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フード  |    2023.03.19

コロナ禍にオープン!?安城市で食べられるインドネシアバリ島の味 カラダ喜ぶプランギ

インドネシアバリ島の味 カラダ喜ぶインドネシア料理 プランギ

コロナ禍にオープンしたインドネシア料理屋さんが安城市にある。なぜこんな大変な時にオープンしたんだと誰もが思うだろう。ここには日本に来て、コロナ禍となり、さらにコミュニケーション不足になったことで孤立してしまいそうになっている外国人たちの姿があった。

愛知県に住んでいる外国人の数

日本に住む外国の方の数は2022年6月現在、56万5,693人、そのうち28万912人は愛知県に住んでいる。永住者もいれば技能実習生、技能・人文知識・国際業務、特別永住者や留学生などその在留資格はさまざまだ。愛知県内には2021年現在で6,580名ものインドネシア人が住んでいる。 インドネシアは世界最大のイスラム教国家であり、安城市にもモスクが多数存在している。このプランギの近くにもモスクがあり、安城市では多くのインドネシア人が生活している。

モスクとは?

モスクとはイスラム教徒(ムスリム)には欠かせない礼拝堂です。お祈りをするとても大切な場所です。イスラム教には「六信五行(ろくしんごぎょう)」というものがあります。六信はイスラム教徒が信じるべき6つのこと。そして五行は5つ行うべきことです。5行の中の一つに礼拝(サラート)があります。イスラム教徒が礼拝を行う回数は5回です。

オーナーの想い

2020年11月にオープンしたプランギ。奥様は日本人で旦那さんがインドネシア人の守山夫婦がインドネシア料理店を経営している。“プランギ”はインドネシア語で“虹”という意味で、オープンがコロナ禍だったこともあり「たくさんの方に明るい未来が訪れてほしい」というオーナーの願いが込められている。近くにモスクもありインドネシア人が多く、インドネシア料理が美味しいことを三河地域の方に知ってほしいと話す。

料理長クトゥさんのこと

シェフのクトゥさんはバリで10年、日本では16年のベテラン。大阪などの遠方からシェフの味を求めてくるお客様もいる。大阪などからも来る理由は、もともと大阪でインドネシア料理屋さんを開いていたからである。一時期、コロナが世界を震撼させる前、実は母国であるインドネシアバリ島に戻って、そこでお店を開いていた。しかしすぐに新型コロナウイルスが世界を襲う。インドネシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国中最も被害がひどかった。その影響でお店は次々と閉店、多くの人が職を失っている。そんなコロナ禍で声をかけたのが守山夫婦であった。日本に来ることは難しい状況ではあったら、一縷の望みを胸にクトゥさんはここ安城へやってきた。そしてプランギがオープンする。

お料理の特長

本場の味です。でも日本人の口にも合います。丁寧な味付けにしているので、スパイスの奥深さと調和が絶妙で、インドネシア人にも日本人にも好評。辛さなし~ローカルの激辛レベルまで調整できる。

人気お料理ベスト3

1位:RENDANG(ルンダン、牛肉のココナッツ煮)当店名物
2位:SOTO AYAM(ソトアヤム、優しい鶏と野菜の春雨スープ)老若男女問わず人気
3位:NASI GORENG(ナシゴレン、焼きめし)インドネシアの定番

人気のお料理やデザート

ドリンク:BINTANG BEER(ビンタンビール)インドネシアで一番有名なビール。
アボカドジュース(チョコレートソースと一緒に、シェークみたいな感じでデザート感覚)
デザート:ピサンゴレン(揚げバナナで、女性、お子様に人気)

お得なランチメニューもあるよ!

ランチではサラダとスープが食べ放題。ナシゴレンにはサテ、ミーゴレンには唐揚げがつく。ディナーメニューにはないランチ限定メニュー(ナシチャンプル、トムヤムラーメン、日替わりカレー)も人気である。

お店の情報

店名:インドネシア料理 Pelangi(プランギ)
住所:愛知県安城市住吉町3-2-3
電話:0566-95-6365
インスタグラム:@restoranpelangianjo
Facebook:@Restaurantpelangianjo

食コミュニケーションから始めてみよう!

愛知県の西三河地域には特に工場が多く外国の方もたくさん働いている。その方たちが集まる飲食店も多く存在する。食文化を知ること、これは他の国を知る事ができるチャンスなのではないだろうか。

知っていますか?インドネシアの食文化

インドネシアは、約300の民族が暮らしていて、お料理もそれぞれの民族によって違う。そして、法律で宗教の信仰が義務づけられている国なので、宗教の思想が食文化にも関わっています。例えば、インドネシアでは80%の人がイスラム教徒である。そのため、ほとんどの場所で豚肉を食べることはできない。

食文化を知らないと仲良くなれない

今回知ったことは、食文化を知らないと一緒に食事をすることもできないかもしれないということであった。食への向き合い方が日本とは違う。仲良くなれる第一歩はやはり食なのである。日本人の友人や周りの人と話していて、外国の方と仲良くなりたいと思っている人は少なくないことがわかった。「きっかけがあれば仲良くなれるかもしれない」と思っても、その国のマナーを知るのは難しい。やはり、食はその国の文化やルールを知る宝庫だ。食コミュニケーションが大切なことを実感した。

愛知県高浜市の多文化共生コミュニティセンターの入り口のペンギンの人形の首にかかっているリボン。これはバディのしるしである。首に付けたりカバンに付けたり。この目印があることで外国の人が声をかけやすい、そんなしるしなのだ。

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この記事を書いた人

ライターのすーちゃん

西三河ってご存知ですか?愛知県の中で西尾市、岡崎市、刈谷市、知立市、豊田市、幸田町、みよし市、安城市を西三河と呼びます。私はこの地域が大好きです。ライターとしてもう10年以上になります。伝える力が人を動かすと信じて、しっかりとしたリサーチとライティングを心がけています。どうぞよろしくお願いします。

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