
2025年2月5日。横浜市磯子区にある横浜市磯子区民文化センター杉田劇場は、開館20周年を迎え、記念式典を開催しました。
磯子区の文化の拠点として20年間にわたり、区民に愛されてきた横浜市磯子区民文化センター杉田劇場。
今回は、開館20周年を記念して開催された「横浜市磯子区区民文化センター 杉田劇場 開館20周年記念式典 杉田劇場20周年をみなさまとともに祝う会」の模様をレポートします。
「杉田劇場20周年をみなさまとともに祝う会(記念式典&ミニコンサート)」とは

横浜市磯子区民文化センター杉田劇場は、JR根岸線「新杉田駅」から徒歩3分、京浜急行線「杉田駅」から徒歩5分。商業施設「らびすた新杉田」の4階と5階にあります。
2005年2月5日に開館。以後、磯子区の文化の拠点として、さまざまな活動をしてきました。

本サイトでは、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場の取り組みについて取り上げてきました。
「文化の力で地域の課題を解決する」をモットーに区民参加型のエンターテイメント集団を持つなど、他の地域ではあまり見かけない活動を展開しています。

そんな横浜市磯子区民文化センター杉田劇場が、開館20周年を記念して式典を開催。

開演前から多くの来場者が訪れていました。4階ロビーでは、磯子区にある横浜市立杉田小学校の子どもたちが、来場者に缶バッチを配り、開演前から大賑わいです。
お囃子も出た!第一部の記念式典

式典が行われたのは、5階のホール。ホールのロビーには贈呈されたお祝いのお花がズラっと並んでいます。
ホワイエでは、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場に関わりのある飲食店3店舗が、スイーツや軽食などを販売。

杉田の梅ぼしやクッキー、さつまいものチップスなど、劇場にゆかりのあるお店が花を添えていました。

13時30分、ホールで式典がスタート。高橋功磯子区長、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場・館長・中村牧さんのご挨拶。
女優の五大路子さん、美空ひばりプロダクション代表取締役社長の加藤和也さんなど、著名人のお祝いの言葉が続きます。

さらに横浜市磯子区民文化センター杉田劇場を拠点に活動する「杉劇リコーダーず」などに参加している子どもたちのメッセージや動画を披露。

横浜市磯子区民文化センター杉田劇場のギャラリーから世界へ飛び出した画家の塚田麻美さんから絵画が贈呈されるなど、盛りだくさん。

さらに磯子区を中心に活動する森浅間神社神田囃子森保存会のお囃子演奏へ。軽快なお囃子に獅子舞が会場を練り歩きます。
記念式典の第一部は、鏡開きで幕を閉じました。
ロックからクラッシックまで、ノンジャンルなミニコンサート

20分間の休憩を経て、第二部のミニコンサートがスタート。「ミニ」と言っても、なかなかのボリュームです。磯子区を中心に活動しているオヤジバンド、「PLUM’S」のメンバーによるトーク・ライブで第二部がスタート。

映像で参加したのは、横浜市立杉田小学校4年2組の子どもたち。杉田周辺で踊られていたという「杉田っ子音頭」を披露。続いて、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場と関わりが深い、クラッシックの音楽家の方々もお祝いに駆けつけました。

ピアニストの辛島輝治さんは、娘さんでソプラノ歌手の安妃子さんと親子で共演。ヴァイオリニストの水野佐知香さんはハープの斎藤葉さんと登場し、優雅な曲から会場を一気にヒートアップさせる曲を展開します。

続いては辛島安妃子さん、水野佐知香さん、斎藤葉さんによる横浜市磯子区出身で昭和の歌姫・美空ひばりさんの「川の流れのように」へ。会場にいたお客様は、美しい演奏を聴き入っていました。

トリを飾るのは、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場を活動拠点とする「杉劇リコーダーず」。

創立期から指導している吉澤実先生の指揮で3曲を演奏。温かいリコーダーの音色が会場に響きわたります。
ミニコンサートといいつつも、ボリューム満点の内容。

最後は辛島安妃子さん、水野佐知香さん、斎藤葉さんと「杉劇リコーダーず」。会場にいらしていたお客様全員で『ふるさと』を合唱し、「杉田劇場20周年をみなさまとともに祝う会(記念式典&ミニコンサート)」は終了しました。
ギャラリーでは20年間を振り返る写真を展示

4階のギャラリーでは、写真展を開催。広々としたギャラリーには、フォトスポットが設置され、どなたでも写真が撮れるようになっていました。

この写真展では、横浜市磯子区民文化センター杉田劇場の歴史や取り組みがわかるようになっています。

「杉劇リコーダーず」を始め、「杉劇☆歌劇団」やホールで開催されたコンサートや演目の様子。「杉劇リコーダーず」の卒業生たちが中心になって結成された「劇団糸」。横浜市磯子区民文化センター杉田劇場の存在が活動のきっかけとなったエンタメ集団の写真だけでなく、消防署や警察署と協力して開催されたイベントや地域のお祭りなどに参加している写真が数多く展示されていました。

区民センターであり劇場でもある施設が、ホールを使うだけでなく、自ら出向いて地域を盛り上げていることに改めて驚かされました。
記念式典終了後にはギャラリーにも多くの人々が集まり、楽しそうに写真を眺める姿が印象的でした。
まとめ

2005年2月5日に開館し、20周年を迎えた横浜市磯子区民文化センター杉田劇場。「杉劇リコーダーず」や「杉劇☆歌劇団」をはじめ、区民参加型のエンタメ集団を育て、地域に根付いた活動をしてきました。

横浜市磯子区民文化センター杉田劇場が、これまで実施した自主事業・プロジェクトの数は約780件。自主事業に参加・鑑賞された方は約16万3千人。数字から見ても、このエリアにお住まいの方に愛され、大切にされている場所であることがわかります。

「文化の力で地域の課題を解決する」。この理念を大切にしながら、次の10年、20年間をどんな形で地域に関わり、盛り上げていくのか楽しみです。
今後の横浜市磯子区民文化センター杉田劇場の活動に注目してくださいね。
取材場所:横浜市磯子区文化センター杉田劇場
住所:神奈川県横浜市磯子区杉田1-1-1 らびすた新杉田 4,5階
アクセス:JR根岸線・京浜東北線「新杉田駅」下車 徒歩約3分
京浜急行線「杉田駅」下車 徒歩5分
TEL: 045-771-1212
開館時間: 9時~22時(施設点検による休館日あり)
休館日:毎月第二火曜・年末年始
駐車場:あり(有料)
ホームページ: https://www.sugigeki.jp/
Instagram アカウント:@sugita_gekijou
YouTube:杉田劇場
※休館日やイベントは変更する場合がありますので、最新の情報は公式ホームページ等をご確認ください。
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