Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

もの・こと  |    2024.04.23

長野県佐久市に漫画「北斗の拳」原作者武論尊氏の思いを繋ぐ新たな城「さくまんが舎」が完成

2024年3月3日、漫画「北斗の拳」の原作者で長野県佐久市出身の武論尊さん(76)が、後進の育成にと2018年に開講し今年第6期生を迎える「武論尊100時間漫画塾」と、自身の生原稿や作品などを紹介する展示室を備えた「さくまんが舎」の建物が完成し、3月3日落成式が行われました。

「さくまんが舎」とは何をするところで、何が見られるところなのでしょう?関係者に尋ねてみました。

1.4月14日「武論尊100時間漫画塾」第6期開講

ーー竣工おめでとうございます。想像していた以上に広々とした建物ですね。

(清水・さくまんが舎代表)さくまんが舎は漫画原作者の武論尊氏が私財を投じて建設した、自身が塾長をしている「武論尊100時間漫画塾」の新しい拠点と、武論尊・史村翔(武論尊氏の別ペンネーム)に関連する原画などの作品展示を行うスペースを併せ持った建物です。

今までは佐久市の公共施設を借りて塾を行ってきましたが、今回、浅間山や八ヶ岳~蓼科山の望めるこの「さくまんが舎」という新たな学びやができました。

A-1.教室内部
A-2.さくまんが舎設計模型 Ⓒ中山秀樹建築デザイン事務所Ⓒ一級建築士事務所CoboLabo

ーー100時間漫画塾はどのようなコンセプトで運営されているのですか

(伴野・武論尊100時間漫画塾運営委員会委員長)100時間とは1回5時間×20回のカリキュラム(第6期は2024年4月〜2025年3月まで)で、武論尊塾長のほか著名漫画家、出版社編集者など多方面の講師による授業が受けられます。

塾生は、ここに通学できることが条件になりますが、受講料無料で

プロの漫画家・漫画原作者として通用する技術や知識を学ぶ

ことができるチャンスはそうないと思います。

単に漫画を上手く描く作るだけでなく、どう出版社などにアプローチしていくかなど、漫画家としてデビューする技量も上げていきます。第5期までで95名のうち22名(2024.03現在)がデビューを果たし、当初の目標を上回る実績を上げました。4月に迎える6期生26名にも充実した時間が過ごせるよう、頑張ってほしいと期待しています。

清水浩貴・さくまんが舎代表(左)伴野章夫・武論尊100時間漫画塾運営委員会委員長(右)

2.6月2日武論尊・史村翔アートコレクション一般公開

6月2日からは「武論尊・史村翔の軌跡」と題した展示が、さくまんが舎の1階展示室で予定されています。展示は現在無料で公開予定。一般の方にも身近な施設となることでしょう。

作品展示室 Ⓒ中山秀樹建築デザイン事務所Ⓒ一級建築士事務所CoboLabo
北斗七星を模した吹き抜け階段上の天井の照明

B-1.展示室前の北斗の拳のキャラクター・ジャギのフィギュア
B-2.2階へ続く階段に埋め込まれた北斗の拳のキャラクター・ジャギのステンドグラス

展示内容は企画展など時期によって変わる予定です。詳細はさくまんが舎HPやXを確認してから行きましょう。

さくまんが舎

URL https://www.saku-mangasha.jp/
X (旧 twitter)https://twitter.com/saku_mangasha
住  所 長野県佐久市岩村田5506
電話番号 0267-73-0010
開館時間 水・木・金 11:00~16:00  / 土・日 10:00~17:00
休館日  月・火(祝日含む)8月13日~16日  / 12月29日~1月3日

3.さくまんが舎への道順

google mapで経路検索をした場合、車と徒歩でルートが異なります。ここでは最寄りのJR佐久平駅から徒歩で向かった場合を解説します。

まず、JR佐久平駅の蓼科口に降り立ちます。ロータリーの右側をJR小海線の高架橋をくぐるように道なりに南に進みます。右側に見える市民交流広場を過ぎたところの交差点を対角線上に渡りましょう。

上の写真は佐久平駅から700m来た地点(駅側に振り返った方向です)。手前の明るい色のマンホールが

ラオウが名文句で、あなたをお出迎え。

さぁ、あと残り200m程です。この茶色のベンチが設置された遊歩道(写真左)を南に進みます。写真右はフォレストモール佐久平南側にあるアパレル「GU」の白い店舗と「蔦屋書店」のグレーの店舗の間を越え、道を渡ったところで駅側である北向きに振り返ったところ。

この道は3車線くらいの幅があり、近くに横断歩道もないので、手を挙げ左右を確認し車に注意して渡りましょう。道を渡って100mで「さくまんが舎」に到着です。

4.JR佐久平駅周辺の「北斗の拳」寄り道の旅

(1)「北斗の拳」第1弾のデザインマンホール

「北斗の拳」35周年を記念し、2019年9月8日に佐久平駅蓼科口の歩道内に第1弾のデザインマンホールが設置されています。佐久市役所HPでは

北斗七星をかたどった7つのマンホールは、15分程度で見てまわることができる範囲で設置してありますので、散策を楽しみながらご覧ください。

佐久市役所HP

と紹介しています。さぁ、ケンシロウの他6人はどこにいるのか、探しにいってみませんか。

2023年9月に設置されたデザインマンホール第2弾に興味のある方は、以下の記事をクリックしてご覧下さい。

ケンシロウラオウユリアトキ

ラオウ&黒王ジャギサウザーリン&バット

 

(2)プラザ佐久・物産ふれあい処

駅舎と直結した「プラザ佐久」では地元の特産品の他、「北斗の拳」のグッズも扱っています。

(3)JR佐久平駅構内(新幹線改札内)のジャギの胸像

原型制作:株式会社SpiceSeed 製造・寄贈:吉田工業株式会社

2024年3月に北陸新幹線が敦賀へ延伸し、加賀や福井から佐久平へも一直線。さくまんが舎へJR佐久平駅から徒歩で向かっても12分。

東京へ、加賀へ、福井へお出かけの途中にちょっと1~2時間佐久平で途中下車して

「北斗の拳」の世界に浸って青春を取り戻してみてはいかがでしょうか。

©武論尊・原哲夫/コアミックス1983

記事をシェアする

この記事を書いた人

Kunie

20代で首都圏エリアの情報誌のライターをしていました。その後、一般企業に転職。東京から長野へ移住、単身赴任、親の介護を経て子供の独立を機に退職。地元誌のインタビュー記事を担当させていただいたご縁から、20代から長いトンネルを経て、またライターで働いてみようと日々奮闘中です。

関連記事