2024年11月2日、JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦。
この日はアルビレックス新潟の選手とサポーターにとって歴史的な日になりました。
初タイトルをねらうアルビレックス新潟の対戦相手は、3大会ぶり2回目の優勝をかけた名古屋グランパスです。
決勝の舞台となった東京都の国立競技場には、ルヴァンカップにおける最多入場者数である62,517人もの人々が歴史に残る激闘を見届けました。もちろん、私もそのうちの1人です。
今回は、決勝戦の様子と、私がアルビレックスのファンになるまでを語ります。
アルビレックス新潟との出会い
新潟にゆかりのある人であれば、アルビレックス新潟を知らない人はいないでしょう。私ももちろん知っています。
しかし、今までの私はそこまで大ファンではありませんでした。
新潟在住でない私は普段のリーグ戦をホームで観戦することはなかなかできません。ゴールデンウィーク中のサンフレッチェ広島戦を観戦したときに、サッカー観戦の楽しさを知りました。
その後、お盆には京都サンガ戦に応援に行き、すっかりサッカー観戦にハマってしまいました。サッカー経験者ではない私は、詳しいルールはわかりませんが、デンカビッグスワンに集まったファンやサポーターが一丸となって応援し、結果を称えるのはとても感動的な時間です。
それからもアルビレックスの試合の結果は毎回しっかりチェックしています。もちろん、ルヴァンカップも追いかけていました。
10月13日、アルビレックスがルヴァンカップ決勝進出を決めます。
「アルビレックスが川崎フロンターレを破り、決勝進出を決めた!これは絶対に応援に行きたい!」そう思った私はチケット発売日を心待ちにしていました。
チケットは争奪戦。なかなか当たらず・・・
チケットの先行抽選販売日は10月16日、23日に当落の発表でした。結果は落選。
翌日の一般発売日で取るしかありません。
しかし、残念ながら一般販売でもチケットは取れませんでした。
私と同じような思いでチケットを心待ちにしているファンは多く、とても倍率の高い戦いなのだと感じました。
「チケットはあきらめて、TV観戦するしかないか・・・」と思っていたとき、リセールチケットが発売され、何とか購入できたときのうれしさは今もはっきり覚えています。
ファンやサポーターはチケットを取るところから戦いが始まっていたのです。
惜しい展開もありながら、差をつけられた前半戦
こうして迎えた11月2日。選手やファン、サポーターなど、アルビレックスに関わるすべての人が語りきれない思いを胸に国立競技場へ向かったでしょう。
また、現地へ行けなかった人たちも、言い表せない緊張をかかえながら13時5分を待っていたと思います。
私も、国立競技場に近づくにつれて大きな緊張を感じました。
取った席はゴール裏です。新参者の私がサポーターさんたちと一緒に選手を鼓舞する役割を担うこととなりました。
国歌を斉唱しながら、アルビレックスと名古屋グランパスのコレオの美しさに感動しました。コレオとは、スタジアムでサポーターが紙などを使って作る人文字です。アルビレックスは、オレンジと青の神を使って模様を作ります。
いよいよ試合がスタートしました。
前半はアルビが得意とするパスワークが見られる場面が多くありました。
ていねいにパスをつなぎ、相手ゴール前では複数人が連動し、チャンスを作ります。そのなかでも果敢に攻めていきます。
前半終了時点では、ボール保持率や枠内シュート数、パス成功率すべてアルビの方が上回っていました。
ところが、前半31分に名古屋グランパスに先制点を決められてしまいます。
その後約10分後。前半42分に中央から崩されて永井に追加点を奪われてしまったのです。
アディショナルタイムでも追加点を取れずに、そのまま前半が終了。
選手はもちろん、サポーターも元気がなくなり、後半を迎えました。
次の記事では後半戦からの様子を語ります。