山形県最北端の町、遊佐町。町の象徴である名峰 鳥海山の魅力を満喫できる山岳観光道路がある。海抜0から標高1,100mにある登山口までをかけのぼる鳥海ブルーライン。自然が生みだす美しい秋の色を求めて、大平山荘までの紅葉ドライブ。登った先に待つ絶景・爽快・癒しは私たちに贅沢な時間を与えてくれる。
日本百名山『鳥海山』
山形県と秋田県の県境にそびえる名峰『鳥海山』。出羽富士と呼ばれる美しく壮大な姿は、地元の人たちはもちろん多くの登山家に愛されている。標高2,236mの独立峰は四季折々に姿を変え、訪れる人の心を掴む。『鳥海山』はふるさとの誇りである。
鳥海ブルーラインをドライブ
秋を楽しむ紅葉ドライブへ。キラキラと輝く日本海から緑がきれいな森を通り、右へ左へと大きく曲がる山道を抜けて目的地の大平山荘へ。清々しい空気を感じながら、つかの間の秋を楽しむ。
海抜0 スタート地点
国道7号線、歴史文化財産の『十六羅漢岩』付近に鳥海ブルーラインの入り口がある。山岳観光道路のスタート地点は、青く広がる日本海。これから山道をあがっていくとは思えない、素敵な違和感を味わえる。
癒しの森
道の両端に真っすぐ立つ木々たちのアーチの中を進む。鮮やかな緑からこぼれる日差しに癒される。車の窓をあけると清々しい風が入ってくる。凛としたきれいな空気で深呼吸したくなる。
一気にかけあがる山道
標高が500mを超えたあたりからカーブのきつい山道になってくる。ぐんぐんと標高があがり、緑の葉がグラデーションのようにオレンジへと変わっていく。眼下に見える景色に、登ってきた高さを感じて気持ちも高ぶる。
標高1,000m 大平
20分ほど山道のドライブを楽しんで、目的地の大平へ到着。訪れたのは10月上旬、ひんやりとした空気が気持ちよく感じられる。もう少し先に鉾立登山口があるため多くの人が通り過ぎてしまう大平だが、ここにも立ち寄ってみたい魅力がある。
大平山荘展望台(おおだいらさんそう)
山形県の眺望景観資産に指定されている展望台からの景色はまさに絶景。眼下に広がる庄内平野、光り輝く日本海、出発地点は遥か遠く、登山をしてきたかのような爽快感を味わえる。ここから見る日本海へ沈む夕日もまた格別。
鳥海山大物忌神社 中の宮(ちょうかいざん おおものいみじんじゃ)
昭和49年の鳥海山噴火時、山頂へのお参りが出来なくなったために建てられた中の宮。本社は鳥海山山頂、麓にも口の宮がある。
大平山荘
登山の拠点として宿泊もできる施設。日帰り入浴や食事、売店などもあり、ドライブやツーリングの休憩として利用できる。
鹿公園
6月から10月上旬までは大平で鹿に会える。大物忌神社 中の宮が隣接していることから、神鹿と呼ばれている。立派な角を持つ雄鹿ときれいな目をした雌鹿、その傍らには小鹿も迎えてくれた。どこか神秘的な鹿たちも、大平山荘で販売されている鹿せんべいには目がないらしい。がさがさした袋の音を聞くなり、別の鹿かと思うぐらいの歓迎ぶりである。せんべいをほおばる姿は微笑ましく、思いもよらなかった癒しに、また会いに来たくなる。
四季の表情を楽しむ鳥海ブルーライン
11月上旬から4月下旬までの冬期間は閉鎖となるが、春・夏・秋と表情の違いを楽しむことができる。
春
小野曽地区に広がる芝桜やハナモモの花街道や、二合目付近にある水芭蕉群生地で花を楽しむ。標高が上がると雪の壁が現れて景色が一変する。冬から春への変化を感じることができる。
夏
登山シーズンの訪れで山が活気にあふれる。緑がより一層あざやかになり、空の青さとのコントラストを楽しめる。
秋
山のグラデーションが美しく、秋の空気を感じながら紅葉を楽しむことができる。ドライブやツーリングにおすすめの季節である。
まとめ
季節ごとに違った楽しみ方のできる鳥海ブルーライン。鳥海山の素晴らしいロケーションが生みだす絶景をぜひ体感してもらいたい。日本海のブルーから山道のグリーン、そして紅葉のオレンジ。色の変化を楽しめるドライブ。自然の美しさと季節を感じに、また訪れたい場所である。
基本情報
住所 | 山形県飽海郡遊佐町吹浦 |
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営業時間 | 鳥海ブルーライン開通 ・2024年4月26日(金)10:00 ・雪の回廊 8:00~17:00(17:00~翌朝8:00 夜間通行止め) 冬期通行止め ■駒止ゲート ~ 秋田県県境(7.8km) 例年11月上旬から4月下旬 ■小野曽ゲート ~ 駒止ゲート(6.4km) 例年11月中旬~4月上旬 |
備考 | 周辺の温泉地/鳥海温泉、湯の田温泉、湯の台温泉 |
問い合わせ先
問い合わせ先 | NPO法人遊佐鳥海観光協会 |
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電話番号 | 0234-72-5666 |
FAX番号 | 0234-72-3999 |
関連サイト | NPO法人遊佐鳥海観光協会大平山荘 公式サイト大平山荘(やまがた庄内観光サイト内) |