清掃資材の開発・販売、レンタル、そして清掃業務の受託から建物整備の維持管理まで、幅広いサービスを提供している「リ・プロダクツ株式会社」。
今回はその取り組みの一環として、滋賀県大津市にある「サービスセンター」に焦点を当てます。さらに、そこで働くスタッフ3名の方へのインタビューを通じて、MLGs(※1)への貢献やスタッフの働きやすさについても探ります。
※1. 「MLGs」とは、「Mother Lake Goals(マザーレイクゴールズ)」の略で、琵琶湖の環境保全を目的に、水質改善や生態系の保護、持続可能な産業の推進など、13の具体的な目標が掲げられています。詳細はこちら: https://mlgs.shiga.jp/
サービスセンター長・山島さん
サービスセンターを統括するのは、勤続29年のセンター長・山島さんです。サービスセンター全体を管理する山島さんに、こちらでの業務内容や職場の雰囲気について伺いました。
ー サービスセンターの主な業務内容について教えてください。
サービスセンターでは、油用、土砂用、吸水用のマットサービス、OEM商品や自社製品『すいとりーな®』の製造や、清掃マシンの修理・点検サービス、それらにまつわる事務全般をやっています。
油用マットは標準サイズに加え、オーダーメイド対応やロールでの販売も可能となっており、これらは飲食店や工場などで使用され、使い捨てや洗浄不要の製品として提供されています。
一方、商業施設の入り口に敷かれる土砂用マットや、食品売場の吸水用のマットは、レンタルサービスを提供しており、専用の大型洗濯機と乾燥機で洗浄後、配送および設置も行っています。
ー モップ替糸に使用されているエコ素材について聞かせてください。
モップ替糸に利用している素材は、繊維工場で発生した端切れを再利用しています。製品全体で、25%以上がリサイクル繊維です。製品に使われる化学物質も基準値を満たしており、エコマークも取得しています。
ー 『すいとりーな®』が災害支援に使われたというお話を聞かせてください。
広島や熊本で水害があった時、災害支援団体に寄付させていただいたことがあります。『すいとりーな®』は、水・油漏れに対応する不織布で、主にスーパーやドラッグストアなどにある大きな業務用の冷凍庫や冷蔵庫の結露対策に使われています。
1本で2リットルの吸水が可能で、洗濯して10回以上再利用できるので、水害対策にも役立つ製品です。大雨や台風により、玄関から水が流れ込んでくるのを止めたり、屋根の下に敷いて使ったりしているようです。
ー 業務を進める上で特に大事にしていることは何ですか?
品質管理と事故防止を徹底し、スタッフの安全に特に気を配っています。規模は小さいもののさまざまな部門があり、それぞれ担当するスタッフと直接コミュニケーションを取りながら話を聞いたり指示をしたりしています。
ー スタッフの指導で難しいと感じる点はありますか?
思うようにいかないことです。製品の品質基準は満たせても、人の扱いは難しいですね。特に若いスタッフとは価値観が異なり、指導の際には言葉の選び方に気をつけなければいけません。昭和生まれの自分らがやってきた感覚とはかけ離れていることもあり、ニュースなどで情報収集しながら、今の時代に合わせたアプローチの方法を模索しています。
ー どのような人がサービスセンターの業務に向いていると思いますか?
多様な業務に対応でき、好奇心を持ってチャレンジ出来る人が理想です。一つのことだけで満足してしまう人よりも、他のことにも多少の知識を持って全体に配慮できるのが望ましいと感じています。チーム全体でサポートし合う環境が整っているので、何事にも興味を持って積極的に取り組んでほしいです。
製品も指導方法も時代に合わせてアップデート
インタビューを通じて、山島さんが昭和の価値観にとらわれず、今の時代に合わせた柔軟な思考を持ちながら、スタッフの指導に尽力している様子が印象的でした。
また、リ・プロダクツ株式会社は、お客様の要望に耳を傾け、環境に配慮した商品やコスト削減に繋がる商品を開発することで、日本の清掃業界を支えています。特に、自社製品「すいとりーな®」を災害支援団体に寄付し、水害に悩む多くの人をサポートしている取り組みは、私たちにとっても身近な存在であると感じました。
次回は、サービスセンターで20年以上勤続されている望月さんや、商品の受発注・在庫管理を担当している山田さんへのインタビューをお届けします。
◆リ・プロダクツ株式会社◆
本社住所:滋賀県大津市浜町1番6号
公式メディア:清掃サービスのリ・プロダクツ株式会社
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