「安芸の宮島」を擁する広島・廿日市(はつかいち)市。今回はその廿日市市にある散策スポットをご紹介いたします。
その名は「住吉堤防敷」
「住吉堤防敷」は、JR廿日市駅から歩いて約12分の場所にある、全長600メートルを優に超える緑道です。
JR廿日市駅前のロータリーを回ってすぐの道を行くと市内電車の踏切にさしかかり、その踏切のすぐそばに広電廿日市の電停があります。
廿日市市はJRの駅と市内電車の電停が比較的近くにあるため、堤防敷へ徒歩で向かう所要時間の違いがあまりありません。かかって2分ほどの違いです。電停からおよそ南方向へ延びる県道200号線沿いをてくてくと歩いていきます。
道なりに進むと目印になる建物も多いので、慣れてしまえばまず迷うことはないでしょう。電停近くには大きなクジラの絵が目印の保育園、歩いていく途中の道には廿日市市中央市民センターがあります。
現地到着!
さらに、てくてくぶらぶら歩いてゆきます。国道2号線との交差点からは廿日市港と、広島発のクラフトジン「桜尾ジン」を醸造している株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーの蒸留所が見えます。
到着ー!
道の両側には桜の木が植えられています。道の行く手に木と枝の影が落ちています。
ソメイヨシノが240本近くあり、その1本1本に番号が与えられています。
ちなみに前述で「全長600メートルを優に超える緑道」と言いましたが、その桜が植わった道の端から端までだいたい1020歩ほどで歩けました(個人差あり&めっちゃ余談ですがご参考までに)。
景色を観ながら散策する人、黙々とジョギングをする人、犬の散歩に勤しむ人、サイクリングを楽しむ人……人通りが多すぎず少なすぎないちょうど良さ。
そばに昭北グラウンドという運動場とテニスコートがあります。筆者が何度か行った時、たいていが夕方にさしかかる時間帯だったのですが、野球の練習をする小学生や、思いおもいにテニスに興じる人などがおり賑わいをみせていました。
住宅街や自動車学校を隔てる川も見下ろせます。水鳥や魚が憩う自然豊かな流れです。今からの季節、散り落ちた桜の花びらが水面に敷き詰められることでしょう。花筏(はないかだ)となって川を流れるさまは息を呑む美しさです。
桜のつぼみ調査
さて、今年の3月は肌寒い日が多い月でした。その中でも着々と開花の兆しを見せ始める桜の木。そんな健気な(?)桜のつぼみを、ほぼ週ごとにですが観察してみることにしました。
3月7日、曇り。
枝には細く小さな芽がついている。
3月14日、晴れ。
まだ細い花芽。
3月21日、曇り。
やや丸みを帯び、つぼみらしい形に。
3月28日、雨。1輪咲いてる!
他のつぼみも先端にやや赤み。
3月31日、曇り。1本の木に平均5~20輪ほど開花。
1輪も咲いていない木も半分くらいある。
この記事が公開される頃にはきっと満開だろうと思われます。
毎年きっちり咲く時には咲く……とはいえ、やはり待ち遠しいものですね。
「はつかいち桜まつり」について
廿日市市木材港北周辺や昭北グラウンドなど、住吉堤防敷を含む周辺一帯をメイン会場に開催される春のイベントが「はつかいち桜まつり」です。毎年4月の第1日曜日に開催されており、今年2024年は4月7日にあります。
コロナの影響もあり、昨年4年ぶりに開催となりました。ご当地グルメなどの出店はもちろん、廿日市市の名産品である「けん玉」カップやキャラクターショー、県内でも盛んな神楽(かぐら)のステージなど、盛りだくさんのイベントとなっています。
まとめ
今回は「住吉堤防敷」をご紹介しました。桜並木、新緑、紅葉に冬木立と、季節によりさまざまな装いを見せる散歩道です。特に朝方は人通りも少なくオススメです。
最寄り駅や電停から少し距離はありますが、気候のすがすがしくなるこの季節、住吉堤防敷でゆったりとした散策を楽しんでみては?
住吉堤防敷
所在地: 広島県廿日市市木材港北7-42
駐車場: 無し
お問い合わせ先: 一般社団法人はつかいち観光協会(TEL: 0829-31-5656)
はつかいち観光協会公式Webサイトでの紹介ページ: 住吉堤防敷
廿日市市 観光課(TEL: 0829-30-9141)
参考サイト: 広島市公式ホームページ
※記事の掲載内容は取材時点のものです。お出かけの際には最新情報をご確認ください。