総桧材桃山式流づくりの雄大な本殿がある象山神社は、幕末の思想家佐久間象山先生を祀っています。
象山先生は、「先生」と呼ばれるように象山塾を開いていました。象山塾には錚々たるメンバーが参加しており、日本の未来を案じていました。
象山神社は地元では学問にご利益があるとされており、受験生や就活生などが受験・試験を受けるときによく願掛けにお参りにくる場所です!
本記事では、そんな象山神社の見どころを解説していきます。松代町の歴史散歩の1つとして必ず参拝することをおすすめします。
佐久間象山先生のお出迎えで背筋が伸びる!松代町の偉人
神社の入り口で馬に乗った大迫力の佐久間象山先生がお出迎えしてくれます。
象山先生は幕末に活躍した松代藩士です。蘭学を学び海外(西洋)の軍艦や砲台の製造などをまとめた「海防八策」を主君真田幸貫に奉呈しました。その時に西洋の学問の重要性を感じ取り、34歳の時に本格的にオランダ語を学び、わずか2年で習得したといわれています。
象山先生の教えを受けた人々の中には坂本龍馬や勝海舟など、幕末や明治維新で活躍した人物が多くいます。歴史に名をとどろかせた偉人の先生が象山先生になるわけです。
最期は、江戸幕府の要請を受けて京都で活動をしている中、暗殺されてしまいました。
教科書や松代小学校の体育館にある象山先生の肖像画は暗く、細部までよく確認できなかったこともあり、怖いイメージがありました。しかし神社の入り口の銅像はアクティブでカッコいいですよね。これだけで、象山神社に来たかいがあります。
ちなみに、一般的には「しょうざん」と呼ばれていますが、小学校時代に繰り返し歌わされた「信濃の国」では「ぞうざん」と呼ばれています。そのため長野では「ぞうざん」のほうがしっくりきます。
坂本龍馬をはじめ7名の象山塾生の銅像は必見
努力・勇気・情熱の石碑の後ろに象山塾の塾生の銅像が円陣を組むように並んでいます。
具体的には7名の銅像と3名のレリーフが設置されています。
- 橋本左内
- 勝海舟
- 坂本龍馬
- 真田幸貫(松代藩八代藩主)
- 佐久間象山先生
- 吉田松陰
- 小林虎三郎
- 久坂玄瑞・高杉晋作・中岡慎太郎(レリーフ)
このように錚々たるメンバーが塾生として勉強をされていました。
坂本龍馬
佐久間象山が42歳の時に坂本龍馬は入塾をしています。象山塾で勉強した数か月後に土佐に戻り、活躍していきました。坂本龍馬は説明不要なほど幕末で活躍された偉人です。こんな人の先生だったなんて鼻が高くなります。
勝海舟
江戸城無血開城を実現させ、江戸を火の海にすることを防いだ偉人です。そんな勝海舟も象山塾生のひとりです。ちなみに勝海舟の妹さんは、象山先生の本妻になっています。
ちなみに、7名の銅像と3名のレリーフは、象山神社創建80年(2018年)を記念して奉納されました。除幕式では松代小学校の生徒と県立の大学生が行いました。
全国紙にも掲載されて、地元ではかなり話題になりました。
まとめ:象山神社の見どころ!坂本龍馬ら7名の偉人との出会い
佐久間象山先生は幕末の偉人を育てた偉大な先生であり、地元の宝です。そんな象山先生が祀られている象山神社には7名の銅像があります。
円陣を組むように並べられており、その端に立てば自分も円陣の中に入れるような錯覚がおきます。
また、学問の神様と地元では謳われています。受験、就職、試験を間近に迎えている人は祈願すれば成就するかもしれません。是非、象山神社に参拝にいらしてください。
言い忘れましたが、馬で象山神社まで参拝にきたあなたは、入り口で降りて下さいね。
アクセス
- 住所:〒381-1231 長野県長野市松代町松代1502
- 駐車場:神社前数台
- 料金:無料