前回の「私がアルビレックス新潟のファンになるまで|ルヴァンカップ決勝体験記~前編~」に引き続き、今回はルヴァンカップ決勝戦後半戦以降を振り返ります。
前半戦で2点差をつけられ、失意の中で迎えたハーフタイム。
15分が経ち、いよいよ後半戦キックオフ!!
後半戦は2点を追いかける試合展開
名古屋グランパスは2021年にルヴァンカップのタイトルを獲ったチームです。
対してアルビレックスは、リーグ戦でも上位ではありません。一度はJ2に降格したチームです。
「そんな状況でもここまで頑張ってきたんだ。国立まで来られたんだ」と思い、あきらめずに最後まで精いっぱい応援しようと決めました。
一緒に観戦しているアルビレックスサポーターたちも、誰もあきらめていません。みんなアルビレックスを信じて応援し続けました。
71分、1点を返したが……
71分が経過したそのときです。
後半開始から怒涛の攻めを見せていたアルビレックスにチャンスが来ました。
ダニーロ・ゴメス選手からのクロスで谷口選手が1点を決めてくれたのです。
サポーターたちも大喜びで、私も、隣で観戦していたお兄さんたちとついハイタッチを交わしていました。
「このまま反撃を続ければ勝てるかもしれない」そう思っていましたが、チャンスをものにしきれず追加得点を奪えないまま、後半も45分が経過しました。
アディショナルタイムに入り、試合ももうすぐ終わりそうだった90分+11分。
アルビレックスの小見選手がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得しました。そのままPKを決め、なんと、2-2の同点に追いついたのです。
そして、そのまま後半戦終了の合図。
試合は延長戦へ突入!
いよいよ展開が読めなくなってきました。
史上初のアルビレックスの初タイトルへの期待にわくサポーターたち。
延長戦前半では、名古屋グランパスの中山選手が先制点を決め、アルビレックスはまたしても追いかける展開になりました。
ところが、延長戦後半で、アルビレックスの小見選手がまたしても追加点を決めました。両者一歩もゆずらない闘いはそのまま幕を閉じます。
決着はPK戦へ
この日は決勝戦なので、延長戦でも勝敗がつかなければPK戦へと続きます。
こんな展開になるなんて、誰が予想したでしょうか。アルビレックスが頂点に立つ瞬間ももうすぐそこです。
外はとても寒いはずなのに、国立競技場はじんわり汗ばむくらいに暑く感じました。それほどまでに熱い試合でした。
そして運命のPK戦。
アルビレックスは残念ながら1人外してしまいました。
対する名古屋グランパスは全員成功。
結果は、3-3(PK5-4)で名古屋グランパスが優勝しました。
惜しくも初のタイトル獲得には一歩及びませんでしたが、言葉では言い表せないほどの夢と感動を味わえた決勝戦でした。ちなみにこの日、国立競技場には過去最多の62,517人の観客が詰めかけたそうです。それほど多くの人たちが注目した決勝の舞台に連れて行ってくれた監督や選手には感謝しかありません。
ありがとう、アルビレックス新潟。
もうすっかり気分はサポーター
ルヴァンカップ決勝戦を観戦した11月2日以降、私はすっかりアルビレックスのサポーターをやっています。
今シーズンの最終節は、12月8日の浦和レッズ戦(アウェイ)でした。
J1残留が確定しないまま迎えた最終節を、0-0で引き分け、何とか自力での残留が決まりました。
逆境に立たされてからのアルビレックスは本当に強い。「鬼門」といわれる浦和レッズからの勝ち点1は来シーズンへの原動力にもなるでしょう。
最後までヒヤヒヤしましたが、来シーズンもJ1でプレーできるのはうれしいですね。
会場の埼玉スタジアムにかけつけたアルビレックスサポーターたちも、笑顔で新潟に帰れたでしょう。ホームの浦和レッズを圧倒するサポーターの応援も、選手たちの大きな力になったはずです。
ファン歴はまだまだ浅い私ですが、タイトル争いと残留争いの両方に立ち会えて、スポーツ観戦の魅力を肌で感じられました。
余韻にひたっている間もなく、来シーズンの試合の予定もすでに発表されています。
初戦は横浜F・マリノスです。
来シーズンはリーグ戦でも上位を争えるよう、気合いを入れて応援します!
新潟の皆さんも、ぜひ一緒にアルビレックス新潟を応援しましょう。一度でもビッグスワンに足を運んだらあなたももう立派なサポーターですよ。