本記事は前回、第1弾として配信した『「食べまっし、飲みまっし」美味しく食べて応援!〜能登&加賀料理レシピ公開〜』の続編です。
前回、ご紹介したレシピが
- えびす/べろべろ
- 押し寿司
- かぶらずし
でした。
今回ご紹介するレシピは、以下の3つです。
- ナスのオランダ煮
- 金時草の酢の物
- 治部煮
今回もご紹介するレシピは、グラム(g)、ccで表記してあります。
ご家庭でお試しいただきたいのと、お気に召されたらぜひ石川県へ足を運び、現地で味わっていただければ嬉しいです。
ナスのオランダ煮
由来
❝なすの収穫期になると食卓に上がるのが、「なすのオランダ煮」である。揚げたり、炒めたなすを甘辛く煮こんだシンプルな料理で、なすが丸ごと使われることが多い。ひと昔前は、もて余すほど大量にとれるなすの処理方法として農家で良く食べられていたという。へた紫なすを使うとあまり煮崩れしないため、なす本来の味を充分堪能できる。
「うちの郷土料理」から抜粋引用
長崎県を経由して伝わった西洋の調理法が「オランダ煮」の名の由来だといわれている。❞
レシピ
なす | 8個 |
輪切り唐辛子 | 適量 |
「A」だし汁 | 270cc |
「A」濃口醤油(ヤマト醤油) | 36cc |
「A」料理酒 | 18cc |
「A」上白糖 | 20g |
「A」塩 | 2g |
ごま油、おろし生姜 | 適量 |
作り方
- なすはヘタを取り、十文字に切り込みを入れ、沸騰した湯に入れてゆでて水にとり、アク抜きをする。
- 「A」の調味料を煮立て、1と輪切り唐辛子とおろし生姜を入れ煮含めた後、お好みでごま油を回しかけ、器に盛る。
金時草の酢の物
由来
❝鮮やかな赤紫と緑のコントラストが目を引く「金時草」は、石川県で伝統的に栽培されている野菜のひとつです。原産地は熱帯アジアで、日本へは18世紀に中国から渡来し、熊本県で古くから栽培されていました。石川県での栽培は、江戸時代に金沢の農家が熊本から持ち帰り自家用に栽培したのが始まりといわれており、商品としての栽培が広まったのは昭和に入ってからのようです。
独立行政法人農畜産業振興機構より、抜粋引用
標準和名は「水前寺菜(スイゼンジナ)」ですが、葉の裏面の鮮やかな赤紫色が「金時芋」や「金時豆」に似ていることから、石川県では「金時草(キンジソウ)」と呼ばれるようになりました。❞
レシピ
金時草 | 1束 |
おろし生姜 | 適量 |
かつお節 | 適量 |
「A」穀物酢 | 36cc |
「A」だし汁 | 72cc |
「A」上白糖 | 18g |
「A」濃口醤油(ヤマト醤油) | 18cc |
作り方
- 金時草は葉を摘み、沸騰したお湯に入れる。 再び沸騰したら30秒程ゆでる。茹で湯が紫になります。
- しばらく水にさらし、3cm程度に切り、水気を絞る。ぬめりを感じます。
- 2を合わせた「A」で和え、おろし生姜、かつお節を添える。
治部煮
由来
❝「じぶ煮」は、石川県を代表とする煮物。鴨肉やすだれ麩、季節の野菜などを煮て食す。鴨肉には小麦粉がまぶされているため、とろみがあるのが特徴。
「うちの郷土料理」から、抜粋引用
少なくとも江戸時代から食べられていたとされる武家料理。発祥は諸説ある。キリシタン大名の高山右近が宣教師から教わり加賀藩に伝えたという説や豊臣秀吉の兵糧奉行として従事した岡部治部右衛門が朝鮮から伝えたという説、漂流したロシア人が伝えたという説などさまざま。また、「じぶ煮」の名の由来についても定説がない。岡部治部右衛門の「治部」や「じぶじぶ煮る」の擬声語に由来しているなど、さまざまな説がある。❞
レシピ
鶏もも肉 | 1枚 |
生しいたけ | 1枚 |
人参 | 1/4本 |
小松菜 | 1/4束 |
車麩 | 2枚 |
塩 | 少々 |
小麦粉(薄力粉) | 少々 |
わさび(あれば生わさび) | 適量 |
「A」だし汁 | 180cc |
「A」濃口醤油(ヤマト醤油) | 18cc |
「A」みりん(みりん風調味料でも代用可) | 18cc |
「A」塩 | 少々 |
作り方
- 鶏肉はひと口大にそぎ切りにして塩を軽くふる。
- しいたけは軸を取って半分に切る。にんじんは皮をむいて幅5mmに輪切りにし、さっと下ゆでする。小松菜はさっとゆでて水気を絞り、長さ4cmに切る。
- 鍋に「A」を煮立て、小松菜以外の野菜を入れて温める程度に火を通す。
- 鶏肉に小麦粉を薄くはたきながら鍋に加え、十分に煮る。※鍋底にくっついてしまうため注意する。小松菜を加えてひと煮する。器に移してわさびを盛る。
能登&加賀の郷土料理を美味しくいただきました
『美味しく食べて応援』と題して開催いたしました、今回の”お花見”。
手前味噌で恐縮ですが、今回作った料理は、石川県での生活を思い出させてくれる味がしました。
調味料と食材を取り寄せ、わたしが味わった『石川県の味』に近づけた気分です。
ただ、『大切なもの』がありませんでした。
それは『能登&加賀の風土と人情』。
石川県の空気と金沢(能登)弁とともに食す能登&加賀料理が、本来の『郷土料理の味わい方』だと、わたしは思います。
石川県へ足を運び、美味しい料理やお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
石川県へのアクセス方法
関東地方からだと、上野駅から「北陸新幹線」(福井県敦賀駅まで延伸!!)で金沢駅まで約2時間半です。
関西地方からは、大阪駅から「特急サンダーバード」で敦賀駅まで。「北陸新幹線」に乗り換えて金沢駅へ。(2時間10分程度)
季節的に、雪の心配はそれほどしなくてもよい時期になりました。
ぜひ、石川県で『食べまっし、飲みまっし♪』
取り寄せ食材の紹介
サカイダフルーツ