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もの・こと  |    2024.09.08

【稲積島】海に浮かぶ天然記念物 立ち入り禁止の無人島の秘密に迫る

立ち入り禁止の無人島『稲積島』

島全体が国の天然記念物に指定されている、『稲積島(いなづみじま)』。島内には稲積弁天神社が祀られ、地元の人々に大切に守られてきた、立ち入り禁止の無人島です。 古くから伝わる島の伝説や島名の由来など、人々を魅了させる『稲積島』の秘密に迫ります。

『稲積島』の位置

『稲積島』は、和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見にあり、周参見湾に浮かぶ島です。初めて『すさみ町』の地名を聞く人は、「和歌山のどの辺り?」と思う方も多いはず。和歌山県西牟婁郡白浜町の隣の町と聞くと、場所のイメージが湧くのではないでしょうか。

【名所名】稲積島
【住所】〒649-2621 和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見

島の名前の由来や伝説について

島の名前の由来や伝説は諸説あります。すさみ町役場や、すさみ町観光協会の公式ウェブサイトの情報によりますと、「稲積島は、神武東征の折、食糧のをこの島に積み上げたことからその名が付けられたという伝説が残る」と記載されています。

また、稲積島は古くから住民に神の島とあがめられており、島内には弁天宮が祀られています。地元の年配の方にお話を伺うと「積んだ稲や島を守るために、稲積島に入って石や草木などを持ち帰ると災いがふりかかると伝えられていた」「住人によって大切に守られてきた場所」と教えていただきました。現在も尚、住人によって島が守られている事や、島を守るための戒めが言い伝えられていることがわかりました。

『稲積弁天神社』と『稲積弁天神社鳥居』

『稲積島』には『稲積弁天神社』があり、島の前には『稲積弁天神社鳥居』があります。立ち入り禁止の無人島の為、自由に参拝はできませんが、すさみ海水浴場やその周辺から海に浮かぶ『稲積弁天神社鳥居』を見ることができます。

海に浮かぶ天然記念物『稲積島』

『稲積島』は、『稲積島暖地性植物群落』として、昭和46年(1971年)3月1日に、国の天然記念物に指定されました。島には亜熱帯性植物が生い茂り、オオタニワタリの自生北限地でもあり、現在も補植活動が行われています。その為、立ち入り禁止になっており、調査などで上陸するには許可が必要となっています。防波堤からも近く、入島したくなるような美しい島ですが、島の保護の為、無断で立ち入らないようにしましょう。

『稲積島』の魅せる絶景

《早朝》朝日を浴び、神秘的な雰囲気の漂う『稲積島』。気温や天候により霧がかかり、より神聖で風情のある景色を見ることができます。

《日中》青空の広がる日には、空の青と島の緑の美しいコントラストを見ることができます。耳を澄ませば、島の中にいる鳥などの動物たちの声も聞こえてきます。

《夕暮れ》すさみ町には『すさみ八景』と言う名所があり、その中のひとつが『稲積島』とされています。名所にもなる『稲積島』の景色、夕焼けに染まる島を実際に見ると、納得の絶景ポイントです。気温や天候によって、夕日や空の色も違って見えるので、いつ見ても違った景色を楽しむことができます。

【すさみ八景】

和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見にある『稲積島』。すさみ町周辺へお越しの際は『稲積島』だけでなく、ぜひ他の『すさみ八景』にも足を運んでみてくださいね!

あとがき:筆者と『稲積島』との出会い

大阪で生まれ育った筆者。海の見える家に住むのが老後の夢・・・だったのですが、突然のテレワーク時代の到来。毎日同じ時間、同じ部屋、同じことの繰り返しでストレスがたまることも多く、「いつか海の見える家に住みたい」という昔からの夢を老後を待たず前倒しで実行することを決意。

関西圏でいくつかの条件が全て一致したのが、偶然にも『すさみ町』。初めて物件を見に行った日に、窓から見える『稲積島』の景色に心を打たれ、即決で週末移住を決意。初めて『稲積島』を見たにもかかわらず、この場所を懐かしく感じた、不思議な気持ちを今でも覚えています。

週末移住を始めて約1年。すさみ町の魅力を少しずつ『Mediall(メディアール)』でお伝えしていきたいと思います。最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

なかしまあすか

東大阪出身、旅好き、海好きのフリーライターです。突然のテレワーク時代の到来を機に、海の見える「すさみ町(和歌山)」で「週末移住」を開始。移住先の和歌山県(すさみ町)の魅力や、旅先でのローカル情報などを、たくさん発信していきます!

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