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地域応援ブランド  |    2025.07.25

【泡盛酒造社長のオススメ】初心者向け!東京都内でおいしい泡盛が飲めるお店4選

泡盛と聞くと「アルコール度数が高い」「クセが強くて飲みにくそう」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、そんな先入観を覆すほど飲みやすく、様々な料理との相性も抜群なのが現代の泡盛なのです。

東京都内には、初心者でも安心して泡盛を楽しめるお店が数多く存在します。飲みやすい飲み方や、料理との絶妙なマリアージュを提案してくれたりと、泡盛の新たな魅力を発見できるはず。

今回は、沖縄うるま市で泡盛を作る「神村酒造」の中里迅志(なかざと はやし)社長がオススメする、東京都内の泡盛がおいしいお店4選を紹介します。

素材にこだわる名店【代田橋】沖縄酒場SABANI

沖縄酒場SABANI外観
沖縄酒場SABANI外観

代田橋「沖縄タウン」内にある沖縄酒場SABANI(サバニ)。「出汁から手作り、無化学調味料、沖縄の食材にこだわる」沖縄料理店です。

「東京や地元の福島にはない沖縄の食文化や人、自然は自分にとって感動的だった。この感動をより多くの人に伝えたいと考え、2008年にSABANIをオープンしました」(店主 野崎さん)

SABANI名物「どぅる天」×神村酒造「芳醇浪漫」

SABANI名物「どぅる天」
SABANI名物「どぅる天」

SABANIのオススメメニューは「どぅる天」。

「どぅる天」は、宮廷料理のドゥルワカシーに衣をつけて揚げたコロッケのような料理のこと。SABANIでは、沖縄産の田芋にカツオと椎茸の出汁とにんじん・椎茸・キクラゲ・豚肉・かまぼこを加え、3時間じっくりと火にかけながら練りあげてドゥルワカシーを作っています。

「どぅる天のように、手間ひまかけて作るおいしい料理が沖縄にもあることを、東京の人にも知ってほしくて。忙しい現代社会の中で、あえて手間暇をかけた沖縄の伝統料理を、皆さまに伝えられたらという想いで営業しています」(店主 野崎さん)

泡盛初心者にオススメ!神村酒造「芳醇浪漫」前割りオンザロック

神村酒造「芳醇浪漫」
神村酒造「芳醇浪漫」

SABANIの看板メニュー「どぅる天」に合わせるのは、神村酒造「芳醇浪漫」の前割りをオンザロックで。

「SABANIでは、沖縄の海洋深層水で泡盛を15度に割り、カメで寝かせた“前割り泡盛”を用意しています。
泡盛を水で割って1日寝かせるだけで、まろやかな口当たりになるんです」(店主 野崎さん)

芳醇浪漫から感じるマツタケのような香り(マツタケオール)となめらかな口当たりが、どぅる天の椎茸の香りと田芋のなめらかさにマッチ。泡盛がどぅる天のうまみを引き立てています。

神村酒造・中里社長のオススメポイント

「SABANIの野崎さんは、沖縄愛が強い方。素材にめちゃくちゃこだわって料理を作るから、お客様も喜んでくれるんです。

スタッフの教育も行き届いているので、その日のオススメメニューやお酒を聞いてSABANIでの時間を楽しんでほしいですね」(神村酒造 中里社長)

神村酒造の公式YouTubeでも、SABANIを紹介しています。

沖縄酒場SABANI
SABANI店内写真
  • 所在地:東京都杉並区和泉1丁目3-15 沖縄タウンめんそーれ大都市場
  • 営業時間:平日 11:30-14:30 17:00-23:00、土曜 11:30-14:30 16:00-23:00、日曜 11:30-15:30 17:00-22:00
  • 定休日:木曜日、隔週水曜日
  • アクセス:京王線 代田橋駅から徒歩4分
  • 電話:03-3322-0382
  • 公式Instagram:https://www.instagram.com/sabani382/
  • 公式X:https://x.com/SABANI382

自家製野菜と「暖流ストリート」【神保町】東京アチコーコー

店内にある「暖流ストリート」。多くの泡盛「暖流」がボトルキープされている
店内にある「暖流ストリート」。多くの泡盛「暖流」がボトルキープされている

神保町にある創作料理店「東京アチコーコー」。沖縄料理も取り入れつつ、幅広いジャンルの店主こだわりの料理を、自家農園の新鮮な野菜とともに楽しめます。

元々は都内で会社員をしていた店主の小野さんが旅行で訪れた沖縄に魅了され、移住。沖縄で調理学校に通い、料理の腕を磨いたのちに都内で「東京アチコーコー」をオープンしました。

自家農園の野菜を使用した黒酢炒め×神村酒造「守禮」

自家菜園でとれた野菜を使用した「豚肉ピーマンナス黒酢炒」
自家菜園でとれた野菜を使用した「豚肉ピーマンナス黒酢炒」

東京アチコーコーでは、自家菜園でとれた野菜を料理に使用しているそう。

今回、用意していただいたのは「豚肉ピーマンナス黒酢炒」と「守禮(しゅれい)30度沖縄県産米泡盛ブレンド」の水割り。

泡盛はお米の甘みを感じるので、お醤油とかお砂糖とかを使ったような甘辛い感じの料理がすごく合うんです。うちでとれたナスとピーマン、さらに泡盛との相性がよい豚肉を使った黒酢炒めを用意しました」(店主 小野さん)

自家菜園で栽培したとれたての新鮮な野菜をお店で提供するのは、東京アチコーコーのこだわりの一つなのだそう。

スッキリとした味わいで飲みやすい!神村酒造「新守禮」水割り

神村酒造「守禮 30度沖縄県産米泡盛ブレンド」
神村酒造「守禮 30度沖縄県産米泡盛ブレンド」

「豚肉ピーマンナス黒酢炒」に合わせるのは、「守禮 30度沖縄県産米泡盛ブレンド」の水割り。

「守禮(しゅれい)30度沖縄県産米泡盛ブレンドは、沖縄の県産米を使った泡盛。甘みもありますが爽やかな味わいなので、初心者も飲みやすいと思います」(店主 小野さん)

実際に口にすると、泡盛のスッキリとした味わいがピーマンの苦みや黒酢の酸味によく合います。泡盛から感じるお米の甘さで、豚肉ピーマンナス黒酢炒がどんどん進みます。

「泡盛は、焼酎で作るサワーやハイボールのような炭酸割りで飲む方が多いお酒です。原料がお米なので焼酎と似ているんですよ。

泡盛は強くて苦手だと感じている方は、ソーダ割りや水割りにして食事に合わせるのがオススメ。泡盛のカクテルもたくさんあるので、お好みに合わせて楽しんでみてくださいね」(店主 小野さん)

神村酒造・中里社長のオススメポイント

「東京アチコーコーの小野さんは、自分で野菜を作っているから食材についてよく知っているんです。料理がおいしくて、お客様はみんな胃袋掴まれているんですよ(笑)

お店に来るお客様みんながワイワイ盛り上がる雰囲気で。人と人をつなぐお店だなと思います」(神村酒造 中里社長)

東京アチコーコーは、神村酒造公式YouTubeでも紹介されています。

東京アチコーコー
東京アチコーコー店内
  • 所在地:東京都千代田区神田神保町1丁目38−1
  • 営業時間:17:00-23:30
  • 定休日:日曜日、祝日
  • アクセス:都営地下鉄三田線・都営地下鉄新宿線・東京メトロ半蔵門線 神保町駅から徒歩4分
  • 電話:03-6382-9654
  • 公式HP:https://ameblo.jp/tokyoachikoko/
  • 公式Instagram:https://www.instagram.com/tokyo.achikoko/

泡盛・沖縄料理初心者にオススメ【新宿三丁目】BISTRO CHURA

BISTRO CHURAでは、創作沖縄料理とナチュラルワインを楽しめる
BISTRO CHURAでは、創作沖縄料理とナチュラルワインを楽しめる

新宿三丁目にある「BISTRO CHURA(びすとろちゅら)」は、創作沖縄料理とナチュラルワインを楽しめるビストロ。

「ワイン初心者も、楽しんでいただけるお店」(店長 山口さん)というように、気負わずに利用できる雰囲気のお店です。

創作沖縄料理×暖流ハイボール“暖ボール”

限定5食「もずくのフリット」
限定5食「もずくのフリット」

BISTRO CHURAの「もずくのフリット」は、1日限定5食の人気メニュー。

メカジキとにんじんのスライスを入れて、もずくを巻いて天ぷらにしたものです。

ジェノベーゼソースとパルミジャーノチーズがトッピングされており、お酒が進む一品。

夏限定・冷製沖縄そば
夏限定・冷製沖縄そば

夏限定メニューの冷製沖縄そばは、泡盛の粕を使って発酵させた「うま藻」を使用した醤油でスープを作っています。

※冷製沖縄そば:材料が無くなり次第、販売終了予定

泡盛初心者も飲みやすい!創作沖縄料理×暖ボール

BISTRO CHURAの創作沖縄料理と神村酒造「暖流」ハイボール“暖ボール”
BISTRO CHURAの創作沖縄料理と神村酒造「暖流」ハイボール“暖ボール”

BISTRO CHURAの創作沖縄料理に合わせるのは、神村酒造の看板商品「暖流SHIP 30度」をソーダで割った「暖ボール」。

「暖流SHIP 30度」は、バーボンづくりで使用したオーク樽で貯蔵・熟成させた古酒をブレンドした泡盛。オーク樽由来のウイスキーのような甘い風味が特徴で、暖ボールはハイボールに近い味わいです。

BISTRO CHURAでは、泡盛を使ったカクテルも用意しているのでカクテルから試してみるのもよいですね。

神村酒造・中里社長のオススメポイント

「清潔感があって元気なスタッフが多いので、若い方も入りやすいお店ですね。

行くたびに新しいおいしいものに出会えるんです。泡盛以外のお酒も多いので、泡盛や沖縄料理初心者にもオススメですよ」(神村酒造 中里社長)

BISTRO CHURA
BISTRO CHURA店内販売
【イベント情報】2025年7月26日(土) 特別ランチ営業
新宿エイサーまつり」に合わせて、ランチ営業を行います。
▶︎メニュー:沖縄そば、タコライス、ゴーヤーチャンプルー定食のほか、ランチ限定でからあげ定食を提供
※沖縄そば:あーさ、ラフテーのトッピングOK(ランチ限定)
▶︎営業時間:ランチ12:00-16:00(15:00Food L.O) ※ディナーは通常営業

ハイボールの名店で楽しむ泡盛ハイボール【銀座】銀座ROCK FISH

銀座ROCK FISH入口
銀座ROCK FISH入口

「銀座ROCK FISH」は、ハイボールブームの火付け役として知られているハイボールの名店です。

冷凍庫でキンキンに冷やしたグラスと復刻版角瓶に、冷蔵庫でよく冷やしたウィルキンソンのソーダを注いで作るハイボール。美しいソーダの泡立ちとソリッドな味わいで、ファンが多いのだといいます。

銀座ROCK FISHでは、裏メニューとして神村酒造の「暖流CRAFT3年古酒」のソーダ割り(暖ボール)を楽しめます。

銀座ROCK FISH名物オイルサーディン×氷なし“暖ボール”

銀座ROCK FISHのオイルサーディン山椒焼き
銀座ROCK FISHのオイルサーディン山椒焼き

銀座ROCK FISHの人気メニュー「オイルサーディン山椒焼き」。京都の老舗「竹中罐詰」のオイルサーディンの油を切って酒と醤油、山椒の実で味付けしたものです。

イワシ特有の魚くささが全くなく、シンプルながらお酒が進む味わい。山椒がよいアクセントになっています。

「竹中罐詰」のオイルサーディンは、角ハイボールとともに銀座ROCK FISHがきっかけで有名になった商品のひとつ。銀座ROCK FISHを訪れた際にはぜひ味わってほしいメニューのひとつです。

ハイボールの名店で楽しむ“暖ボール”

銀座ROCK FISHのハイボールは氷を使用しない昔ながらのスタイル
銀座ROCK FISHのハイボールは氷を使用しない昔ながらのスタイル

冷凍庫で冷やした神村酒造の「暖流CRAFT3年古酒」を、ウィルキンソンのソーダで割りレモンで香りづけをした銀座ROCK FISHの裏メニュー「暖ボール」。

「暖流は、ウイスキー樽の香りがついているので、色々な料理に合わせやすいと思います。泡盛が苦手な方は飲まず嫌いの場合が多いので、まずは飲んでみてほしいですね。

泡盛の香りが苦手と敬遠する方もいらっしゃるのですが、最近の泡盛は飲みやすいものが多いんです。神村酒造さんの泡盛は飲みやすいものが多いので、泡盛初心者にはオススメです。

泡盛は一升瓶を用意して、継ぎ足しながら飲む文化があります。その飲み方だと酔っ払っちゃうので、初心者は1杯ずつ飲み切るほうが楽しく酔えると思いますよ」(店主 間口さん)

神村酒造・中里社長のオススメポイント

「銀座ROCK FISHの間口さんは、ハイボールだけじゃなく、料理にも丁寧に向き合っている人

“新鮮なものと冷凍されたものでは、味わいが全然違うから”という理由で、沖縄まで自ら食材を買い出しに来て、スーツケースに詰めて東京に帰るようなこだわりを持っているんです。

間口さんのハイボールだけじゃなく、料理のファンも多いんですよ」(神村酒造 中里社長)

銀座ロックフィッシュ

「泡盛初心者は、まず1杯飲んでみてほしい」

神村酒造「暖流SHIP 30度」
神村酒造「暖流SHIP 30度」

泡盛初心者は、まず1杯泡盛を飲んでみてほしい。泡盛はキツいお酒というイメージを持っている方も多いと思いますが、ウイスキーみたいに水やソーダで割って飲んでもよいんです。

泡盛はお米で作ったお酒なので、日本人の口に合うし食事にも合わせやすい。芋焼酎やウイスキーと比べるとやさしい味わいなんですよ。ぜひ、1杯飲んでみてくださいね」(神村酒造 中里社長)

今回紹介した4店舗は、食事はもちろんお酒にもこだわりのあるお店ばかり。どのお店でも、泡盛をはじめお酒の飲み方に対するアドバイスをした上で提供してくれます。

取材の際、泡盛初心者の筆者が各店舗オススメの1杯を飲んでみたところ、「泡盛って、こんなに飲みやすくておいしいんだ…!」と衝撃を受ける結果に。実際に飲むと泡盛の印象が大きく変わり、他の泡盛も試してみたくなりました。

「泡盛は飲みづらそう」と飲まず嫌いをしている方は、今回紹介したお店でぜひ泡盛に挑戦してみてください。新たな出会いと発見がありますよ。

有限会社 神村酒造

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有限会社 神村酒造

神村酒造は、1882年創業の沖縄県うるま市にある泡盛酒造所です。戦後の泡盛離れを救った「暖流」や伝統的製法の「守禮」が代表銘柄です。独自のブレンド技術を活かし、時代のニーズに合わせた味の開発に挑戦し続けています。2023年には工場長が「泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。"暖かいご縁をつなぐ"をミッションとし、泡盛を通じて人々がつながることを大切にしています。見学や直売店も運営しており、泡盛の魅力を広く伝える活動も行っています。

この記事を書いた人

大崎 沙織

宮崎県出身、東京都中野区在住のWebライター。 結婚を機に住み始めた中野区の面白さに魅了され「中野のディープな魅力をもっと広めたい!」との思いからMediallで執筆することになりました。 前職はホテルマン・ソムリエ。シャンパンと唐揚げが大好物です。

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