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もの・こと  |    2023.12.26

4年ぶりの通常開催!鹿児島の秋の風物詩であり、南九州最大のお祭り「おはら祭」へ

鹿児島の秋に欠かせない伝統行事。それは、「おはら祭」だ。昭和24年に「鹿児島市政60周年」を記念して始まった。今や南九州最大のお祭りとして名物になっているおはら祭は、毎年11月2日と3日に鹿児島市最大の繁華街・天文館を中心としたエリアで開催される。

ここ数年、コロナ禍の影響で中止や規模縮小が続いていたが、今年ようやくコロナ禍以前の規模感で開催された。

私は、2日の前夜祭を観覧しに会場一帯へ足を運んできた。本記事では、当日の模様をレポートしたい。

なお、おはら祭について別記事でも取り上げているので、合わせて読んでいただけると嬉しい。

第72回おはら祭の開催内容

今年で72回目となるおはら祭。第72回は以下のようなプログラムが行われた。

11月2日(木) 前夜祭

18:50~19:00 かごしま親善大使退任者の紹介 
19:30~20:30 総踊り
19:05~19:13 おごじょ太鼓競演

11月3日(金・祝) 本祭り

<1部>
10:20~10:26 おごじょ太鼓競演 
10:45~11:45 総踊り  

<2部>
11:55~13:00 マーチング
12:30~13:00 東京ディズニーリゾート®40周年スペシャルパレード

<3部>
13:10~13:16 おごじょ太鼓競演 
13:20~14:20 総踊り 
14:24~14:30 おごじょ太鼓競演 

<4部>
14:35~15:25 ダンスタイム「オハラ21」

今回の目玉はなんといっても、東京ディズニーリゾート®40周年スペシャルパレードだ。東京ディズニーリゾート®の開演40周年を記念して、スペシャルパレードが実施された。

開演40周年を祝したミッキーマウスや仲間たちがおはら祭に参加したことは、私たち鹿児島県民にとってとても嬉しく、会場を賑わせてくれたようだ。

毎年11月1日は焼酎の日!会場周辺では「焼酎ストリート」を開催

焼酎大国である鹿児島。11月1日から3日までの3日間、天文館では県内の蔵元の焼酎が集合していた。鹿児島の焼酎を代表する銘柄から、小さな蔵元の銘柄まで多種多様な焼酎が集まり、会場はほろ酔いの参加者たちの「乾杯!」という掛け声に賑わっていた。

焼酎好きで、地元愛の強い鹿児島県民の良さを感じる空間だった。そして、コロナ禍では制限されていた、人と人が集まって歓談したり、交流を楽しんだりするという習慣が解禁された今、改めてその良さや重要性を感じさせてもらった。

光り輝く提灯と路面電車を走る花電車は前夜祭だけの特別感

メインは11月3日の本祭りだが、私は2日の前夜祭が好きだ。

それは、別記事でも取り上げた、毎年恒例の家族との思い出がこの日に詰まっているからというのが一番大きな理由だと思う。幼少期に両親に連れて来てもらった思い出の行事。

それに加えて、前夜祭だからこそ見られる光景で印象的なものは、会場一帯に飾られている桃と白の2色で彩られた提灯。

そして、路面電車の線路上を走る花電車。お祭りの雰囲気を一層盛り上げてくれ、この時期の、この場所でしか出くわすことのできない花電車はとても貴重だ。

鹿児島県民なら誰もが口ずさみ、体が動き出すおはら節

(出所:かごしま市観光ナビ https://www.kagoshima-yokanavi.jp/article/ohara-fes)

「花は霧島、煙草は国分、燃えて上がるはオハラハー桜島」という歌い出しで始まるおはら節。学校や地域の行事でこの踊りや歌詞を学び、鹿児島県民ならほとんどの人たちが認知している。

踊り連は地域や職場などの団体ごとに参加していることがほとんどで、今年は119の団体が参加。その数、およそ9400人だったという。

沿道から踊り連の演舞を楽しむのも良いが、2日間ともに「飛び入り連」として気軽に参加することができるようになっている。

振り付けが分からなくても、上手に踊れなくても大丈夫。「会場の雰囲気を楽しみたい」という気持ちさえあれば、どなたでも参加は大歓迎。会場に来た証に、思い出に参加してみるのも良さそうだ。

おはら祭を始め、さまざまなイベントがコロナ禍の影響で自粛の傾向になっていたここ数年。だからこそ、人が集まることの有り難みやイベント、行事の重要性を一層感じさせられた。私自身も久しぶりにおはら祭の会場に足を運んで、有り難みや重要性を感じながら楽しんできた。

また来年も会場で楽しめたら嬉しい。

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この記事を書いた人

きゃんまり

鹿児島出身、関東在住。広告代理店に勤務し、ライターとしても活動中。取材ありの記事執筆やイベントレポートの作成が得意。一歩鹿児島を出ると、「鹿児島の本当の魅力が知られていない」「鹿児島と無縁の人が多い」と痛感しています。大好きなふるさと鹿児島を一人でも多くの人に知ってもらい、ファンになってもらうために、鹿児島のモノ・コト・ヒトに関する情報をお届けします。

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