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聖地  |    2025.03.21

強力な縁結びとかつての冷凍庫「氷室」が残る神戸・氷室神社|兵庫県神戸市【前編】

神戸にある氷室神社をご存じですか?
氷室神社は縁結びで有名ですが、昔から伝わる氷室があるなど、1800年もの歴史があります。

今回は、海と山に囲まれた自然豊かな神戸の氷室神社を歴史的エピソードとともに前編・後編に分けて詳しく紹介します!

氷室神社

氷室神社までのアクセス

夢野町3丁目バス停から氷室神社までのルート

氷室神社は神戸市の兵庫区にあります。
アクセス方法はいくつかありますが、JR神戸駅から出ている神戸市バス「夢野町3丁目」下車だと5分ほどで到着するのでおすすめです。

氷室神社までの案内ルート

住宅街を抜けていくのですが、道の途中、何か所か案内表示もあるので、迷わず神社までたどり着くことができます。
海側からは少し離れ、山の方に坂を登っていくと、氷室神社が見えてきました!

氷室神社について

氷室神社鳥居

神戸の氷室神社は縁結びとして知られていますが、氷を冷やす氷室があることから氷の聖地とも言われています。
もともとは氷室が見つかり、地域を守ってきた神社でした。

その後、あるカップルにより縁結びの神社として知られるようになります。

そのため、氷室神社は縁結びの神様である大國主大神、市杵島姫命(れんあいべんてん)、そして氷室の伝説で登場する仁徳天皇、奥の氷室稲荷神社には宇迦之御魂神が祀られています。

氷室神社本殿

趣のあるこちらが氷室神社の本殿。
鳥居から本殿までは見渡せるほどの距離ですが、木々を背に立つ本殿からは、由緒ある歴史の長さを感じます。

境内案内図

境内の案内図を見ると、本殿の奥には稲荷神社、そして古跡氷室があります。

氷室神社の歴史

氷室神社の歴史
氷室神社本殿

神戸の氷室神社は約1800年もの歴史があると言われています。
実は氷室神社にはいくつかの歴史的エピソードがあるのです。

今回は、氷室神社にまつわる2つのエピソードを紹介したいと思います!

麛坂皇子による「夢野」での占い

200年ごろ、日本の第14代天皇、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)には麛坂皇子(かごさかのおうじ)と忍熊皇子(おしくまのおうじ)という二人の息子がいました。
その後、天皇がなくなり、跡継ぎの話が出たのですが、そのタイミングで仲哀天皇の妃、神功皇后(じんぐうこうごう)に息子が誕生。

麛坂皇子は、自分が天皇の位に就けると思っていたので、息子の誕生に焦ります。

そこで、兄弟と神功皇后は争いになり、氷室神社のある「夢野の地」で結果を占ったのです。
占いは一日狩りをして、たくさんの獲物を獲ることができれば天皇になれるというもの。

しかし、その日は何も獲れずにいたところ、夕方に大きなイノシシが襲ってきました。
麛坂皇子は、木によじ登って逃げるものの、結局イノシシに襲われて亡くなってしまいます。

その後、弟の忍熊皇子も争いに負け、どんどん居場所を追われ、最終的には瀬田川で亡くなってしまうのです。

※古事記では「斗賀野」と記載され、場所には諸説あります。主に現在の大阪市北区兎我野周辺と、神戸市兵庫区夢野町付近の2説。

夢野の夫婦鹿

夢野の地域は昔、森があり、さまざまな動物たちが暮らしていたそう。そこに夫婦の鹿が暮らしていました。
ですが、オスの鹿は淡路島に住むメス鹿と仲良くなってしまうのです。

そんなある日、オス鹿は2つの夢を見ます。
1つは自分が寝ている背中に雪が積もっている夢。
もう1つは背中一面にススキが生えているという不思議な夢。

この夢の話を妻であるメス鹿にしたところ、淡路島のメス鹿の元に行ってほしくない思いから「その夢は悪い夢。雪が積もってるのは肉が塩漬けにされているのを表し、ススキが背中に生えているのは猟師の矢が刺さっているのを表している。どこにも行かないほうがいい」と伝えます。

メス鹿の言う通り、しばらくどこにも行かなかったオス鹿ですが、やはり淡路島のメス鹿に会いたくなり淡路島へ向かってしまいます。
しかし、淡路島に向かう途中、本当に猟師に会い、射殺されてしまうのです。

氷室とは?

本殿奥の神社
森の中にある古跡氷室

本殿奥の稲荷神社先の森を少し進むと古跡氷室がありました。
氷室神社には名前の由来でもある氷室があるのです。

「氷室」とは、冬の氷を夏まで貯えておくために造った室のこと。
現在で言う冷凍庫のようなものです。

氷室にまつわるエピソード

氷室

氷室が見つかったのは西暦394年頃のこと。
仁徳天皇の兄、額田大中彦皇子が夢野で狩りをしていたときのことです。

額田大中彦皇子が狩りの合間に小さな山に登り、夢野の地域を眺めていると何か小さな庵のようなものを見つけます。調べてみると、そこは洞窟でした。

洞窟が気になった額田大中彦皇子はさらに詳細を聞くためにその土地の地主を呼びます。
そこで、その洞窟は氷室だと教えてもらったのです。

当時、岩屋の中はいつも冷たくひえていたそう。
そのため、冬の間に氷を切り出し、岩屋の地面を約3メートルほど堀ったところに草を敷き、そこに氷を詰めて、上から茅(かや)で覆い、土をかけて氷を保存していました。
そうして、夏になると氷を掘り出しては使用していたのです。

そのことを聞いた額田大中彦皇子は、仁徳天皇に氷を届けることにします。
仁徳天皇は大変喜び、以降、毎年この氷室に納められた氷が天皇に届けられるようになったのです。

このことから氷室神社本殿には仁徳天皇が祀られています。

氷室には入口前まで行くことができるのですが、不思議と気持ちが神秘的になり、厳かな雰囲気を感じられ神聖な場所であることが伝わってきました。
本殿の奥に進むとすぐに氷室の入口が見えるほどの距離なので、参拝の際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

今回は、氷室神社の歴史と氷室について紹介しました。
後編では、縁結びとして知られることになる恋愛エピソードや愛の手紙、おみくじ、お守りについて紹介していきます!

後編はこちら

強力な縁結びとかつての冷凍庫「氷室」が残る神戸・氷室神社|兵庫県神戸市【後編】

氷室神社

住所:兵庫県神戸市兵庫区氷室町2-15-1
電話番号:078-531-2833
社務所受付時間:8:00~18:00

https://himurojinja.or.jp

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この記事を書いた人

ChicacoMurayama

【アーティスト/ライター】【神奈川県公認Mediallライター】 幼い頃から絵を描くことが好きで、画家活動を行う。また、読書、執筆、写真を撮ることも好きでフリーライターとしても活動。 作品は独自に研究し生み出した技法のサンドアート。コンセプトは「綺麗な世界、穏やかに心温まる世界」。展示販売、年に数回のワークショップ、ラジオでアートについて話したりアート普及活動も行う。 多めで見やすい写真とわかりやすい等身大の言葉で、アート、美術館・博物館をメインに画材、文具や神社、カフェなどを紹介していきます! 

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