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フード  |    2023.10.04

はじまりは小さなピースから。オーナーの想いが詰まった木更津のパン屋さん『Casse-tête』

パンを通じて食について考えてほしい

そう語るのは、木更津市ほたる野にあるパン屋さん『Casse-tête(カステット)』のオーナー國吉(くによし)さん。

「casse-tête」とは、フランス語で「ジグソーパズル」を意味する言葉。

「1人の力はパズルのピースの様に小さいけれど、多くの人の力が合わされば現状を変えていく事が出来る」 そんな想いで名付けたそうです。

今回は、『カステット』の美味しいパンについてだけでなく、オーナーの想いについてもご紹介していきます。

木更津市ほたる野で人気のパン屋さん

カステットの外観
お店の前に駐車場があります

『カステット』があるのは木更津市ほたる野。

木更津駅からは距離がありますが、市内でも比較的新しい住宅地エリア。

周囲には「アピタ」や「ユニクロ」「スターバックスコーヒー」などの商業施設や飲食店が立ち並ぶ活気のある場所です。

『カステット』は「夢庵」の交差点を矢那方面に進んですぐ右側、ビルの1階に位置しています。

カステット店内
コンパクトでスタイリッシュな店内

もともとフランス系のパンを作っていた國吉さんが、木更津を選んだ理由について教えて下さいました。

「木更津には海があって山もある。ほたる野の雰囲気も良かったし客層もぴったりだと思った」

オーガニックシティ“を掲げたまちづくりに共感されたのも理由のひとつとのこと。

「食」について考えるきっかけを作りたい

生産者さんについての掲示

店内には『カステット』のパンに使われている原材料がどこから来たのか掲示されています。

実際にパンに使われている調味料などの購入もできます。

なるべく地のものを使い、なるべく添加物や薬品を使わない『カステット』。

ただし「無添加やオーガニックなどの言葉にこだわりすぎず、パンの美味しさや食べる楽しさも伝えたい」と國吉さん。

パンを買うという日常のなかで「食」について考えるきっかけづくりになればという想いを持って日々パン作りをされています。

ロスパンに対する取り組み

「売れ残ったパンはどうなるのか?」

そんな疑問を持ったことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。私もふとそれを考えたことのある1人です。

『カステット』では、なるべくパンが売れ残らないような取り組みをしています。

sacri(サクリ)」というアプリや「rebake(リベイク)」という通販サイトで、ロスパンの販売を行っています。

「sacri」は通常の事前予約販売を行っている他、当日残ってしまったパンをお得なセットにして販売しています。

「リベイク」では、事前に申し込みをしておくとロスパンが発生した段階で発送してもらえます。

購入者の立場としては、いつどんなパンが届くんだろうという楽しみや、お得にパンを購入できるのがメリット。

環境問題に対する取り組み

プラスチックによる環境問題が取り上げられることが多い昨今。

『カステット』でもなるべくプラスチックを使わない取り組みや、エコバッグやかごの使用を推奨しています。

ただし、國吉さんは「できる範囲でやれることをやればいい」という考え方で、人に押し付けるようなことはしていません。

エコバッグを持ち合わせていなくても安心して訪れてくださいね。

食糧支援の取り組み

カステットの焼き菓子

『カステット』ではパンだけでなく焼き菓子の販売もあります。

アーモンド入りのメレンゲを焼いたお菓子「ムラング」などの売上の一部をバングラディシュの食糧支援に寄付されているそう。

お客様が好きな焼き菓子を買うだけで支援になるというのは素敵なアイデアですね。

噛み締めて食べるパン

カステットのパン

『カステット』のこだわりは国産小麦を使ったパン生地。

粉の旨味を味わえるハード系のパンが中心です。

カステットのパン

一つひとつパンの特徴が書かれているのも魅力。

この日はありませんでしたが、自家製のハムを使ったサンドイッチも大人気なんです。

クリームチーズとレーズン 300円(税込)

クリームチーズとレーズン

石臼で製粉した九州の梅野製粉の小麦粉をつかったバゲット生地に、クリームチーズとレーズンがサンドされたパン。

外側はカリッとしていますが、中はもっちり。

小麦の旨味を噛みしめながら、レーズンの酸味と香りをまとったクリームチーズを堪能できる、大人な味わいです。

クロワッサン 260円(税込)

クロワッサン

バゲットと同じくらい人気があるというクロワッサン。

パリパリとした皮、バターの香り、小麦の旨味を味わえます。

とっても美味しいと子どもにも評判でした!

木更津駅西口に2号店オープン

バイカステットの外観

元々、もう少しパンを販売する場所を広げたいと思っていた國吉さん。

今回さまざまなご縁があり、木更津駅西口に2号店となる『by Casse-tête(バイカステット)』をオープンしました。

購入する客層に合わせて、こちらでは比較的ソフトなパンを置くようにしているそう。

ここでしか買えない期間限定のパンもおすすめです!

まとめ

『カステット』には、オーナーの國吉さんが厳選した材料を使った、素材の味を楽しめるパンが並んでいます。

そして、店内をじっくり見渡してみると「食」や「環境」について考えるきっかけを作りたいという國吉さんの想いが伝わってきます。

たとえ小さなピースでも、行動することや発信すること、続けることの大切さを教えていただきました。

まずは『カステット』で美味しいパンを食べることからはじめてみませんか?

お店の情報

Casse-tête(カステット)
所在地:千葉県木更津市ほたる野1丁目31−1 エクセレントNOW
TEL:0438-77-6790
営業時間:10:00~18:00
定休日:日・月・火曜日
駐車場:あり
公式Instagram

by Casse-tête(バイカステット)
所在地:千葉県木更津市中央1丁目4−4 松本ビル1F
TEL:050-8890-5340
営業時間:11:30〜16:00
定休日:日・月・火曜日
駐車場:なし
公式Instagram

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この記事を書いた人

endang

房総生まれ房総育ちのWEBライター。 ライター名の「endang(えんだん)」とは、大学で専攻していたインドネシア語クラスで名付けられたニックネーム。 国内外問わず旅行やお出かけするのが好きだったおかげで、地元の良さを再発見できました。 生まれ育った場所だからこそわかる、木更津市・君津市エリアの魅力や想いをお届けします!

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