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アート  |    2024.07.01

岐阜県中津川市の写真作家#ISO1638400(イソ)のノイジーな世界。その個展に行ってきました

・#ISO1638400とは

京都に生まれ山梨で育ち、10歳から岐阜県の中津川市で暮らした丸岡翔さん
学生時代にカメラと出会い、その後さまざまな活動を経てカメラマンの道へ。
街角のスナップ写真やモデル撮影、抽象的な作品など多様な世界を表現し続けています。
たまたま手に入れたカメラのISO感度の最高数値「1638400」による独特のザラ付きが気に入り、作風に取り入れました。
そこから#ISO1638400(通称『イソ』以下イソ)名義での活動が始まります。
そして数年。
今では「イソ」としての活動がメインになりつつあります。

そして初の個展「無いを観る/内を観る」が市内のギャラリー詩と美術館で開催されたので、早速行ってきました。

展示風景

作品総数は44点。
花や植物、風景、女性、または何かの線や丸などの何か分かるものから想像力をひきだされる抽象的なものまで。
丸岡翔さんは元々モノクロの作品も手がけていましたが、この抽象化された「イソ」としての作風でもまたそれが際立ちます。
1点だけ観ても、並べて観ても楽しい。

奥様をイソとして描写した作品も。
アーティスティックな雰囲気漂う作風ですが、その中にご家族を写せるのも素敵だなと思いました。

作品は販売も行われておりました。
最高品質版は165,000円の1点のみ。
優価版は33,000円、ミニサイズが7,000円で数量無制限。
最高品質版は美濃和紙を使用。
この独特のノイズ感も際立ちます。
(間近で見るとさらによく分かる)

こうした作品の値段は基本的に上がり続けるものなので、ピンときたら買うのが吉。
実際最高品質版はいくつか販売済み。
ちなみに違うのは画質だけでなく、使用する紙自体も違うそう。
モノクロでノイジーな表現なだけに、このベースの違いはさらに大きい。

ミニサイズはこんな感じで展示されてました。
隣は過去に発売されていた猫のモノクロ写真集。

テーマについて

「無いを観る/内を観る」が表すのは何か。

自分(内)は感じても人は感じない、気にしないものがある。
逆に、他人にとっては「無い」ものを観る…というのも含んでいるそうです。
もちろんそれが全てでもないし、「写真」と思わず、自由に感じていただけたらと。

撮影対象は植物や風景、女性や何かを撮って現れた線や丸などですが、正解はあくまで自分の「内」に。

最後に

5月の22日から6月2日という10日間の間で2回訪問させていただきました。
初日から地域の方々はもちろん一見さんやメディア関係者が訪れ、X(twitter)でいつも見ている人たちも県外から毎日来てくれていたそうです。

ある種斬新な作風のため、撮影技法への関心や作品の捉える動きなど、色んな驚きや関心があちこちで聴こえていて楽しかったです。
各々の「内」で「無い」
それも含めての作品で、それでいて写真もこの空間も心地のいい世界を形作っていました。

イソさんご本人からはこんなコメントもいただきました。

「今年は年に4~5回は日本の各所で個展を開いていこうと思っています。
まだ場所等は具体的には決まっていませんが、これからきっと良い出会いが沢山あるであろうと感じています。
自分の作品に関心を持ってくださる方がいましたら、Xかインスタ(下記)のDMまで気軽にご連絡頂けたらと思います!
作家として命尽きるまで生きていけるように、これからも自分の心地よさを大切にしながら、観てくださる方の心に届くような作品創りをしていきます」

今後の展開に眼が離せません。

#ISO1638400

X(twitter)
https://x.com/iso1638400

instagramアカウント
https://www.instagram.com/iso1638400/

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この記事を書いた人

しもじま

岐阜県中津川市にて介護職のかたわら、おへマガというサイトにてたまにライター活動を行っています。 mediall様でも書かせていただく事になりました。 得意分野は歴史、文化、アウトドア、音楽です。 よろしくお願いします。

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