高知県室戸市は市内全域が室戸ユネスコ世界ジオパークに認定され、ホエールウォッチングでも知られています。
2021年からは、阿佐海岸鉄道の運行するDMVが土・休日の1往復で乗り入れる事となり、徳島県側から太平洋を臨みながらのお出かけも可能になりました。
今回、室戸市からご紹介するのは「むろと廃校水族館」です!
学校+水族館は、探検気分であちこち見たくなる!
早速登校すると、人体模型がお出迎え!AED収納ボックスも水槽になっていて、魚がゆらゆらと泳いでいます。
OHPや跳び箱も水槽に!見慣れた物が、姿はそのままで全く違う役目を果たしているのは新鮮です!
大きな円い水槽ではエイが仲良く泳いでいたり、四角い水槽ではコブセミエビがお尻を見せてくれたり、中々サービス精神旺盛です。
むろと廃校水族館の目玉(!?)、ボラの餌やりです。ガチャガチャの器械に餌入りカプセルが入っています。「迫力は求めないでください」と書いてありますがなんのなんの!
餌を求めて跳ねるボラもいたりして「これは敢えてハードルを下げているのでは?」と思うぐらいの迫力で、一緒に行った子供達も水槽をあちこち移動して「ついて来る~!」と言いながら楽しく餌やりしていました。
静謐なのに雄弁な理科準備室の骨格標本たち
理科準備室って、何だかわくわくしませんでしたか?
かつては実験器具などが並べられていたであろう棚は、今では骨格標本が展示されています。
骨格標本も、生き物を知る手掛かりの1つとして重要なものです。
子供達が遊ぶ姿を見守る楽器たち
キッズルームも兼ねている音楽室には楽器が置いてあり、誰でも即ミュージシャンになれます!
こちらの楽器達は、周辺の廃校になった学校からの転入や個人の方の寄贈だそうです。
私は音楽会でアコーディオンをよく弾いていたので懐かしく、手に取って30年ぐらいぶりに演奏しました。
海とつながる物語は図書室の特別な本から
2階の1番奥にある図書室には、図鑑や児童書、コミックなど、沢山の本が並べられています。
こちらも、周辺の廃校になった学校のものだったり、個人の方からの寄贈で成り立っているそうです。
個人的に、小学生の時に課題図書だった本があるのにぐっときました。コバルトスズメダイ(ルリスズメダイ)やクエが登場するので、海繋がりでしょうね。
25mプールでのリアルな生態学
屋外にある25mプールでは、シュモクザメやウミガメが悠々と泳いでいます。
子供が「サメ、本当に背ビレがすーって近づいてくる!」と、下からや横から見たのでは分からない生態を実感できたようです。
遮る物の無いプールでは、ウミガメの呼吸する音も聞こえてくるんですよ。「こひゅーって聞こえた!」と、子供達は生き物の営みを間近で見られた事に興奮していました。
他の水族館では体験できないわくわく感で学校中を駆け回り、子供達はとても楽しめたようです。大人は学校への懐かしさも加わってより夢中になれるかもしれません。
後編では、むろと廃校水族館の館長さんのお話をお届けします。
むろと廃校水族館の公式X(旧Twitter)は【こちら】
むろと廃校水族館
〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町533-2
Tel:0887-22-0815
登校・下校時間:4月~9月 9:00~18:00/10月~3月 9:00~17:00/※年中無休
料金:大人(高校生以上)600円/子供(小・中学生)300円/未就学児は無料