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もの・こと  |    2024.10.03

【つわぶき祭】史跡や仏閣と秋の風物詩「つわぶき」が共演!寺泊の魅力を存分に体感しよう!


新潟県長岡市寺泊は、新鮮でおいしい海の幸や海岸美が美しく、観光客に人気のエリアです。実は史跡や神社仏閣などが多く「北の鎌倉」ともいわれ、秋には「つわぶきの花」が群生して咲く、知る人ぞ知る魅力もあるのですよ!ここでは、その寺泊の秋を存分に堪能できる「つわぶき祭」をご紹介します。

お魚市場だけじゃない!?魅力溢れる寺泊

白山媛神社の参道から望む寺泊港

日本海に面した新潟県長岡市寺泊は、南北に16キロメートルもの海岸線をもつ港町です。

街の歴史は古く、西暦822年(弘仁13年)に国分寺の尼僧法光が佐渡や信濃川を渡る人のために、旅行者の宿泊施設である「布施屋」を作ったことがはじまりといわれています。

江戸時代になると海上交通が盛んになり、北前船の寄港地としてや、佐渡へ最短距離で航行できる立地の良さから、たくさんの人が暮らし、集落が栄えました。

そして現在は、新鮮な魚介類を味わえる「寺泊魚の市場通り(魚のアメ横・魚の魚市場)」や、美しい海岸線などが有名で、観光客から人気があります。また、夏場は海水浴客で賑わいも見せます。

しかし、寺泊の魅力はこれだけではありません。市場通りと並行する中通りは、知る人ぞ知る絶景とパワースポットを楽しめる閑静なエリア。中通りの石段を上るとロマンス街道があり、昔ながらの建物や歴史ある神社仏閣が見られるため「北の鎌倉」とも呼ばれています。

歴史ある白山媛神社

また、周辺では日本海の美しい眺望・夕日そして、秋にはつわぶきの花が群生して咲く風景も楽しめるのです。

寺泊で群生する「つわぶき」とは

写真提供:あかね通りの会 つわぶきの群生

「つわぶき」とは、海沿いの崖や林の中に咲く常緑の多年草の一種で、3センチほどの黄色や白色、オレンジ色などの可憐な花を咲かせます。東北から南の本州や九州でみられ、10月から12月に開花期を迎えます。葉が蕗に似ていて、艶があることから「つわぶき」という名前が付けられたといわれています。

寺泊は、つわぶきが群生して咲く全国でも珍しいエリアで、たくさんの花が寄り添うように咲く姿が見られます。日の当たり方によってその美しさが異なり、夕日に照らされるつわぶきが幻想的でおすすめとのことですよ!

地元の宝つわぶきと伝統を守り伝える「あかね通りの会」

写真提供:あかね通りの会 つわぶき祭について

今回ご紹介する「つわぶき祭」を運営するのが「あかね通りの会」。

今から20年ほど前に行われた写真コンテストをきっかけに、地域の高校とコラボレーションし、北越地方の豪族「五十嵐氏」の邸宅跡の史跡公園、寺泊大町・聚感園(しゅうかんえん)などで「つわぶき茶会」が行われるようになりました。

この活動を通じて、地域を活性化させるボランティアグループが誕生し、寺泊の歴史や文化・史跡・神社仏閣と群生するつわぶきの魅力を、寺泊の宝として守り発信する活動を行ってきました。


「あかね通りの会」が主体となって行われる「つわぶき祭」は2016年から始まり、今年で9回目を迎えます。地域を愛し、大切にしていきたい!寺泊の素晴らしさをより多くの人に伝えたい!という思いが込められています。

寺泊の魅力がぎゅっと詰まった「つわぶき祭」

例年秋の訪れとともに、見頃を迎える美しいつわぶきと寺泊の魅力がぎゅっと詰まった「つわぶき祭」が行われます。一体どんな催しが行われるのか、ご紹介していきたいと思います。

写真提供:あかね通りの会 お福さん縁日の様子

お祭りでは、観光案内や散策の休憩所として「お福さん縁日」が開かれます。まずはここに訪れて、お祭りや周辺の見どころの情報をゲットしてみましょう。

写真提供:あかね通りの会 お抹茶と地元名店の和菓子が楽しめる


良寛茶会・つわぶき茶会・はじめての茶道体験・お茶のおもてなしの会など、さまざまなお茶会が行われます。つわぶき祭限定の地元銘菓店「加藤菓子店」の練り切り菓子「石蕗(つわぶき)」が味わえるお茶会もありますよ。茶道に詳しくなくても楽しめます。

ロマンス街道周辺を「寺泊御朱印・法語印街道」と称し、特別拝観・写経体験・スタンプラリー・神社仏閣・文化財巡りなども行われます。

写真提供:あかね通りの会 巡って名産品が当たる!スタンプラリー

「神社仏閣巡りスタンプラリー」はつわぶき祭の開催期間中有効で、縁日会場と参加神社・仏閣の12カ所に設置されたスタンプを5個以上集めると、寺泊の名産品が当たる抽選に応募できますよ。

「文化財巡り解説付き」は約2時間半のコースで、「北前船寄港地・船主集落」の日本遺産をガイド「鳴海忠夫さん」に案内してもらいます。照明寺や白山媛神社・良寛の妹むらの墓・丸山元純の墓・鈴木文台の楽波亭跡・聖徳寺の庭園・善泉寺の庭園などを巡ることができます。

写真提供:あかね通りの会 寺泊散策マップ

聚感園では「つわぶきアート展」が行われます。まちごと美術館「CotoCoto」の絵画パネルなどが屋外に設置され、芸術に触れることもできます。

写真提供:あかね通りの会 つわぶきと竹灯篭

10月26日には、聚感園・祖師堂・白山媛神社・照明寺の4つの会場で「寺泊神あかりの夕べ」が行われ、地元保育園児の「手作り絵灯篭」が周辺一体を幻想的な光で包みこみます。SNSなどで注目されること間違いなしですよ!

またこの日は歩行者天国となり、地元のおいしいものも並びます。

最新情報や詳細は、つわぶき祭公式Instagramでチェックしてみてくださいね!

つわぶき祭開催情報

開催日程:10月13日(日)~11月4日(月・祝)

  • 期間中いつでも:つわぶきアート展、神社仏閣巡りスタンプラリー、寺泊御朱印・法語印街道
  • 期間中の土・日・祝日:お福さん縁日、写経体験(祖師堂会場)10:00~15:00
  • 10/14㈪㈷ :文化財巡り解説付き 13:00~15:30 
  • 10/20㈰:良寛茶会(寺泊茶華道会@密蔵院)10:00~15:00 文化財巡り解説付き:13:00~15:30 
  • 10/26㈯:あかね通り歩行者天国 12:00~19:30 寺泊神あかりの夕べ(聚感園、祖師堂、白山媛神社(石段)、照明寺)16:30~19:00
  • 10/27㈰:つわぶき茶会 はじめての茶道体験(一歩の会(見附市)@密蔵院)10:00~15:00 文化財巡り解説付き 13:00~15:30 写経に親しむ(照明寺)14:00~      
  • 11/ 2㈯:お茶のおもてなしの会(長岡大学茶道部@密蔵院)10:00~15:00 
  • 11/ 3㈰:お茶のおもてなしの会(長岡大学茶道部@密蔵院)10:00~15:00 文化財巡り解説付き 13:00~15:30 
  • 11/ 4㈪㈷:つわぶき茶会(見附高校茶道部@聚感園)10:00~15:00 

問合わせ先:寺泊つわぶき祭り公式Instagram

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この記事を書いた人

Niko.M

関東北部に生息する山の民。フットワークが軽く、好きなものをとことん追い求めるフォトライター。山・海の絶景とご当地グルメが大好物。趣味は写真・動画撮影、波乗り、食べ歩き。

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