「希望」を意味する「アニダソ」チョコレートの裏には、ガーナが抱える児童労働という問題が隠れています。
開発途上国であるガーナでは、子どもも大きな働き手であるため、経済的困難から学校に通えない子はとても多いのです。
子どもたちに教育を
前編でご紹介したACEの白木朋子さんにお話を伺いました。
ACEが行っている支援は第一に、子どもたちを児童労働から守り、教育を受けられるようにすることです。支援の一例としては、貧困家庭に学用品や制服などを支給することで、子どもたちが学校に通いはじめられるようサポートしています。
「他には、子どもの教育を支えるのは家庭ですので、カカオ農家の家が経済的に自立をしていくということ、それを地域で支えるシステム作りや、地域の能力開発に取り組んでいます」
どこの世界でも楽しみなのは給食
すでに学校に通っている子どもも学校に通い続けられるように、ACEは給食の支援も始めました。
「お昼ご飯を学校で食べられるというのは、子どもたちのモチベーションになります。支援を始める前は6割程度だった出席率が、今では100%近くを維持しています」
給食を作ってくれるのは地域のコミュニティの人たちです。
大鍋で作ったものを学校の前でみんなで配っているそうです。
水道や電気、ガスなどはありません。薪を使って火を起こして料理をし、水は井戸から汲んできたものを使います。この水は貯めておいて水浴びなどにも使用します。
女性のエンパワメント
ACEでは他にも、経済的に厳しい状況にある人たちの自立を支援しています。
「カカオ栽培の技術を上げることによって収穫量を増やし、収入を上げてもらうという支援です」
それだけではなく、先を見据えて進めているのは、女性の方々を中心に米栽培の技術を提供する研修です。
「女性たちが新しい技術を学んでカカオ以外の収入の機会を得た。そして非常に元気になったというのを知るとうれしいです」と白木さんは語ってくれました。
自分たちが教育を受けられなかったから子どもには・・・
ACEは子どもが学校に通えるようになったら終わりではなく、継続が大事だと考えています。
「学校に行ったと思っても、また児童労働に戻ったりしていないか、定期的に見守っています」
見守りボランティアという形で地域のひとに協力してもらっているのです。
見守りボランティアが、学校に来ていない子どもに出会ったら、家庭訪問をして保護者と相談し、登校を促すという活動です。
「(ボランティアの人の中には)自分も子どもの時にあまり教育を受ける機会がなくて、子どもたちが教育を受けられるには何かできないかと思って参加した、など、いろんな思いを持って皆さんが参加してくださっています」と白木さんが誇らしく仰っていたのが印象的でした。
できることから始めよう
児童労働問題は、一朝一夕で解決できることではありません。しかし日本にいる私たちが「アニダソ」を食べれば、遠い国の「そのこ」はご飯が食べられます。
児童労働という世界的課題に対して、一人でも挑んでいける「アニダソ」購入は、サステナブルな取り組みです。
あなたも、できることからはじめてみませんか?
美味しくチョコレートを食べることで、世界を変えていくことができます。
「アニダソ」の販売は2024年12月を目途に一旦終わりますが、ACEとクラウン製菓はまたいつか必ず、別の形で希望のチョコレートを私たちに届けてくれることでしょう。
最後に改めて、谷川俊太郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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