前編では、整理券が3分で終了する激戦ぶりと、聖地巡礼のファンで賑わう店内の様子をお伝えしました。後編では、実際に注文した「幸玄武らーめん」の詳細レビューをお届けします。その前に、「キブサチ」の店名と営業スタイルにまつわる興味深いエピソードをご紹介しましょう。
「キブン、デ、、サチオ」から「キブサチ」へ

現在の店名は「キブサチ」ですが、もともとは「キブン、デ、、サチオ」という店舗名でした。その名の通り、サチオさんの気分でオープンするかどうかを決めていたそう。営業予定日にもかかわらず店が閉まっていることが日常茶飯事という、まさに気分屋なスタイルでした。
しかし、東海オンエアの動画で触れるようになると、聖地巡礼で県外から訪問するファンが増えていきます。そんなある時、リーダーのてつやがふと「ぼくたちの視聴者がサチオさんのラーメンを食べに来ているんだから、気分で閉められたら困りますよ」と言ったのだとか。てつや本人はあまり覚えていないらしいのですが、この一言がきっかけでサチオさんの営業スタイルが変わったそうです。
サチオさんは店を気分で閉めることがなくなり、定休日やイベント出店日などを除いてしっかり営業するようになりました。約20歳も年の離れたYouTuberの意見を素直に取り入れ、お客さんを大切にする姿勢は、サチオさんが東海オンエアのメンバーはもちろん、ファンからも愛される理由なのでしょう。
「幸玄武らーめん(税込1,500円)」をオーダー

今回注文したのは「幸玄武らーめん(税込1,500円)」。メニュー表には「終わりなき、氣分のはじまり。」というキャッチコピーが添えられており、さらに次のような説明がありました。「セロリが香るアジアン風味な鶏の旨味を抽出したスープ。あっさりと、こってりと摩訶不思議。セロリが苦手な方は別メニューを…」この説明だけで、期待が高まります。
運ばれてきた幸玄武らーめんは、スープが透き通っていて一見あっさり系に見えます。しかし、一口飲んでみると、見た目の割に濃い味。醤油ベースながら甘めの味わいで、メニュー表の「あっさりと、こってりと摩訶不思議」という表現がぴったりです。

そして、定期的に鼻をくすぐるセロリの香り。これがアジアン風味を演出しており、なかなか他では味わえない独特の世界観を作り出しています。セロリ好きにはたまらない、この香りと味わいのバランス。セロリが苦手な方には厳しいかもしれませんが、セロリ好きなら間違いなく満足できるでしょう。
炙った鶏チャーシュー、メンマなどのトッピングも絶品

鶏チャーシューは、驚くほど柔らかい。そして、炙ってあるため香ばしさが加わり、噛むたびに鶏の旨味が口の中に広がります。スープの甘めの味わいと、香ばしい鶏チャーシューの相性は抜群。
メンマはぶ厚めで、多く入っています。肉厚なメンマは食べ応えがあり、満足感を高めてくれる存在。コリコリとした食感と、しっかりとした味付けが、ラーメン全体のアクセントになっています。メンマ好きにも嬉しい仕様です。
完食後、出口に向かっているとサチオさんが「ありがとう!楽しんでね!」と声をかけてくれました。入店時の「いらっしゃい」から、退店時のこの言葉まで、サチオさんの温かい人柄が伝わってきます。東海オンエアの動画で見た通りの笑顔と優しさ。しかも、顔を上げて目を見ながら言ってくれるので、この瞬間も、聖地巡礼の大切な思い出になるはずです。
おわりに
てつやの一言がきっかけで営業スタイルを変え、今では定休日やイベント出店日を除いてしっかり営業しているキブサチ。整理券は激戦ですが、諦めずにチャレンジする価値は十分にあります。
幸玄武らーめんは、セロリが香るアジアン風味、甘めの醤油ベース、炙った鶏チャーシュー、肉厚なメンマと、唯一無二の味わい。整理券を取得し、待ち時間を経て、ようやく辿り着いた聖地で味わう一杯は、きっと特別な思い出になるはずです。
東海オンエアファンはもちろん、セロリ好きのラーメンファンも必見。岡崎を訪れたら、ぜひ整理券にチャレンジして、キブサチで特別な一杯を味わってみてください。
キブサチ
住所:愛知県岡崎市日名南町17-7 レジャービル 1階
定休日:月曜日、第1日曜日、第3木曜日(臨時休業もあるのでXやInstagramを要確認)
営業時間:11:00~14:00
電話番号:050-5487-1023




