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もの・こと  |    2024.01.01

岩手の地場産業ホームスパンを体験できる教室「Looms」前編

「羊毛を手紡ぎ手織りしたホームスパン」 は、岩手の地場産業の一つ。
そんな岩手の伝統的産業を体験できる教室があります。
今回はホームスパンのショップを併設する体験教室「Looms」をご紹介します。

Loomsの紹介

地元のホームスパン作家が講師となり初心者から経験者までホームスパンの体験が可能です。
併設しているショップでは、ホームスパンや手織り小物、毛糸、生活周りのクラフト品などを販売しています。

ホームスパンとは?

まずはホームスパンについてご紹介します。

〇ホームスパンの歴史

イギリスで発展したホームスパンの技術は、明治期に日本へ伝わりました。
大正期以降、岩手県内でも農村部でめん羊飼養や羊毛加工が盛んに。
現在、地場産業として残るのは岩手のみとなり、盛岡市や花巻市東和町を中心にホームスパンの技術を生かしたものづくりが続いています。

〇ホームスパンの特長

講師の原さんにホームスパンの魅力・特長を伺いました。

手紡ぎ・手織りのため、ほぼ1点ものになります。
手織りをしている作家さんは全国にいますが「糸を紡ぐ」ことで、さらに作品ごとのオリジナリティが出てきます。

糸が個性的になることで柔らかさや薄さにもかなり変化が出て、見た目と触り心地も異なってきます。
毛の選別、染める色、混ぜ具合、糸の紡ぎ具合を自由に変えられるんです。
作り手としても組織や色の組み合わせを含めて考えたりするのが楽しいですね。

例えば色についてですが毛を紡ぐ前に染色し、染色した毛をミックスすることで様々な色を作ることができます。
ミックスしたものを紡ぐことで、深みのある糸が出来上がります。

こういった色見本で、記録を独自に作っています。

また、手紡ぎ・手織りのため温かくて軽く、きちんと手入れをすれば10年、20年使えるほど持ちが良いのも特徴です。

教室がはじまったきっかけ

同教室がはじまったきっかけを講師の原さんに伺いました。

一年を通して、ホームスパンを見たり触れたり、さらに気軽に体験できる場が欲しいという思いではじまった場所です。

理由は2つあります。
1つ目は、季節ものであるホームスパンが一般のお店で通年並ぶのは難しいこと。
2つ目は、作家の中には他の仕事を兼用しながらホームスパンを作る方もおり、そういった方が作った作品をおけるようにしたかったことです。計画通り納品というよりは、できた分だけ納品できる形になっています。

くわえて、高価なイメージのあるホームスパンを皆さんに身近に感じて頂けるようにちょっとした体験ができる場があったらいいねというところから、運営会社である株式会社クラシカウンシルが立ち上げ、私は講師の一人を務めています。

Loomsのショップ紹介

ホームスパンや手織り製品、羊毛製品、ニット、生活周りのクラフト品などを幅広く販売しています。

【商品例】

〇岩手県産羊毛(i-wool)を使った手紡ぎ毛糸
〇マフラーやブランケットなど県内の作家たちの作品
〇小物など

まとめ

岩手にお越しの際は、ぜひ岩手の伝統を体感してみてください。
そして今回は筆者が「ミニマフラー講座」にチャレンジしました。
記事の後編で実際の体験レポートをご紹介します。

お店の情報

手紡ぎ手織りの学校 Looms
住所:岩手県盛岡市本宮荒屋25-8 盛岡市中央公園BeBA TERRACE内
定休日:月曜日、年末年始、お盆
営業時間:10:00~17:00
電話番号:019-601-8604
公式ホームページ(https://kurashi-co.com/looms/
公式Instagram(https://www.instagram.com/looms_morioka/?hl=ja

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この記事を書いた人

mochizukinae

岩手県在住。 2歳の子どもを育てるママライターです! 岩手の魅力を発信していきます。どうぞよろしくお願いします。

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