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スポット  |    2024.09.18

多様な自然にふれて学べる植物園!愛知県『豊橋総合動植物公園』

愛知県豊橋市にある総合動植物公園『のんほいパーク』。動物園や自然史博物館など、4つのエリアで構成された複合施設です。

なかでも植物園エリアには、世界各地の植物や貴重な自然を堪能できる魅力があります。そんな植物園の魅力や楽しみ方について、豊橋総合動植物公園の河邉かわべさんにお話を伺いました。

植物園って、どんな場所?

のんほいパークの「植物園」は、自然の美しさや不思議さを体感できる場所です。四季折々の花々や多種多様な植物が集まるスポットであり、気の向くままに散策したり憩いの場として楽しんだりできます。

また、以下2つのエリアで構成されているのも特徴です。

  • 温室エリア
  • 屋外エリア

それぞれのエリアに異なる魅力と楽しみ方があるので、取材にてお伺いした話と撮影した写真をもとに紹介していきます。

ジャングル探検気分を味わえる温室エリア

約2700m²の広さを誇り、植物園のシンボルとも言える「温室エリア」には、850種以上の熱帯植物が展示されています。なかでも「大温室」には大きな樹木やシダ・ヤシ類が並び、園内を歩く気分はまさにジャングル探検です。

また、サボテン・水草・果実など、テーマに分かれた小さな展示エリアも設けられています。展示テーマを意識しながら観察すると、植物の多様性をより強く体感できました。

「それぞれの展示エリアでは、間近で観察したり香りを嗅いだり、多種多様な植物を体感しながら生態を知ってもらえます」(河邉さん)

不思議な見た目を楽しむ

世界各地の植物を観察してみると、不思議な見た目が印象に残りました。とくにサボテンの仲間は、丸みがあったり平べったかったりと姿形が独特です。

(画像提供:豊橋総合動植物公園

注目してほしい植物をお伺いしたところ「サバクオモト(別名:キソウテンガイ)」を紹介してもらいました。別名「キソウテンガイ」と呼ばれているとおり、見た目も特性も不思議な植物です。

「サバクオモトは、2枚の葉っぱで2000年ぐらい生きるかなり変わった植物です。地球上に似た仲間が生き残っていないウェルウィッチア科唯一の植物で、アフリカのナミブ砂漠に生息していますよ」(河邉さん)

あまい香りを楽しむ

温室内には、果樹の花や実が熟す様子を見られる部屋もあります。パイナップルやブルーベリーなど、普段食べているフルーツを植物として観察するのも面白さを感じました。

(画像提供:豊橋総合動植物公園

室内を歩いていると、果実の「香り」を強く感じました。とくにバニラから伝わる香りは、普段から嗅いだことのある甘いにおいです。どこかに「お菓子が置いてあるんじゃないか」と思うほどでした。

そのほかにも、シークヮーサーやマンゴーなど、鉢に植えられた果樹を時期に応じて入れ替えることで、常時20種ほどの果実を展示しているそうです。バニラの香りに影響されて、思わず果実のにおいを嗅ぎまわってしまいました。

美しい写真撮影を楽しむ

温室内には、美しい花や葉が見られる植物もたくさんあります。散策を楽しみながら、植物の写真を撮影するのも楽しみ方の一つです。

(画像提供:豊橋総合動植物公園

なかには、写真映えするエリアもあります。たとえば、洋風庭園のような「スイレンのへや」では、水面に大きな花を咲かせる熱帯スイレンが鑑賞できます。

(画像提供:豊橋総合動植物公園

また、ヒスイカズラをはじめとする「つる性の花木」も鑑賞できます。庭園を立体的に彩るような存在感が魅力的です。

「3~5月ぐらいに咲くヒスイカズラという花も結構人気のある花です。名前のとおり、宝石の翡翠ひすいのような美しい色をしていますよ」(河邉さん)

(画像提供:豊橋総合動植物公園

また、美しい花々に囲まれた「花飾りのへや」は、まさにヨーロッパ風のフォトスポットです。植物を撮るのはもちろん、植物園に訪れた記念を写真に残しておくのも思い出になりますよ。

四季の変化を楽しめる屋外エリア

植物園の屋外エリアでは、四季をとおして色とりどりの木々や花々を楽しめます。約10,000株の草花が咲き誇る「大花壇」や伝統庭園をテーマにした「日本の庭」など、四季の変化を感じながら散策できるエリアです。

とくに「すいれんの園」エリアには、フランスのモネガーデンから譲り受けたスイレンが夏の時期に美しい花を咲かせます。

「のんほいパークの改札では、時期に応じたおすすめの散策コースをまとめたマップも配布しています。マップを参考にしていただけると、見どころを無駄なく散策できますよ」(河邉さん)

どんぐりの森で貴重な自然を体感する

ふるさとの雑木林(どんぐりの森)には、約200種の樹木や草花が植えられています。郷土(愛知県やその周辺)の植物や絶滅危惧種に選定されている植物など、貴重な自然を体感できるエリアです。

森の中を歩いてみると、足元にはどんぐりがたくさん転がっていました。エリア内にある「どんぐりスライダー」は、子どもの遊び場としても人気です。

「屋外植物園には水路があったり木もたくさんあったりするので、野鳥や昆虫、水の生き物なんかも結構います。そういった生き物をお子さんに観察していただくのも、よい経験になると思います。実際に野鳥の写真を撮りに来られる方も結構いらっしゃいますよ」(河邉さん)

ちびっこさくら広場でシダレザクラを満喫する

(画像提供:豊橋総合動植物公園

「ちびっこさくら広場」には、約30種140本の桜が植えられています。春の時期には、広場でお花見を楽しめる人気スポットです。

広場には遊具や砂場があるので、子どもたちの遊び場としても楽しめます。のんほいパークはお弁当を持参できるので、レジャーシートを敷いてピクニック気分を楽しむのもおすすめです。

枝垂れ桜しだれざくらは3種類・約80本あって、3月中旬くらいから順次見頃になります。下旬ごろには染井吉野ソメイヨシノも開花し、広場全体がすごく豪華な景色になりますので、個人的にもおすすめです」(河邉さん)

各種イベントや講座に参加する

(画像提供:豊橋総合動植物公園

植物園では、さまざまなイベントや講座を開催しています。野菜や果実の収穫体験も実施しており、イベントへの参加が植物や自然に興味をもつきっかけになるはずです。

「『こども植物教室』では、お子さんと一緒に、どんぐりや木の実をひろって観察することもあります。動物園や自然史博物館との複合施設ですので、植物と生き物のつながりを学べるのも魅力かと思います」(河邉さん)

(画像提供:豊橋総合動植物公園

また、季節によっては、広場で自然を体感しながらヨガやおもちゃ遊びを体験するイベントもあります。趣味や興味をとおして自然とふれあうきっかけが得られるのも、参加型のイベントの大きな魅力です。

来るたびに魅力を再発見できる植物園

今回は愛知県豊橋市の「のんほいパーク」にある植物園を紹介しました。のんほいパークの植物園は、植物の魅力や四季の変化を感じられる場所です。

植物園を散策してみると、樹木の迫力や花の香りなど、自然の多様性を五感で体感できます。何気なく見ていた植物も、じっくり観察してみると新たな魅力を発見できました。

「季節によって来るたびに違った花が咲き、見どころが絶えず移り変わります。繰り返し来ていただいて、多様な魅力を楽しんでいただけると嬉しいです」(河邉さん)

施設情報

豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」
住所:愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238
電話番号:0532-41-2185
営業時間:9:00~16:30
休園日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月1日

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この記事を書いた人

taku

愛知県出身。執筆業務をとおして「人や社会の役に立つ」をモットーに、フリーランスのライターとして活動しています。水の中の世界が好きで、生き物や水族館の魅力を発信するブログも運営中です。地元の魅力を届ける橋渡し役として貢献したいと思い、Mediallで情報発信しています。

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