菊水酒造が手がける発酵をテーマにした施設「KIKUSUI蔵GARDEN」。
前編では、菊水の蔵見学を紹介しました。
しかし、KIKUSUI蔵GARDENの魅力はまだまだたくさんあります。
後編では、土蔵や「あそびば」、KIKUSUI蔵GARDENショップを紹介します。
演奏や展示イベントを楽しめる土蔵

土蔵は日本の伝統的な建築様式のひとつです。木骨に土壁を塗り、漆喰(しっくい)などでしあげています。米や酒などの保管庫や、店舗、住居として利用されてきました。
菊水酒造の土蔵(どぞう)は、創業家が使っていた蔵を改築したイベント空間です。木のぬくもりを感じるあたたかな空間が広がります。
この日は「きつねのトンプソン」によるライブが行われました。
「きつねのトンプソン」は、2016年に結成されたバンドです。アメリカの音楽「ラグタイム」をはじめとしたさまざまなジャンルのどこか懐かしい音楽を、明るくユニークなアレンジで演奏しています。
「ラグタイム」は、おもにピアノでメロディーを演奏しますが「きつねのトンプソン」では、木琴やバンジョーがメインです。
日本の古き良き建築物で聴くアメリカの伝統音楽は、思わずおどってしまうほど楽しく、なつかしさも感じました。
緑に囲まれた「あそびば」やカフェ

「あそびば」は、緑あふれた屋外のスペースで、キッチンカーを呼んだりマルシェをひらいたりします。
KIKUSUI蔵GARDENの最大の魅力は、枯山水の日本庭園。手がけたのは、田中泰阿弥(たなかたいあみ)氏です。
田中泰阿弥氏は、新潟県柏崎に生まれた作庭家で、代表作には、新潟市の「北方文化博物館庭園」や東京都世田谷区の「猪股庭園」があります。また、京都府の世界文化遺産である銀閣寺(慈照寺)庭園を修復したことでも有名です。
一般客は立ち入れませんが、KIKUSUI蔵GARDEN内のカフェでは、庭園をながめながらお食事を楽しめます。
カフェでは、塩麹や酒粕を使ったブランチやスイーツがいただけます。テイクアウトも可能なので「あそびば」内でいただいたり、ドリンクを片手にドライブをしたりするのもおすすめです。
ショップでのお買い物も忘れずに!

ショップでは、日本酒や発酵食品はもちろん、地元北越後の農産物や酒器などが購入できます。ショップでのおすすめコーナーを紹介します。
「蔵元限定しぼりたて生原酒」の販売
「蔵元限定しぼりたて生原酒」は、菊水ショップ限定で販売されています。
しぼりたて生原酒とは、火入れと加水をしないお酒です。
日本酒は、そのままだとアルコール度数が17~20度と高くなります。通常は、一般的なアルコール度数である15~16度にするために、水を加えてからビンに詰めます。 原酒とは、加水を行わずにそのままの状態で出荷するお酒です。また、原酒のうち、火入れをしていないものは生原酒と呼ばれます。
「蔵元限定しぼりたて生原酒」販売コーナーをのぞいてみると、そこには中身の入っていない空ビンがありました。注文を受けてから目の前でびんに詰めてもらえるのです。
KIKUSUI蔵GARDENに来たら、ぜひ、どこよりも新鮮な生原酒を購入してくださいね。
有料試飲コーナー
1回500円で6種から3杯を試飲できるコーナーです。オリジナルおちょこがいただけるので、おうちでの晩酌も楽しみになっちゃいます!
- 蔵元に来たから、飲み比べがしたい
- 味を試してから買いたい
そんな人は、有料試飲コーナーへ立ち寄ってみましょう。試飲のラインナップは日によって変わる可能性があるので、何度行っても楽しめます。
この日は「蔵元限定しぼりたて生原酒」も試飲できました。
秋は日本酒について学ぼう!

今回は、土蔵や「あそびば」、KIKUSUI蔵GARDENショップを紹介しました。
KIKUSUI蔵GARDENは、お酒を飲まない人やお子さんも楽しめる新しい観光スポットです。ぜひご家族でたずねてみてください。
なお、9月27日(土)15:00~19:00には、「ふなぐちまつり2025」が開催されます!
この日限定の「“究極のしぼりたて”ふなぐち」や「“ヴィンテージ”ふなぐち」、ふなぐちに合うおつまみが提供されます。
全国のふなぐちファン必見のイベントです。
詳しくは公式HPをチェック!
店舗情報
菊水酒造株式会社
住所:〒957-0011 新潟県新発田市島潟750
受付時間:平日10:00~17:00 (土日祝日・お盆・年末年始を除く)
Instagram
KIKUSUI蔵GARDEN:https://www.instagram.com/kikusui_kura_garden
菊水酒造株式会社:https://www.instagram.com/kikusui_pr/?locale=ja_JP