文化年間(19世紀初頭)の記録では、姫路藩領内で最大の塩浜面積を有していたとされる姫路市大塩。
塩業により栄えた同地には、NHK「菊亭八百善の人びと」のロケ地にもなった梶原家住宅(西梶原)を代表に、歴史ある建造物が数多く現存します。
今回は、“大塩に賑わいを”という想いで、明治元年建築の古民家を「住民が集える場」に改修を続ける株式会社光百年・武本良昭さんをご紹介します。
株式会社光百年・武本良昭さんのプロフィール
武本良昭(たけもと よしあき)
株式会社光百年 代表取締役社長
日創研姫路経営研究会 副会長
大きな縁(塩)のまちづくり実行委員会 副会長
昭和45年8月3日、姫路市大塩生まれ。
専門学生時代に大阪市にて古着屋を開店。約15年で大阪・神戸にて6店舗を運営。2006年よりアンティーク雑貨等の製造販売を開始し、古着屋から業種転換をする。2008年に地元・大塩に拠点を移して以降は、地元貢献、大塩の街づくりにも取り組む。
インテリア雑貨店「良眞」で“地元・大塩に貢献したい”
武本さんのお仕事内容を教えてください
姫路市大塩にて、株式会社光百年という会社を経営しています。
事業内容としては、アンティークライフスタイルの提案とネットショップ「TREE HOUSEガーデン雑貨&DIY」の運営が主であり、弊社で製造するアイアン雑貨の販売や、海外アンティーク雑貨の輸入販売、アイアン雑貨の製作ワークショップの開催などを行っております。
明治元年建築の古民家を購入した理由は?
2006年に「TREE HOUSE」の運営を開始した時から、“いずれはアンティークな実店舗でアンティーク雑貨を販売したい”と思っていたんです。古いものが好きなので。
また常々、“自分が生まれ育った大塩に何かしらの貢献がしたい”、“古民家活用で大塩を活性化したい”とも想っていたのですが、偶然にも、以前から空き家になり私も気になっていたお屋敷を活用しないかというお話が入ってきたんです。
そのため、この古民家で大塩の活性化に繋がることをしようと思い、2022年にお屋敷インテリア雑貨店「良眞」をオープンしました。
「良眞」をオープンしたことで何か効果はありましたか?
「TREE HOUSE」のお客さまが、京阪神中心に全国から「大塩の良眞」に来てくださるようになりました。“SNSを上手に活用できればお客さまは来てくれる”とは思っていましたが、想像以上でした。
また大塩の方も来店くださるのですが、良眞をオープンしたことで地域住民との交流も生まれました。実は今、カフェスペースのオープンに向けて準備中なのですが、カフェスペースも良眞での地元のお客さまとの会話がきっかけでスタートしたんです。
“地元活性化の火付け役に…” 2024年秋オープン予定のカフェスペース
カフェスペースオープンを決断した理由は?
「良眞」のお客さまから、“大塩にもお茶が飲めるような、ゆっくりできる場所が欲しい”という声をよく聞くようになったことが大きな理由ですね。
将来的には“大塩の古民家にお店を誘致できれば”と思っているのですが、そのためには、“大塩のお店にも人は来るんだよ”を証明しないといけない。カフェを運営できる十分なスペースもあったので、“大塩の活性化の火付け役になろう”と思い、カフェ運営に踏み切りました。
「良眞」カフェスペースではどんな商品を提供する予定?
コーヒーや紅茶などのドリンクと、「カステーラー」の販売を予定しています。今はもうありませんが、かつて大塩にあったカステーラー屋さんのように、ふっくら美味しいカステーラーを提供予定です。
また、弊社の雑貨類はカフェスペースでも使用するので、一息ついていただくことはもちろん、アイアン雑貨やアンティーク雑貨を楽しんでいただければと思っています。
今秋オープンしますので、ぜひ姫路・大塩にお越しの際には立ち寄ってみてください。
以上、株式会社光百年・武本良昭氏のインタビューでした。
「良眞」カフェスペースのオープン情報は、インスタグラム(@ryoushin2022)でご確認ください。
良眞の詳細情報
名称 | お屋敷インテリア雑貨店「良眞」(りょうしん) |
住所 | 〒671-0101 兵庫県姫路市大塩町786 |
電話 | 080-6174-8081 |
お屋敷インテリア雑貨店「良眞」 |