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もの・こと  |    2023.08.09

【岩国錦帯橋】夏の風物詩「鵜飼」に魅せられて

日本三大名橋のひとつ、錦帯橋。

かつて岩国藩政の中心であった横山地区とその対岸の錦見地区を渡す、延宝元年(1673年)に創設された橋です。

5連の木造アーチの美しさと全長約200mの壮大な迫力が人々を魅了させます。

春は桜、秋は紅葉と四季折々異なる姿を楽しめます。

そして錦帯橋の夏の姿といえば「鵜飼」です。

夜闇の中、かがり火に照らされた鵜匠と鵜の繰り広げる派手やかな演技。

舞い散る火花や川面に映るその姿。

さながら時代絵巻の中に入り込んだようです。幻想的な空間に酔いしれてしまいます。

錦帯橋の鵜飼とは

錦帯橋の鵜飼は、毎年鮎漁が解禁となる初夏に始まります。モーターは使わず昔ながら漁法を再現しています。

舞台は夏の夜、錦帯橋を背景とした清流錦川。数隻のかがり火の焚かれた小舟がひっそりと現れます。舟の上で、烏帽子と腰蓑に身を包んだ鵜匠が巧みな手縄さばきで鵜を操るのです。

かがり火の灯りで驚いた鮎をめがけて鵜が水中へ潜り込みます。見事捕えると、尾形舟に乗った観光客からの歓声と拍手が沸き起こります。

その歴史は約400年。岩国藩主・吉川広嘉の幼少期に始まったと言われています。一時は中断されましたが、1952年に再開されました。江戸時代から続く岩国の夏の風物詩です。

鵜の首には手縄が回されており、その締め付け具合で喉を通る鮎の大きさを調整します。喉に溜まった鮎を吐き出させて獲ります。この漁法が出来るようになるまでに鵜は1〜2年の訓練が必要です。また一人前の鵜匠になるまでには10年かかると言われています。

鵜飼を観に行く

錦帯橋のバス降り場に到着すると、どこからか鵜飼の音頭が聞こえてきます。

屋台の食べ物でしょうか、焦げた良い香りが漂ってきました。

陽が沈みかける中、錦帯橋の辺りは頭上に吊るされた行燈の黄色い光で照らされます。

鵜飼の遊覧船乗り場は石の階段を降りた川のほとりにあります。

その辺りから様子を見ることにしました。

ぼんやり川を眺めていると、3隻の遊覧船が遠くの方から戻ってきました。浴衣で身を包んだ観光客が乗っています。錦帯橋の手前まで来るとそのまま留まります。

しばらくすると、遠くの方から3隻の小舟がやってきました。先頭にはかがり火が灯され、鵜匠が立ち上がっています。

遊覧船の近くまで来ると、鵜飼を披露。

観光客の拍手が聞こえてきます。

今回筆者は河原から見学したため細かい様子までは見れませんでしたが、それでも夜の錦帯橋とかがり火の灯りにうっとりしてしまいました。

このままずっと眺めていたい。そんな気持ちです。

2023年 錦帯橋う飼遊覧船

鵜飼を間近で見られる鵜飼遊覧船は事前予約が必要です。

ただし席が空いている場合は当日でも乗船できます。

  • 運行期間:6月1日~9月10日
  • 運航時間:19:00~21:00(約2時間)
  • 料金:大人(中学生以上)3,000円(税込)
       子ども(3歳 小学生)1,500円(税込)

空き状況の確認はこちらから

ゆかたDAY

鵜飼の期間中にゆかたDAYが開催されます。

対象日に浴衣を着て乗船するとお得なセットプランを利用できます。浴衣はレンタルして着付けてもらうこともできます。

2023年ゆかたDAY開催日

  • 6/8・25、7/20、8/2・24
  • たなばた鵜ィーク 7/1~7
    (たなばたに合せて特別なイベントを開催)

料金プラン

  • Aプラン 4,000円
    自前の浴衣+乗船料、食事、お茶 
  • Bプラン 5,000円
    着付け(浴衣は自前)乗船料、食事、お茶
  • Cプラン 6,000円
    着付け(レンタル)乗船料、食事、お茶

アクセス 

  • 新幹線:JR新岩国駅を下車。錦帯橋行きのバスで15分。
  • JR:岩国駅下車後、錦帯橋行のバスに乗車。
  • 空港(羽田空港、那覇空港より):岩国錦帯橋空港から岩国駅行きのシャトルバスに乗車。(10分)岩国駅から錦帯橋行きのバスに乗車。(20分)
  • 高速バス:(広島から)広島バスセンターから錦帯橋行きバスへ乗車。(50分)往復券:1,700円(片道運賃:950円)時刻表はこちら

山口県岩国市錦帯橋の鵜飼公式ページはこちら

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この記事を書いた人

marico

生まれも育ちも岩国(山口県)の生粋の岩国人。在住歴30年以上。 定番スポットから地元民ならではの濃い場所まで紹介していきます。 かわいいものと綺麗なもの、美味しいものが好き。

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