「ワンちゃんと飼い主さんの最高の思い出になる場所をつくりたい」
2022年にバウムクーヘン総選挙で全国1位に輝くほど大人気の「とろなまチョコ」を販売する「せんねんの木」オーナーの曽根晃さんが、そんな想いを胸につくったのが旧環南小学校を利活用したドッグパークです。
スイーツ店オーナーである曽根さんが、なぜドッグパーク事業をはじめたのか。その経緯や想いについて伺ってみました。
バウムクーヘン屋さんとドッグパーク
人気のバウムクーヘン屋さん「せんねんの木」を県内に数店舗展開している曽根さんがドッグパーク事業をはじめたきっかけは、愛犬のマメちゃんです。
犬を飼い始めて気がついたのは、市販のワンちゃん用の食べ物やおやつには添加物が多く含まれているということ。
お菓子作りのノウハウを持っている曽根さんは、マメちゃんのためのおやつも手作りするようになります。
「せっかくなら使用する食材も自分で生産したい」という思いが強まった頃、視察に訪れたのが、ここ環南地区でした。
閉校した旧環南小学校を管理している地元の方とのご縁がたまたまつながり、その足で学校を見学。広大なグランドを見てすぐに、ドッグパークの構想が広がったそうです。
ワンちゃんと驚きや喜びを共有したい
「ドッグパークを作るなら、家族の一員であるワンちゃんと飼い主さんが一緒に素敵な時間を過ごせる場所にしたい」
そんな曽根さんの想いがつまったマメノキドッグパークは、ワンちゃんのことをとことん考えて作られた施設です。
広大な校庭をまるまる使ったドッグラン、ワンちゃんと飼い主さんが一緒にスイーツを味わえるカフェ。
今年は雨の日でも猛暑日でも楽しめるよう、室内ドッグランもオープンしました。
足洗い場やフォトスポットなど、ワンちゃんと飼い主さんが一緒にワクワクできる楽しい空間が広がっています。
地域活性への貢献も
廃校を利活用したことで、地域活性の役割も果たしています。
たとえば、カフェで使用する食材はなるべく地元のものを使用する、宿泊の希望があれば周辺施設を紹介して送客するなど。
「せんねんの木」のスイーツも味わえるカフェは、ワンちゃん連れだけでなく人だけの利用も可能です。
お客さんが比較的少ない平日には、地元の高齢者がのんびり過ごしているのだそう。
また、環南小学校の卒業生からは「廃校になっていた小学校にまた活気が戻って嬉しい」という声が届き、先日はこの場所で同窓会が行われたのだとか。
人も犬も幸せになれる、新しい働き方
マメノキドッグパークには、マメ館長をはじめとするたくさんのワンちゃんスタッフがいます。
実はこのワンちゃんたちは、みんな従業員さんの愛犬。
「働きたいけど愛犬を長時間お留守番させるのは不安」という、愛犬家ならではの悩みごとを解決しています。
従業員さんたちは愛犬を連れて出社し、勤務中も愛犬と過ごすことができます。もちろん、広大なドッグパークでたくさん遊ばせることもできるので、帰宅後に散歩に出る必要もありません。
まさに、人と犬のどちらにも優しい「新しい働き方」を実現しています。
どんどん進化を続けるドッグパーク
せっかく愛犬とお出かけしても、ワンちゃんは入れない、一緒に過ごすことができない。そんな不満を感じたことはありませんか?
マメノキドッグパークは、ワンちゃんはもちろん、飼い主さんも地元の方もみんなが笑顔になれる施設です。
「今後はワンちゃん連れの結婚式や、ワンちゃんの林間学校を実施したい。地元の方と一緒にマルシェを行うことも考えています」
曽根さんのワクワクする構想は、まだまだ広がり続けています。
施設の情報
マメノキドッグパーク
所在地:〒299-1745 千葉県富津市志駒1189(旧環南小学校)
TEL:080-1983-1570
駐車場:あり
営業時間:4月〜10月 9:00〜17:00・11月〜3月 9:00〜16:00
休業日:月曜日(※祝日の場合は翌日がお休み)
公式サイト
公式Instagram
※ワンちゃんのお写真は曽根さんにご提供していただきました。