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フード  |    2023.11.03

みなさまのコーヒー時間がもっと豊かになりますように「TIdy room + Coffee roastery」

千葉県千葉市緑区にある誉田町。

JR外房線の誉田駅周辺でおこなわれた土地開発により、ここ数年で若年層の人口が一気に増えた地域です。

そんな盛り上がりを見せる町並みから、少し離れたところに佇む、1件の珈琲店。

「TIdy room + Coffee roastery」

花や緑に囲まれながら、自家焙煎の豆から淹れるサイフォンコーヒーを楽しめるお店です。

新しい出会いにワクワクしながら扉を開けると、
出迎えてくれたのはオーナーの築野絵美(ちくの えみ)さん。

2023年の10月5日で3周年になるお店の魅力や、築野さんのサービスへの思いをゆっくりと語ってもらいました。

気持ちをクリアにできる空間でありたい

ーー「TIdy room + Coffee roastery」。お店の名前は、どのような思いで付けたのでしょうか? 

築野絵美さん(以下、築野さん):来店されたお客様に「気持ちの整理整頓」をして欲しいという思いで付けました。

本来TIdyは、物理的に整理された状態を意味する言葉で、感情の表現をするときには使いません。でも、この店ではあえて「気持ち」が整っている意味で使っています。

コーヒーを通して、日々のモヤモヤから少しのあいだでも離れてもらい、気持ちをスッキリして帰っていただきたい。そんな空間を作れたら良いなと思い、名前を付けました。

ーーお店を開こうと思ったきっかけを教えてください。

築野さん:お店を開いたのは、小さい頃からの喫茶店への憧れと、コーヒーを好きな気持ちの部分が大きいですね。

幼少期から、よく両親と一緒にクラシックな雰囲気の喫茶店に通っていました。そこにいる気難しそうなマスターが薄暗いところでコーヒーを入れる姿が、妙にかっこよく感じて……。

コーヒーは、小学生の頃に祖母から甘めのものをよく飲ませてもらっていましたね。高校生のときにブラックを試したら全然平気だったこともあって、ずっと大好きな飲み物です。

初めは、コーヒーを仕事にするつもりはなく、関係のない業界で働いていたんです。でも、体調を崩して退職せざるを得なかったとき、好きだった喫茶店が頭に思い浮かんできました。

それからは大手のコーヒー会社に就職し、数年にわたりノウハウを学びましたね。そして、働いているうちに「自分でやりたい」という思いがどんどん加速していき、開業にいたりました。

ーーお店の運営には、大手の会社で学んだことが活かされているのでしょうか。

築野さん:はい。あとは、開業前のタイミングでイギリスに1年間滞在した経験も大きかったと思います。

イギリスでとくに刺激を受けたのは、おおらかな接客スタイルですね。いわゆる日本式の丁寧なサービスとは異なり、マニュアル感のないフレンドリーな接し方に軽い衝撃を受けました。

大手の細かなサービスと、イギリスの自由度の高い接客を吸収して、なんだか良い意味で力が抜けまして。いまでは、自分なりのお客様の時間を大切にするスタイルを発見できています。

コーヒー好きも、苦手な人も。誰もが楽しめるこだわりを

ーーお店ならではのこだわりがあれば教えてください。

築野さん:スペシャルティコーヒーを常に10種類以上の豆から選べるようにしているところは、お店ならではのこだわりですね。

スペシャルティコーヒー
高い基準をクリアし、生産から流通までの工程が管理されているコーヒー

南米やアジアなど、さまざまな地域からまんべんなく豆を取り寄せ、飲み比べを可能にしています。来店のたびに楽しめるよう、種類の入れ替えも定期的におこなっていますよ。

※不完全な状態の豆を取り除くハンドピック作業を、焙煎の前と後で合計2回おこなうのもこだわりの1つ。

ーーコーヒーって、苦手な人も多いですよね。

築野さん:実は、コーヒーが飲めない人こそ、一度お店に来てみて欲しいと思っています。

コーヒーが苦手と言っている人が、うちで焙煎した豆から淹れるサイフォンコーヒーを試してみたら、スッキリした味わいで美味しいと言ってくださることが多々ありまして。

もっと皆さまに豊かなコーヒー時間を提供したいと思っているので、ぜひ苦手を克服する入り口として使っていただけると嬉しいです。

※お店で焙煎した豆は、テイクアウトだけでなくオンライン販売もしています。

3周年。地域とのつながりと、コーヒーへの思いで突き進む。

ーー2023年10月5日で、お店も3周年を迎えますね。

築野さん:はい。実は、3周年を記念して新しいチャレンジをしてみました。初のオリジナルグッズとして、コーヒー豆の保存缶の販売を始めています。

※よくお店に遊びにくる黒猫のクロがモデル。出会えたらラッキーです!

Wanna “tidy” up your mind over coffee ?(コーヒーで気持ちをととのえてみない?)とメッセージが書かれていて、お茶やお菓子の保存にも使えるデザインです。

3周年以降も、サービスに関しては「気持ちの整理整頓」ができる店のコンセプトをぶらさず、自分らしくやっていきたいと思っています。

ーー最後に、まだお店へ行ったことがない人へ、メッセージはありますか?

築野さん:地域の人とのつながりも大切にしていて、皆さまが楽しめるイベントを定期的に開催していますので、ぜひ遊びに来てくださると嬉しいです。

最近は、お客様同士がつながっていく場所にもなっていると感じています。

そして、自家焙煎の豆から淹れるサイフォンコーヒーの魅力を、ぜひ味わってみてください。コーヒーを楽しみながら、日常から少しだけ離れて「気持ちの整理整頓」をしてみませんか。

お店の情報

TIdy room + Coffee roastery
〒266-0005
千葉県千葉市緑区誉田町1丁目972-17
070-3987-7210 
月曜日 11:00 – 18:00
火曜日 定休日
水曜日 定休日
木曜日 11:00 – 18:00
金曜日 11:00 – 18:00
土曜日 11:00 – 18:00
日曜日 11:00 – 18:00
最新情報は公式インスタグラムをチェック

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この記事を書いた人

川上良樹

千葉県千葉市住みのフリーランスライター | 陸・海・空そろった千葉の魅力をお伝えします。一眼レフカメラ大好き。

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