あなたは「滋賀」と聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人は琵琶湖をイメージされるでしょう。他には何も思い浮かばない方も多いかもしれません。それもそのはず、琵琶湖の面積は滋賀県の6分の1も占めているというから驚き。半分以上のイメージかもしれませんが、実際は6分の1です。
大きな湖ゆえ、ほとんどの日本地図には琵琶湖が描かれています。ですから、どんな地図でも滋賀県の位置は一目瞭然。最大のメリットは、たとえ小さな日本地図だったとしても、琵琶湖があることで住んでいる位置もかなり正確に指さすことができる点でしょう。
「あぁ、琵琶湖の恩恵を受けているなぁ」
と、日々感謝しながら生活しているWebライターのがわです。
今回は琵琶湖のことをもっと知りたいという声にお応えして、無料で琵琶湖の生態系を学習できる素敵な施設を紹介しましょう。
JR長浜駅前「えきまちテラス」へ立ち寄ろう
近年、長浜駅前は黒壁スクエアや長浜城などの観光で訪れる人が増えました。JR長浜駅付近に訪れた際には、ぜひ駅前にある「えきまちテラス」へ立ち寄ってください。
えきまちテラスの1階には「小さなびわ湖水族館オサカナラボ」(以下、オサカナラボ)があります。運営しているのは、NPO法人近江淡水生物研究所です。
オサカナラボは無料で楽しめる小さな水族館
オサカナラボはびわ湖水系の川魚をメインに約40種300匹を常設展示しています。しかも、無料開放されているので驚き。300匹もの淡水魚を無料で見られるとは、日淡マニアにとっては衝撃的ではないでしょうか。
オサカナラボはこうして始まった
2018年、道の駅「湖北みずどりステーション」に水槽を1つ置いたのがきっかけとのこと。その後、2019年にえきまちテラス1階のエスカレーター下に3つの水槽を置いたことで、オサカナラボが本格的に始動したそうです。現在は広いスペースを利用して多くの水槽が展示されています。
今でもエスカレーター下にはブラックバスやブルーギルなど外来魚の水槽が設置してあります。もちろん外来種はほんの一部。それでは、外来種以外ではどのような魚種が展示されているのか見てみましょう。
琵琶湖の固有種や在来種を見に行こう
オサカナラボで展示している主な魚種は下記のとおり。
- 野生のメダカ(ミナミメダカ)
- フナ
- ドジョウ(ホトケドジョウ・シマドジョウなど)
- ナマズ(イワトコナマズ、琵琶湖大鯰)
- ハゼ科の仲間(ヨシノボリ、ウキゴリ、ドンコ、ヌマチチブなど)
- タナゴの仲間(カネヒラ、アブラボテ、ヤリタナゴなど)
- モロコの仲間(ホンモロコ、タモロコ、カワバタモロコなど)
- 観賞魚(金魚、オスカーなど)
- 甲殻類(アメリカザリガニ・サワガニなど)
オサカナラボは比較的狭い場所ですが、琵琶湖と周辺の河川を濃縮したような空間。身近なところに、たくさんの生き物が生息していることがよくわかります。
YouTube「マーシーの獲ったり狩ったり」ともコラボ
オサカナラボにはYouTube「マーシーの獲ったり狩ったり」とのコラボ水槽も設置されていました。YouTuberマーシーさんは滋賀県を拠点に外来魚の駆除や琵琶湖のゴミ拾いなどを積極的に行っている方です。
マーシーさんのYouTube動画を見ると、生態系について考えさせられるでしょう。
環境学習の場として活用しよう
近年、琵琶湖の生態系も大きく変化しています。SDGsが叫ばれている今、持続可能な世の中にするにはどうすれば良いのでしょうか。
滋賀県では、MLGs(Mother Lake Goals)として取り組んでいます。オサカナラボもMLGsの活動を推進しているようです。
生態系の変化は地球の温暖化、異常気象などの環境の変化や外来種の増加だけではなく、人の生活にも大きな関係があります。オサカナラボを訪れてみて、持続可能な社会について考えさせられました。
近江淡水生物研究所では随時会員を募集
NPO法人近江淡水生物研究所では、正会員とサポーター会員を募集しています。会員になるとイベントスタッフとしての参加や会員限定の学習会にも参加できるので、興味のある方はぜひ会員登録をしてください。
正会員
入会金:1,000円
年会費:3,000円
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