地方創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

フード  |    2025.04.13

現役ママが店主【子守りサービスあり】不定期オープンのキッズカフェ|東京都中野区

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 店主

東京都中野区の中野駅から徒歩3分の場所に、月に1〜2日程度オープンするキッズカフェがあります。

2024年5月から不定期に営業している「季節のワークショップと新鮮野菜のお店」。店主は、ママ友として知り合った田島さんと三好さんの2人。

今回は店主の田島さんと三好さんに、中野でキッズカフェをオープンしたきっかけやお店に込めた思いをうかがいました。

お店のコンセプトは「おばあちゃんの家」

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 外観
シェアカフェ・アートギャラリー「una camera livera」外観(写真提供:季節のワークショップと新鮮野菜のお店)

田島さんと三好さんは、子どもの幼稚園のママ友として知り合ったのだといいます。

「自然が好き、野菜が好き。日本の伝統文化を伝えたい」という共通の思いから、2024年5月に季節のワークショップと新鮮野菜のお店をオープンしました。

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 店内の様子
シェアカフェ・アートギャラリー「una camera livera」店内(写真提供:季節のワークショップと新鮮野菜のお店)

お店がオープンするのは、月に1〜2日程度。中野駅近くにあるuna camera livera(ウナ・カメラ・リーベラ)というシェアカフェで営業しています。

「お店のコンセプトは『おばあちゃんの家』。体に優しい手作りの料理を提供し、子育て中のお母さんたちが気軽に外食できる場所を目指しています」と三好さん。

食事中は見守りスタッフが子どもと遊んでくれるため、子育て中のお母さんたちから大好評。不定期オープンにも関わらず人気のお店です。

ワークショップで昔ながらの「季節の手仕事」を楽しむ

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 ワークショップを楽しむ親子
この日のワークショップは「お出汁教室とご当地味噌の味比べ」(写真提供:季節のワークショップと新鮮野菜のお店)

季節に合わせたワークショップも、魅力のひとつ。

この日は「にんべん認定講師によるお出汁教室」と「味噌子ちゃん厳選ご当地味噌味比べ」のワークショップを開催していました。

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 ワークショップの様子
鰹節を削るワークショップの参加者(写真提供:季節のワークショップと新鮮野菜のお店)

「冬は味噌づくり、夏は梅シロップづくり…というように、季節に合わせたワークショップを開催しています。

昔ながらの季節の手仕事をする機会はどんどん減っていますよね。特に東京だと、季節の手仕事をやる機会はほとんどない。そういう文化を伝えていきたくてワークショップという形でやっています

ワークショップは毎回好評で、ワークショップに参加するために来店する方もいるのだそう。子ども連れで参加される方も多く、季節の手仕事を子どもと一緒に楽しんでいるのだといいます。

「みんなに優しいお店でありたい」食事中の子ども見守りサービスも

季節のワークショップと新鮮野菜のお店は「みんなに優しいお店でありたい」と、店主の田島さんと三好さんは語ります。

提供する料理には、店主が栽培した野菜も使用

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 料理
「お店で出すものは、コーヒーと紅茶以外は全て手作り」なのだそう

「農家さんが作った野菜は、売れ残りや規格外のものが破棄されてしまうこともあるんです。せっかくのおいしい野菜なのにもったいないから…今後、破棄するはずだった野菜を譲っていただき、いただいた野菜を活かした料理を提供できたらと考えています」と三好さん。

現在は、三好さんが練馬区の畑で作った野菜も料理に取り入れているそうです。

自分たちの子どもに食べさせたい料理を提供している

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 料理を楽しむ親子
体に優しくおいしいごはんは、小さな子どもにも好評

お店で出す料理は、店主の2人が『自分の子ども達に食べさせたいもの』。厳選した食材を使用し、体に優しいものにこだわっているのだそう。

「私たちもそうだけど…子育て中のお母さんたちは、昼ごはんを食べながら夜ご飯のことを考えているような状態。そんなお母さんたちが少しでも楽できるように、お惣菜を1パック200円くらいで用意しています。

お客様がお惣菜を買って帰ってそのまま夜ご飯に出せるようにしたら、少し楽になるかなと考えて販売しているんです。

農家の方やお店に来てくださるお母さんたち、みんなにとって優しいお店にしたい」

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 惣菜
手作りのお惣菜は200円前後

食事に来たお母さんたちや、関わってくれる農家にとって優しい店づくりを心がけているのだといいます。

「お母さんこそ、いいものを食べないといけない」

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 店主の2人
店主の三好さん(左)と田島さん(右)

店主の二人は、どちらも小学1年生の子どもがいる現役の母親。実際に子育てをしているからこそ『母親目線』で求めているものを提供しているのだといいます。

「お母さんこそ、いいものを食べないといけない。

子どもの体調ばかり気にしちゃうけど、母親自身が体調を崩したら家のことはまわらないですよね。本来は子どもよりも自分の体を労わらないといけないはずなのに、二の次になってしまう。

だからこそうちに来たときは、無添加で体にいいものをゆっくりと味わってリフレッシュしてほしいと考えています」

季節のワークショップと新鮮野菜のお店 子ども見守りサービス
食事中はボランティアスタッフが子どもと遊んでくれる

食事中、ボランティアスタッフが子どもの面倒をみてくれるのも嬉しいポイント。来店するお母さんたちは束の間の『自分時間』を楽しめます。

「自分たちの子どもがある程度大きくなったから、来てくださる小さいお子さんは孫みたいに思えるんです。

食事中、うちのお店では子どもは椅子に座らなくてもいいんです。立って食べても、床に座って遊びながら食べてもいい。『好きな場所で好きなときに食べな〜』って感じ。このお店にいらっしゃったときくらいは、人の目を気にせず気楽に過ごしてくれたら嬉しいです。

昔ながらの手仕事と素朴な料理を楽しめる、おばあちゃんの家だと思ってほしい」と田島さん。

取材日に子連れで来店していた方に話をうかがったところ、次のように話してくださいました。

「外食するときは、まわりに気遣って食事を楽しむ余裕がない。ここは、気を遣わずゆっくり過ごせるから嬉しいです。なにより、ごはんもおいしいし」

育児に奮闘する毎日だからこそ、たまには立ち止まって自分を労わる時間も大切。

「おばあちゃんの家」のような温かいお店で、ほっと一息つける時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

店舗情報
  • 住所|〒164-0001 東京都中野区中野2丁目12−5 101(シェアカフェuna camera livera)
  • 営業日・時間|Instagramで案内
  • アクセス|JR・東西線中野駅南口から徒歩3分
  • Instagram|https://www.instagram.com/kisetsu.no.omise/
  • メール|kisetsu.no.omise@gmail.com

記事をシェアする

この記事を書いた人

大崎 沙織

宮崎県出身、東京都中野区在住のWebライター。 結婚を機に住み始めた中野区の面白さに魅了され「中野のディープな魅力をもっと広めたい!」との思いからMediallで執筆することになりました。 前職はホテルマン・ソムリエ。シャンパンと唐揚げが大好物です。

関連記事