思い出してみてください。学校の保健室といえば、どんなところでしたか?
- 体育の授業でケガをした時に、保健室の先生にこんなことを言われたな
- 寒さに耐えられなくて、保健室のストーブで温まりながら保健室の先生に話を聞いてもらったな
- 保健室のベットでよく仮眠させてもらったなぁ
など、人それぞれ思い出があると思います。そんな学生時代を乗り越えて、大人になった私たちに保健室のような場所があったら、利用してみたいと思いませんか?
今回は、JR南武線の武蔵新城駅にある「暮らしの保健室」をご紹介します。
知り合いに医療関係者がいたらいいな。気軽に相談できるところはないかな?という人は必見ですよ!
カフェに行くのと同じ感覚で来てほしい!
実は、取材当日は激しい雨が降っていましたが、入口でスリッパを出していただき、明るく迎え入れてくださいました!
もともと武蔵小杉や元住吉などで活動を行っていた一般社団法人プラスケアが、2023年5月に現在の場所にOPENしました。
予約不要で1人400円。コーヒーや紅茶をいただきながら、医療関係者(医師・看護師・臨床心理士・ソーシャルワーカー)に話を聞いてもらえます。応対に決まった時間は設けていないので、人によって30分だったり、2時間だったりするそうです。
相談スペースは1階と2階の2ヶ所。
2階に行くには少し急な階段をのぼります。足元は22.5cmの私の足でもはみ出すぐらい。最初はびっくりするかもしれません。でも、慣れると子どもを抱えたお母さんでもひょいひょいとのぼっていくそうですよ!
薬より、地域との繋がりで人を元気にしたい!
代表理事であり、がん専門医の西さんにお話を伺いました。
ーどのような相談を受けることが多いのでしょうか?
「この症状は病院に行ったほうがいいのかな?」「がんを患ってしまった!どうしよう」という健康相談やその家族のお悩み、虐待などの社会的問題から、人間関係の悩み、時にはふらっと来て趣味の映画の話をして行かれる方など、いろいろな方がいらっしゃいます。
ーお話を聞く上で大事にしていることはありますか?
相談者さんが話し終わるまで聞くこと。そして、一緒に考えることです。あと、こちらからは指示はしないようにしています。なぜなら、最終的な答えは相談者さんの中にあるからです。
ー健康に関する話って、家族が話してもなかなか本人へ届かないですよね!
はい。そういうものです。だから、第三者の存在として私たちを気軽に利用してほしいです。
ーOPENから約1年経ちましたが、今後どのような場所にしていきたいですか?
常設の場所を作ったことで、ユーザーが5倍に増えました。でも、まだまだ必要な人に届いていないと実感しています。今後も「ふらっと来て」話ができる場所を目指します。
ー予約なしでOKと聞きましたが、スタッフ応対中の時はどうしたらいいですか?
スタッフが応対していても、もう1人スタッフが常駐しているので安心して声をかけてほしいです。
そろそろ、次の方がお見えになったようです。今回は、お時間をいただきありがとうございました。
アクセスとまとめ
場所は、JR南武線の武蔵新城駅から徒歩5分。改札を出たら右に曲がって、スーパー西友前の信号を渡り駐輪場まで来たらセブン-イレブンのある道を通り、寿司居酒屋の「ちゃぐちゃぐサン」が見えたら右折。細い道を10秒ほど歩きます。
この通りは、アウトドア専門店があったり、イタリア料理店があったり、立ち飲み屋、カフェ、コワーキングスペースなどの店が並ぶ楽しいエリアです。
暮らしの保健室は、コーヒー1杯の料金で医療関係者が話を聞いてくれる穏やかな場所です。ご自身の健康相談だけでなく、ご家族からの相談でもOKです!話の聞き方は、ライターの私もとても勉強になりました。
営業時間は、水曜日から土曜日の10:00〜16:00までです。
お休みの日は、別会場で開催していることがあります。また不定期で夜営業していることもあるようです。詳しくはホームページをご覧ください。
武蔵新城に来たら「暮らしの保健室」を訪ねてみてはいかがでしょうか。
暮らしの保健室
住所:神奈川県川崎市中原区上新城2-7-5セシーズイシイ23 A101 (地図は旧建物名のグリーンハイムになっています)
TEL:044-400-2408(対応時間外は留守番電話につながります)/ FAX:044-400-2409
営業時間:10:00〜16:00
定休日:日曜日・月曜日・火曜日・祝日