Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

スポット  |    2024.01.18

お酒を飲みながら洋服を買う!?新業態のアパレルショップ|横浜市都筑区

2022年12月19日、横浜市都筑区にオープンした人気のアパレルセレクトショップ「Club Jack’n da Box」。

実はこのお店、カフェバーでもありアパレルと飲食を楽しむことができる新しいコンセプトショップなのです。

地元都筑区にお店を構えたかったというオーナーの早崎陽祐さん。

「当初はコーヒーマシンを置き、のんびりと洋服が見られるお店にしようと考えていました。でもリフォームを手掛けてくれたチームからお酒も置いたらと提案があり、このスタイルになりました。現在はショッピングを楽しむ方、カフェを利用する方、お酒を飲みに訪れる方など、みなさん様々な目的で来店します」

売上1位の販売員がアパレルのオーナーとして独立

有給を使って訪れたニューヨークで即契約

Club Jack’n da Boxは、横浜みなとみらいの人気施設、横浜ワールドポーターズにある「Jack’n da Box 横浜本店」の2号店としてオープンしました。

早崎さんは、大学卒業後に帽子を扱うアパレル企業に就職したことをきっかけにこの道へ進みました。1年目から全国の販売員の中で売上1位を達成。3年連続、個人と店舗それぞれで売上1位を達成したことから自信がついたという早崎さんは、独立を決意しました。

有給を使いニューヨークへ。

「48時間寝ずに歩き回りました。アパレルのみならず、飲食店などあらゆる店舗を訪れ、どんな店だったか地図に書き込みました。偶然、日本人の方が営むアパレル店との出会いもあり、仕入れの手解きを受け、そのお店とアメリカブランドの輸入契約を結ぶことができました」

帰国後は、オンラインショップを開設するためにパソコンスクールに通いながら、知人のアパレル企業に入社し、会社の仕組みや経営まで社長から直に学びました。その後、ついに29歳の時に完全独立し桜木町駅前に路面店をオープン。2年後、横浜ワールドポーターズへ移転するなど着々と事業を広げてきました。

オーナー自ら買い付けするワケ

お店で取り扱うのは、オリジナルブランド「Jack’n da Box」を中心に、アメリカやタイなどから仕入れた日本ではなかなか手に入らないもの。ブランド名「Jack’n da Box」の意味はびっくり箱。見たことがないものを手に取ったお客様に驚いて欲しいという思いが込められています。

「大手企業になると社長が商品開発をすることはほぼないでしょう。僕の場合は、どんな商品でも実際に見てビビッと来たものだけをセレクトしています。だからこそ売れた時の喜びは一段と大きいですし、お客様に心から感謝できるのです」

オーナー自ら積極的に現地へ足を運び買い付けをするだけでなく、工場と契約し商品を製作する裏には、自身が納得した商品を少しでも早く生産し手軽に手に取ってもらいたいという思いがあります。

「接客しながらお客様がどんな商品を望んでいるのか直接伺うことは僕の生きがい」と早崎さん。オーナーになっても店頭に立ち続けています。

人気番組へ衣装提供も

「某番組でさまぁ〜ずのお二人に衣装提供もしています」と、プロのスタイリストも注目するお店。

最近は、アメリカから買い付けるTHE NORTH FACEが大人気。アメリカサイズがポイントで、包み込まれたような温かさは、寒い冬には手放せません。

日本未入荷のTシャツも種類が豊富。時間をかけてじっくり吟味する方も多いそう。友人への贈り物としても喜ばれるはずです。

「気になったら声をかけてくださいね」

ゆっくりと店内を見てもらいたい、楽しんでもらいたい。接客にも早崎さんのこだわりがあります。「自分でガツガツ洋服を見に行きたいと思う男性はあまり多くないと思います」そう話す早崎さんは、必要以上にお客様に話しかけません。

ただ、バーでお酒をいただきながら洋服を見ると「これかっこいいね」とか「マスター、どっちの色がいいかな」と通常のアパレルショップよりお客様からの問い合わせが多くあります。買い付けた時のエピソードを交えながら接客すると、よりその商品に興味を持っていただけるそうで、気が付けば話が盛り上がる日々。ファッション好きのお客様から喜ばれている理由です。

本当にアパレル店?と驚くほどお酒が豊富

クラフトビールや焼酎がおすすめ

高級なウイスキーやシャンパンも並ぶバーカウンターはアパレル店とは思えません。

クラフトビールは全国から早崎さんが厳選したもの。仕事帰りにふらっと立ち寄り、ビールを楽しむ近隣の会社員の方も多いそうです。

焼酎は、九州に住む早崎さんのお父さんが仕入れてくれるものを中心に。関東ではなかなか飲むことができない貴重な焼酎も並びます。焼酎は一杯550円で飲み比べプランもあるのでお試しを。

こんなお酒が飲みたいという要望や、おすすめのお酒についてなど情報交換も楽しいと早崎さんは笑顔を見せます。

人気No.1メニューはタコライス

「学生時代、寿司店でアルバイトをしていた際にまかない料理を作っていたので料理の腕には自信があります」という早崎さん。

クラフトビールに合う男の料理は何かと考え、たどり着いたタコライス。すっかり1番人気のメニューになりました。タコミートシーズニングだけでなく、ホットソースも千葉県からレッドハラペーニョを仕入れて作るこだわりよう。王道のクラブタコライスのみならず、たっぷりチーズタコライス、ガツンとガーリックタコライス、沖縄発祥スパムタコライスなど、どれも愛されているメニューです。

釣りも趣味だという早崎さんは、自身で釣った魚を捌きおつまみとしても提供しています。取材で訪れた日の限定メニューはアオリイカの刺身でした。

地域密着、年代を超えて愛される店に

都筑区は東京都心や横浜を通勤圏とするベッドタウンで、ファミリー層に人気のエリアです。

「バーの一面もありますが、子供と一緒にファミリーで来店される方が多いですね。お父さんはビール、お母さんはカフェラテ、お子さんはジュースとお楽しみいただいています」

コンセプトは「どこにもない店」。冬以外は月に一度、店頭でお祭りも開催します。全国的にも珍しい、お酒が飲める、家族で訪れるセレクトショップになりました。

2人のお子さんのお父さんでもある早崎さん、来店されたお子さんとのおしゃべりも弾みます。

「お父さんとお子さんの来店が多く、嬉しいです。習い事の送り迎えの時に立ち寄ってくださって、待ち合わせをしていたり。カフェだけの利用ももちろん大丈夫です。地域密着で、誰でも通りすがりに『こんにちは』が言える店にしたいですし、アメリカのダイナーのように気軽に利用してもらえる集合場所になれたら」と言います。

夢は、年代を超えて愛されるお店になること。

「他のカフェに行くなら当店に行きたいと言ってくれるお子さんがいます。小さい頃から来ていた子供たちが中学生になり友達と、高校生になって彼氏彼女と、大人になっていつか自身の子供を連れて来てくれる、そんな店が理想です」

ファッションが好きな方、お酒が好きな方、訪れてみてはいかがでしょうか。

Club Jack’n da Boxの情報

住所:神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央13−2 宮下ビル 1階

横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター南」駅から徒歩4分

電話: 045-654-2400

定休日:火曜

営業時間:11:00~20:00

Instagram:CLUB_Jack’ da Box公式Instagram

記事をシェアする

この記事を書いた人

kimuraeri

テレビ静岡、WOWOWを経てフリーアナウンサーに。WOWOWアナウンサー時代、2014年には錦織圭選手全米オープン準優勝を現地から生中継。他NBA、リーガエスパニョーラ、EURO2012などを担当。現在は、ラジオ、司会、ナレーション、ライターとしても活動。地方創生活動にも力を入れ、全国で特産品開発や観光資源開発、PRのお手伝いをしている。バスケットボール専門メディアでも執筆中。趣味は旅行、食べること、バスケットボール観戦。

関連記事