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フード  |    2024.11.12

大人の隠れ家Cafe Bleu(カフェブリュ)「人に教えたくない」お店【後編】|愛媛県松山市

松山市大街道で大人を魅了し続ける「Cafe Bleu(カフェブリュ)」。

後編ではCafe Bleuのマスター「池川正人さん」にインタビューした内容をお届けします。お店を始めた当時や成功のコツ、収入面の変化、将来の夢など、貴重なお話をたくさん聞かせてもらいました。

開業から現在までに、付近にあった多くのカフェが閉店していく中、生き残ってこられた秘訣がわかる内容です。

前編はこちら

ご大人の隠れ家Cafe Bleu(カフェブリュ)「人に教えたくない」お店【前編】丨愛媛県松山市

特別に料理の修行をした経験はない

無茶ぶりに応じていただけました(汗)

なぜそんなに料理が美味しいんですか?

マスター:そうですか(笑)。学生時代にいろんなところでアルバイトして覚えた程度で、元々プロというわけではないんですよね。

音楽の方はプロですが、料理の方は特別に修行した経験がありません。

カレーなどはアルバイト時代のレシピを使っているんですか?

マスター:いや、そのまま使っているのはほとんどないですね。参考にはしますけど、今ってネットの情報や料理の本などがたくさんあるので、ほとんど自分で考えて作っています

料理が美味しすぎます♪

マスター:別に普通の料理ですよ笑 特別どこどこの食材を使っていますとか、そんなこともないですし。どこにでもあるような普通の食材です。

オーソドックスって飽きないと思うので、飽きない料理を目指しています。あとは、ヨーロッパ系のお店の雰囲気に合わせるために、スコーンとかカヌレとかを作っています。

開業についてリスクヘッジができていた

昼と夜では雰囲気が変わるところも魅力的なポイント

サラリーマンからの独立はリスクがありませんでしたか?

マスター:そうですね。リスクもありますけど、サラリーマン時代にいろんな経験をしたのが大きかったです。

損益などの部分も含めて、いろんな企業に対して出店の提案をする仕事もしてきたので。CDショップをしてみませんかと提案するわけです。そういう意味で、立地条件とか市場調査とかいろんな部分のノウハウがありました

単にカフェが好きだからとかじゃなく、商圏を含む細部調査などの経験から、ある程度できるんじゃないかなとは思っていました。

音楽への愛が伝わります

市場調査からの立案などで、結果を出されてきたんですね

マスター:はい。ただ、自分の店に関してはそんな順風満帆というか、思い通りの売り上げがあったわけではないですけどね。最初の1、2年は結構厳しく、持ちこたえないとちょっとやばい感じではありましたね。

辞めようとは思いませんでしたか?

マスター:もうお金つぎ込んでいますからね、辞めるに辞められないですよね(笑)

ピンチになったときこそ客観的に対処する

お宝が眠っていそうです

お店がピンチになったときに、どう対処したのですか?

マスター:メニューの見直しなどの部分ですかね。立地場所はいいけど、4階という中でどうやって認知を広めていくのかとか。

実は、客層が思ってたより低年齢層だったんですよ。大人の隠れ家カフェがコンセプトだったので、男性客が多くて年齢層高いゾーンを考えていたんです。実際はもっと年齢層が低く、ほとんどが女性層でした。

予想外だったので、それに合わせてメニュー構成とかを変えていくべきかなと思いました。ただ、お店の雰囲気などは何も変えていません。

所作が美しいです

認知という部分では、どのような対策をしたのですか?

マスター:やっぱりSNSです。個人で発信する方が信用性がありますからね。僕がなにかしたわけじゃないけど、お客さんが宣伝してくれた部分はあります。

逆に言うと、有料の宣伝などは何もしていないし、今後もする予定はないんですよ。

飲食業界で成功されたと思いますが、どんなお気持ちですか?

マスター:続けてこられたっていう意味では成功かもしれません。カフェの親父になりたい、という感じだったので、よかったかなと思いますね。

アートに関わるような方など、いろんな方とも知り合いになれますし、交流の場みたいな役割を引き継ぐべきではないかと思っています。

サラリーマン時代は、音楽業界の人しか知り合いがいなかったですからね。

幅広い年齢層の方と知り合いになり、ここの店を気に入ってもらって、来ていただいているのはすごくいいことかなと。

収入面はかなり上がりましたか?

マスター:いやそれはないですね笑 サラリーマン時代にそこそこの給料をもらっていましたから、それは特別上がっているわけじゃないです。

ただ、お金に対して貪欲な部分もそんなにないんです。

本当に商売熱心な方なら2号店とかも考えるんでしょうけど、そんな考えは全くありません。

始めるタイミングが年齢的にも高かったので、この店を続けていって、どこかで後継者が現れて、続く店になればいいかなくらいですかね。

少しでも長くお店を続けたい

デートで利用したいお店の一つです

将来的な夢はありますか?

マスター:少しでも長く続けられたらいいのかなと。嫌々やっているわけではなく、いろんな方と交流することを楽しみながらやっている部分もありますから。元気なうちはできるだけやりたいな。

例えば、バー露口(※ハイボールの聖地として64年経営し、全国的な知名度を誇るも、2022年に閉店)さんなどのお店は素晴らしいと思います。ちょっとでも近づけるように、1年でも長くやりたいなとは思いますけど、それぐらいですよ。

店をもっと有名にしたりとか大きくしたりとかは、あんまり思っていないので。

やりたい仕事で成功するコツは?

マスター:数字的な部分も含めて客観的にどれだけ見ることができるかですよね。自分がやりたいからとか、主観的にいいことばかり見ていてもよくないので。

客観的に見るにはどうすれば?

マスター:さっきも言ったように、サラリーマン時代にいろんなところの立ち上げとかそういうコンサル的な仕事をずっとしてきたのが大きいです。主観的じゃなく、数字的な部分も含めて客観的に考えて、経営に生かしてきた部分はあると思いますよ。

インタビューを終えて

末永く続いてほしいステキなお店

飲食業界で生き残ることは大変なことだと言われていますが、Cafe Bleuのマスターから話を聞いていると、意外にイケるのではと錯覚を覚えました。さまざまな苦労はあったと思われるものの、マスターからは「仕事って楽しいよ」オーラが最も伝わってきたためです。

お店が混雑しているときは声をかけにくいかもしれませんが、タイミングを見計らって話しかけてみるのも1つの方法です。アートや音楽などの造詣に深いマスターとの話は、感性がビンビンに刺激されるでしょう。

ステキすぎるお店のため、本当は紹介したくないのが本音です(笑)

松山に来たときは、ぜひカフェブリュで大人の時間を楽しんでみてください♪

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この記事を書いた人

渡邉 謙

愛媛県松山市でWebライターとしてお仕事させてもらっています。 県外の出身だからこそわかる、愛媛の人の暖かさや街の魅力。 自信を持ってオススメしたい商品やサービスなどを、わかりやすく発信します。 気になるお店にはぜひ足を運んでください♪

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