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もの・こと  |    2023.07.29

五感で楽しむ東京都「東久留米市」アニメ映画の舞台にもなった“黒目川”で贅沢な時間を

下田橋からの眺め

たまには東京都心の騒がしさから抜け出し、自然の中でゆったり過ごしたいと思いませんか。とはいっても……週に1~2日の休日に、遠出をするのは難しいものですよね。

そんな方に朗報です!

都心から電車で30分ほどの「東京都東久留米市」なら、日帰りでもゆっくり自然と触れ合えますよ。

車や人の雑踏のストレス、デジタルデバイスを経由して目にするキラキラした情報から離れ、この夏はアニメ映画の舞台にもなった東久留米市で、五感を研ぎ澄ませてみませんか。

東久留米市はこんなところ

東久留米駅北口
改札を出て左折→タリーズコーヒーのある通路を直進→エスカレーターを下ったところ

東久留米市の最寄駅「東久留米駅」は、西武池袋線の池袋駅から準急で約30分の場所にあります。

駅を出ると、スーパーや病院、お店などが並びます。一見、この街のどこに自然があるのかと思うかもしれません。

しかし、駅の北口から線路沿いを5分ほど歩くと……街の風景から突然、自然あふれる黒目川が目に入ります。

弁天堀橋
北口から家系ラーメン「壱角家」を左折→セブンイレブンを左折→踏切を左手に道路を渡り直進→写真の「弁天堀橋」に到着

黒目川は市内を流れる川の中で最も長く、小平市の小平霊園にある「さいかち窪」を源流とする清流です。都内でも綺麗な川とされ、清流の宝石と呼ばれるカワセミが生息するほど。

黒目川の両脇には遊歩道が整備され、都内では珍しい生き物や、季節ごとに咲く花々を楽しみながらお散歩できます。

黒目川の遊歩道は“五感を使って”こう歩く!

もともとは東京の下町育ちのわたし。結婚を機に、縁もゆかりもない東久留米市に引っ越してきました。

下町での生活とは違った感覚で自然を感じられる黒目川は、今ではわたしの「お気に入りのお散歩コース」です。

ここからは、東久留米市民になって12年のわたしが、上の地図に登場する場所の“五感を使った楽しみ方”をご紹介します!

下田橋から視覚で楽しむ

西武池袋線の線路から近い下田橋からの眺めは、わたしの1番のお気に入りです。

下田橋からの眺め

まっすぐと流れる黒目川と、その両脇に青々と茂る草、黒目川を横切る西武線。低層住宅しかない立地から、青空がひろ~く見渡せます。

実はこの景色、映画クレヨンしんちゃんシリーズを手掛けた原恵一監督の作品「河童のクゥと夏休み」というアニメ映画にも登場します。

原作の舞台は東久留米市ではないのですが、原監督が綺麗な川の流れる東久留米市を気に入り、映画に取り入れたそうです。

また、黒目川では1年中さまざまな野鳥が飛び交います。これもわたしの大好きな景観の1つ。カワセミ、ダイサギ、カワウ、カルガモなどの姿が楽しめます。

カワセミ
カワセミ:撮影(主人)

3月~5月は野鳥が見られるピーク。お散歩中にカワセミの姿を見つけたときは、今日1日が良い日になる気がします。

カワセミの活動のピーク時には、その姿をカメラに収めようと、一眼レフカメラを構えたおじさんたちで賑わいます。

その他にも、冬から春にかけてダイサギが黒目川の中を忍び足で歩き、長い首を素早く伸ばして魚をとる姿。カワウが電信柱に止まる姿。春にはカルガモが子ガモを何羽も連れて泳ぐ愛らしい姿などが見られます。

ダイサギ
魚を捕らえたダイサギ:撮影(主人)
カワウ
カワウ:撮影(主人)

時間を忘れて音を楽しむ

黒目川の遊歩道は低めにつくられているので、川の音を間近で感じられます。

川の流れる速さが場所によって違い、ゆっくりと流れる場所では「こぽこぽこぽ」「ちゃぴ」と穏やかに流れる水の音が楽しめます。

ゆっくり流れる黒目川
ゆっくりと流れる場所

勢いよく流れる場所では、川底から水面に顔を出す大きな岩に水が打ち付けられ、「ザザザー」「ゴポゴポ」と勢いのある音が聞こえます。

勢いよく流れる黒目川
勢いよく流れる場所

騒がしい日常から離れ、ただひたすらと川の音を聞く。これだけで時の流れを忘れ、我に返る瞬間を味わえます。

川の音を聞いていると時折、野鳥の声が。“今ここ”にある自然の音を聞いていると、過去や未来を気にする思考から解き放たれ、「今を生きてるな」と思えてきますよ。

都心では気づけない自然の香りを楽しむ

黒目川の遊歩道

黒目川のお散歩は、朝にするのがおすすめです。朝日であたためられた土や、緑の匂いが風にのって鼻を通り抜けるからです。

この癒しの空気を鼻からめいっぱい吸い込み、口からゆっくり吐き出すと、体中が綺麗な空気で満たされた気がします。

また、黒目川では坂本橋付近上落馬橋付近で、遊歩道から川へと枝を垂らす桜の香りを楽しめます。

とくに、坂本橋付近の「桜の公園」の桜は、枝の下での撮影が大人気。

桜の公園
坂本橋付近の桜の公園

画角全体に桜が映るため、入学の記念撮影に訪れる家族の姿や、レジャーシートを敷いてお花見を楽しむ人で賑わいます。

また、新大橋に近い大圓寺(だいえんじ)では、お寺の敷地から道路側へ勢いよくせり出す大きな桜が楽しめます。風が吹くと桜のいい香りとともに、桜吹雪に包まれるお気に入りスポットです。

大圓寺
大圓寺

遊歩道で季節の味を楽しむ

横山さんの直売所
横山さんの直売所

遊歩道を歩くと、中橋付近に直売所が現れます。市内には85カ所もの直売所があり、ここはその1つです。

横山和子さんの営むこの直売所は、春夏は9時~17時、秋冬は10時~16時まで販売。キャベツ・ブロッコリー・ほうれん草・里芋・たまねぎなど、季節の野菜が並びます。

撮影した日は、ニンニクや枝豆、玉ねぎなどの野菜が並んでいました。

直売所の野菜

販売スタッフの方がいなくても、心配ありません。支払いボックスにお金を入れれば、好きなときに購入できますよ。

直売所の支払いボックス
支払いボックス

市内の直売所をマップにした「農さんぽマップ」は、下記のリンクからダウンロードできます。各直売所を巡って、季節の味を集めるのも楽しいですよ!

東久留米市直売所「農さんぽマップ」

川の生き物と触れ合う

しんやま親水広場

黒目川の上流にあるしんやま親水広場では、川遊びができます。

「都内には川遊びができるような綺麗な川はない」と思っていたので、この場所を知った時はものすごく驚きました。

東久留米市の下里4丁目、久留米西団地の中に位置する「しんやま親水広場」は、水深40cmと浅めに調整されています。流れも緩やかなので、小さな子でも安心して遊べるスポットです。

しんやま親水広場

夏になると、土日や夏休みには元気に遊ぶ子どもたちで賑わいます。川には小魚や虫がいるので、生き物との触れ合いも楽しめますよ。川底は小石が多いので、足を切らないようにサンダルを履いて入りましょう。

黒目川で“今”を感じよう

今回は、都心から電車で約30分の東久留米市の黒目川をご紹介しました。今や東久留米市は、生まれ育った場所以上に大好きな場所になり、とくに黒目川の遊歩道は毎日歩いても飽きません。

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感をフルに使って歩くと、心が洗われて新鮮な気持ちになりますよ。都心や下町にお住まいの方は、にぎやかな街から抜け出して、ぜひ東久留米市に遊びにきてください。

施設情報

場所:黒目川(弁天堀橋)
最寄り駅:西武池袋線「東久留米駅」から徒歩5分

場所:大圓寺
住所:〒203-0051 東京都東久留米市小山2-10-1
詳細はこちら

場所:しんやま親水公園
住所:〒203-0043 東京都東久留米市下里4丁目1−22
アクセス:西武バス 武21 武蔵小金井駅行「西団地入口」下車 徒歩5分

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この記事を書いた人

髙橋 ユミエ

取材・SEOライティングをする30代フリーライター(2児の母)。雑誌サイゾーのWebメディア『Wezzy』・Webメディア『東京フリーランス』など、数々のメディアで執筆。 結婚と同時に引っ越してきた東京都東久留米市の住み心地の良さに魅了され、実家よりも大好きな土地に。東久留米市を中心に、その周辺地域や家族で訪れた場所の魅力を発信します!

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