Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

フード  |    2024.02.15

旅をしながら集めた素材で作る。人と人をつなぐお菓子屋さん『百華蜜〜ひゃっかみつ〜』

華やかでボリューミーな映えスイーツで賑わうSNS。

そんな流行の裏側に、リピーターが絶えないお菓子屋さんがあります。

見た目は素朴だけど一つひとつ素材にこだわった焼き菓子は、どれもほっとする美味しさ。

今回ご紹介するのは、安心で美味しい確かな食材を使用したいという想いで全国を駆けまわり、素材づくりの大変さを学ぶために農業に挑戦した経験も持つ”旅するパティシエール”上代久美子(かじろくみこ)さん。

先日、千葉県君津市で行われた【うどん職人×パティシエール in蓮久寺】というイベントで、上代さんが無店舗で営む『百華蜜〜ひゃっかみつ〜』についてお話しを伺ってきました。

店舗を持たないお菓子屋さん

百華蜜の焼き菓子
この日のために準備されたお菓子たち

百華蜜〜ひゃっかみつ〜』は上代さんが営む無店舗のお菓子屋さん。

地域のイベントに出店したり、同じく店舗を持たないうどん職人「なかむらたける」さんとのコラボイベントを催したりしています。

上代さんが店舗を持たずにお菓子販売をしている大きな理由は、『百華蜜〜ひゃっかみつ〜』の屋号に込められています。

百華蜜〜ひゃっかみつ〜』への想い

百華蜜のお菓子
どれも素材の味を生かした味わい

専門学校を卒業後、洋菓子店に勤めた上代さん。

数年勤務したものの、過労によって身体を壊し退職。

その後、結婚・出産を経験されますが、ふと「何をやってるんだろう?」と自問自答されたそう。

養蜂家さんとの出会いをきっかけに、自分がやりたかったことは「お菓子を作ること」だと気づいた上代さん。

その方が新しくオープンしたカフェのキッチンを借りてお菓子作りを再開しました。

そして2021年3月に起業を決意。

百華蜜の自家製ドリンク
シロップが黒いのは白砂糖ではなくきび砂糖を使っているため

いろいろな花から集めたはちみつ「百花蜜」からインスピレーションを受け「たくさんの人と繋がれますように」の願いを込めて「百華蜜」という名のお菓子屋さんを作りました。

そして少しずつファンを獲得しながら、現在の販売スタイルを築き上げていったそうです。

現在は、主に千葉県内での出店を中心としながら、依頼があれば全国へ出向き「各地で出会った人たちへ素材の美味しさを伝えたい」という想いで日々お菓子作りに励んでいます。

自称「食材ハンター」

百華蜜のお菓子
一つひとつに込められた想いがつづられています

上代さんのこだわりは「素材」。

例えば塩一つにもこだわりがあります。

出店日が新月の日だとしたら「新月の塩」を使ったお菓子を作る。

新月の日に採取した海水から作り出す塩はまろやかで繊細な味なんだとか。

同じ場所で採取された塩でも、月の満ち欠けによって味が異なるなんて驚きです。

全国をめぐりながら、その土地ならではの素材や旬の味を集める上代さん。「多少販売価格が上がってしまっても本当に良いものだけを届けたい」という想いでどこまでも出向きます。

過去にご自身で小麦や米、芋や小豆などを栽培した経験もあるため、農産物作りの大変さも知っています。

上代さんのお菓子は、生産者さんの顔が見える素材が使われているのが特徴です。

人とのつながり

うどんイベント
会話を楽しむ上代さん(左)となかむらたけるさん(右)

上代さんが大切にしているものは、素材以外にも「人とのつながり」があります。

販売時には、一人ひとりに声をかけて会話を楽しみます。

季節によって、気温によって、訪れる場所によって、そして出会う人によってお菓子のラインナップを少しずつ変えているのだそう。

お客さんからのリクエストにもなるべく応えています。

百華蜜のお菓子
小麦ふすまを使ったスコーンは香り豊か!

例えばこちらのカップ入りの小さなクッキーは、小さな子どもでも食べこぼさずに食べられるように考えられています。

一度に食べきれなくても蓋をすればどこへでも持ち歩くことができます。

店舗を持たないからこそ、新しい出会いがどんどん広がっていく。そして「上代さんのお菓子を購入したい」とファンができリピーターが集まります。

出店情報はSNSをチェック

百華蜜の上代さん

「何」を買うかよりも「誰」から買うかを大切にしている、人に選ばれている『百華蜜〜ひゃっかみつ〜』。

上代さんとお客さんとのやり取りを眺めていてそう感じました。

『百華蜜〜ひゃっかみつ〜』は無店舗販売なので、事前に上代さんのSNSで情報を確認してから訪れましょう!

全国発送もできるそうなので、気になる方はぜひお問い合わせをしてみてくださいね。

百華蜜〜ひゃっかみつ〜

公式Facebook
公式Instagram

記事をシェアする

この記事を書いた人

endang

房総生まれ房総育ちのWEBライター。 ライター名の「endang(えんだん)」とは、大学で専攻していたインドネシア語クラスで名付けられたニックネーム。 国内外問わず旅行やお出かけするのが好きだったおかげで、地元の良さを再発見できました。 生まれ育った場所だからこそわかる、木更津市・君津市エリアの魅力や想いをお届けします!

関連記事