良好なコミュニケーションを築きあげるのが得意。 "取材"の概念より、もう一歩踏み込む「ここでしか聞けない話」を記事にするのがモットーです。 太い"サーフィンつながり"は、余すことなく駆使します。 また、料理経験で舌が肥えました。 能登半島への思いを込めて、能登&加賀料理作りました。

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