千葉県のほぼ中央に位置する袖ケ浦市。
新たなまちづくりによって子育て世代を中心とする転入者が右肩上がりで増加している、今、移住者に人気の街です。
そんな袖ケ浦市でバリスタの重松さんが子育てに奮闘しながらオープンさせたお店が、今回訪れた「TSUMUGU COFFEE(ツムグコーヒー)」。
ライターでもある重松さんに、この地でコーヒーショップをオープンさせた経緯を伺いました。
ママがほっと一息つける居場所にしたい
就職を機にご夫婦で熊本県から千葉県に移住された重松さん。さまざまな転機があり、新卒で勤めた会社を退職し、フリーライターとして広告業のお仕事にも携わるようになります。
「仕事に追われるのではなく、家族との時間も大切にしたかった」のが理由のひとつ。
そしてライター事務所を探していたときにたまたま出会ったのが、空き店舗になる予定だったこのお店でした。
熊本では、外を歩いているだけでご近所さんが声をかけてくれるような環境で育ったという重松さん。
しかし、移住当初は顔見知りも頼れる人も少なく、悩みを共有できる場所がありませんでした。
そんな重松さんが、自分と同じように近くに頼れる人がいないママさんや、子育てで手一杯のママさんに「ほっと一息ついてもらえるような居場所にしたい」という思いで「TSUMUGU COFFEE」をオープン。
「奥さんが子育て中に息抜きで行きたいと思えるお店を目指しているんです」と重松さん。
高品質なコーヒーで非日常を味わう
そんな重松さんは「やるからにはきちんとこだわりたい」と、コンサルのお仕事で出会ったコーヒーマイスターの兵藤さんとのご縁で生まれた”奇跡のコーヒー”を提供しています。
自慢は、日本で約1,500人ほどしか持っていないといわれる難関資格を所持する兵藤さんがブレンドする「スペシャリティコーヒー」。
貴重なスペシャリティコーヒー同士を「アフターミックス」という製法でブレンドした、特別なブレンドコーヒーは、飲みやすさとコーヒー豆の美味しさのバランスが◎
日本ではめずらしい、生豆をフルーツに漬け込んだ「インフューズドコーヒー」は、独特の香りとすっきりとした味わいを楽しめます。
重松さんのこだわりは、コーヒーオイルが抽出されることでまろやかな味わいを生み出すネルドリップ。「ネル」と呼ばれる布製のフィルターを巧みに操りながらじっくりと淹れる一杯は、忙しさに追われる毎日を忘れさせてくれるはず。
ガラス張りの入り口からたくさんの日が差し込む店内で、ゆったり美味しいコーヒーを飲みながら、重松さんや他のお客さんとの会話も楽しめます。
フードやスイーツも味わえます
ゆったり過ごしてほしいという思いから、コーヒーだけでなくフードやスイーツも提供しています。
料理人の知り合いが多いという重松さんがホテル料理人から教わったバターチキンカレーや、コーヒーとの相性を考えた程よい甘さが魅力のバスクチーズケーキなど。
「一人でも、お子様連れでも、ぜひ気軽に訪れてほしい」と笑顔を見せてくれました。
コンセプトは”人と人とを紡ぎ、明るい未来へ”
2016年に熊本を襲った大地震でご実家が全壊してしまった重松さん。街全体が壊れてしまい痛めた心を癒してくれたのが、地域の人々とのつながりでした。
SNSの普及やコロナ禍などの影響もあり、直接人と人とが会わなくても簡単にコミュニケーションが取れる今だからこそ、さまざまな人と出会い、つながりを持てる居場所を作りたい。
そんな思いが店名に込められています。
「TSUMUGU COFFEE」は、人生の節目でさまざまな人との出会いで救われてきた重松さんが「たくさんの方に高品質なコーヒーを味わってもらいながら、人と人との出会いも楽しんでもらいたい」という思いでオープンさせたお店。
「ちょっと疲れたな」とか「人とおしゃべりしたいな」と思ったときは、ふらっと「TSUMUGU COFFEE」を訪れてみてはいかがでしょうか。
きっと、重松さんが笑顔で出迎えてくれるはずです。
お店の情報
TSUMUGU COFFEE
住所:千葉県袖ケ浦市蔵波台4-12-7C
営業時間:平日10:00〜17:00・土日祝13:00〜19:00
定休日:火曜・水曜+不定休
駐車場:2台+提携駐車場(詳細は店頭にて)
公式サイト
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