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もの・こと  |    2023.10.30

招くしょうゆ屋 タケシゲ醤油 全国区のテレビでも紹介された「にんにくポン酢」の産みの親が作った「魔法のタレ」とは!?〜お客さまと共に進化し続ける調味料の秘密〜【前編】

みなさんは、カンニング竹山さんが”バイキング”で紹介していた「にんにくポン酢」をご存じですか?
にんにくポン酢とは、にんにくの旨みがとけ込んでうまみたっぷり、気になる臭いは全くしない絶品のポン酢です。
このにんにくポン酢の産みの親は、福岡県福岡市にある「招くしょうゆ屋 タケシゲ醤油」さん。
今日もひっきりなしにお客さんたちが訪れます。
本記事では、地域の人びとが愛するタケシゲ醤油さんの魅力をたっぷりご紹介します!

訪れると「ここ、お醤油屋さん??」と驚くほど、素敵な空間が広がっています。

タケシゲ醤油のCompany History〜五つの福を招く醤油〜

タケシゲ醤油の前身「五福醤油」

タケシゲ醤油はかつて「五福醤油」という名前でした。
明治12(1879)年、現在の博多区呉服町で創業されましたが、真のルーツは江戸時代だそうです。
「五福醤油」の名前は、古代中国の教え「五福」から取られており、長寿、裕福、健康、人徳、天命の五つの福を意味しています。
この醤油は、全国品評会で13年以上連続して最高賞を受賞し、高い評価を受けていました。現在も、タケシゲ醤油の店舗には、受賞の記念額が飾られています。
しかし都市化の影響や後継ぎがいない等の理由で、平成4(1992)年に五福醤油として113年の歴史に幕を下ろしました。
ところが、この廃業が決まった頃、多くの飲食店から「五福醤油がなくなるのは自分たちにとっても死活問題だから、なくしてもらっては困る」と申し出があったと言います。
そこで、親戚筋の竹重允勝さんが「タケシゲ醤油」として事業を引継ぎ、現在は娘さんご夫婦に引き継がれています。

タケシゲ醤油の「魔法のタレ」とは何か?〜「タレ」に込められた人びとの物語〜

ある日のこと、タケシゲ醤油に、「タレをください」と一人の女性がやって来ました。
当時、タケシゲ醤油の「タレ」とは一部の業者向けの商品であり、一般の人には知られていないはずのものでした。
不思議に思い、なぜその「タレ」を買いに来られたのか尋ねてみると、実はその女性は過去に「タレ」を納めていた業者に勤めていた方のお嫁さんで、お義母さんから頼まれてご自宅用として「タレ」を買いに来られたのでした。
その女性がおっしゃるには、お義母さんは何十年も前から会社からこのタレを分けてもらって、家庭料理で使い続けていたとのこと。
「このタレはハンバーグ、煮魚、酢豚、生姜焼き……何を作っても美味しい魔法のようなタレなんですよ!」とお嫁さん。
このお客さまによって、この日はじめてタケシゲ醤油の商品の中にさまざまな料理を美味しくて簡単に作ることができる魔法のタレがあることを知ることになります。
その後、「タケシゲ醤油に美味しい魔法のタレがある」と口コミが広がり、さまざまなメディアの取材などにより噂は更に広がり、商品名も「博多ニワカそうす」と名前を変え販売されるようになりました。
誰でも簡単に料理ができ、懐かしい味のする「博多ニワカそうす」を是非お試しください!

一度食べたらリピート間違いなし!タケシゲ醤油の絶品調味料3品をご紹介

タケシゲ醤油では、「にんにくポン酢」、魔法のタレ「ニワカそうす」をはじめ、絶品の調味料を豊富に取りそろえています!
直接お店に足を運んでいただきたいですが、オンラインショップでも購入できますので、ぜひこちらもチェックしてください!
前編では、まずこれを食べてみてほしい!!という3品をご紹介します!

博多ニワカそうす

とろ〜りかけて塗りからめるだけで、照り焼きも煮込み料理も瞬く間に完成します。
料理屋さんでも多数採用されている、簡単なのにとっても美味しい本格的な味。 
ニワカそうすと合わせて、レシピ本『「ニワカそうす」の愛情ごはん』と『博多ニワカそうすの塗るだけレシピ』の2冊もオススメです。
ニワカそうすを使って短い時間で楽々、愛情ご飯が作れます!

うまかごま

丁寧に焙煎された大粒のごまに、秘伝のたれ【ニワカそうす】をかけゴマの香ばしさと醤油の香りを絶妙に調和させた逸品。
振りかけた瞬間、とろけるような食感と香ばしい甘味が広がります。
大盛食品さんとの美味しいコラボ商品です。

なんでん酢

万能甘酢で、ちょうど良い甘味と酸味が特長の使い勝手の良い味付けになります。
新鮮な魚をマリネに、お好みの野菜はピクルスに。
【ニワカそうす】とミックスするとチキン南蛮のタレや酢豚に大変身
ちなみにわが家は、から揚げと【ニワカそうす+なんでん酢】を合わせて「酢鶏」を作っています!
子どももぱくぱく食べてくれますよ。

福岡雙葉中学校のみなさんが、タケシゲ醤油でソーシャルアントレプレナーシップ!

同日、福岡雙葉中学校2年生の学生さんたちがタケシゲ醤油さんとの共同プロジェクトに挑戦している様子を取材しました。
この取り組みは、学校のキャリア形成プログラム「ソーシャルアントレプレナーシップ」の一環として実施されており、オリジナルのソースや商品を開発するための体験学習を行っています。

リーダーの方のお話では、最初はタケシゲ醤油のことをよく知らなかったと言いますが、直接こちらに訪れることで、お客さまのことを考えた商品づくりや品揃えの豊富さに感動したとのこと。
博多ニワカそうすにトマトジュースを加えてパスタやピザソースとしてアレンジしたり、意外な食材としてカルピスを取り入れたレシピなど、彼女たちの創造力には驚かされました。

福岡雙葉中学校は、英語に特化した女子校として広く知られており、総合学習・探究活動でさまざまなことにチャレンジしているそうです。
例えば、海外の方と交流し、色々な考え方を学ぶことで自分の考えが広がり、自分の意見を言えるようになる、感性も広がっていくと言います。
タケシゲ醤油で活動していたみなさんはチームワーク抜群で、真剣に作業に取り組んでおり、進め方も手際よく、そのスピード感には本当に感動しました。


学園祭”雙葉祭”では、彼女たちのオリジナルパッケージの商品が並びます。
「タケシゲ醤油の商品はお客さま第一、お客さまがどういうものを望んでいるのか考えて作っていらっしゃいます。雙葉祭ではタケシゲ醤油さんのことを知っていただいて、ぜひ一度食べてみてその美味しさに気付いていただきたいです」と語ってくれました。
感性豊かな雙葉中学校のみなさんが作成した、オリジナルパッケージがこちらです!

タケシゲ醤油さんは、驚きの美味しさ「にんにくポン酢」や「博多ニワカそうす」などのたくさんの調味料を日々生み出しています。
後編ではさらに深く、タケシゲ醤油の魅力を解き明かします。
美味しい調味料がまだまだ登場しますよ!

実は……「醤油ロール」が絶品!ロールケーキ好きは一度試してみてください!
月曜日・火曜日、店舗のみの販売です。

アクセス

タケシゲ醤油(有限会社タケシゲ)

営業時間:10:00〜18:00  定休日:日祝・盆・正月
福岡県福岡市南区平和1丁目23-6
TEL 092-526-9682 FAX 092-526-1990
公式ホームページオンラインショップ
ホームページ・cookpadでレシピ掲載中(タケシゲ醤油で検索)

※2023年9月にタケシゲ醤油さまと福岡雙葉中学校のみなさんにインタビュー取材を行いました。お忙しい中、快く取材に応じてくださったみなさまに、厚く御礼申し上げます。
※今回の記事の情報は、取材時点(2023年9月時点)の情報です。

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この記事を書いた人

nob

猫と娘を愛するフリーライター。 地域ブランドを活かしたまちづくりを専門とする、元地域研究者で博士(政治学)。シンクタンク・大学教員時代は、日本全国を飛び回るフィールドワーカー。現在は、フリーランスでライターとして活動中。ママソレ(https://mama.chintaistyle.jp/article/tag/nob/)にて、ママライターとして子育てのヒントやほっこりエピソードなども発信しています。

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