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もの・こと  |    2024.07.19

ビルの屋上に養蜂園?「KABUKAYAはちみつ収穫体験」に参加しました|東京都・日本橋

東京の日本橋・茅場町ではちみつがつくられているのをご存知ですか?

大都会でハチを育てているなんて、信じられない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、日本橋・茅場町で農園とミツバチを育てる取り組みをしている「Edible KAYABAEN」で2024年6月30日に開催された「KABUKAYAはちみつ収穫体験」の模様をレポートします!

日本屈指の金融街・茅場町ではちみつを収穫!

日本橋・茅場町というと、日本屈指の金融街として知られた街。証券会社や銀行など、金融関連のビルが多く立ち並ぶエリアです。

東京メトロ「茅場町」駅に直結した東京証券会館の屋上に「Edible KAYABAEN」があります。「Edible KAYABAEN」では、ビルの屋上で野菜やハーブを育てる取り組みをしていて、その一角で2023年からミツバチを育てています。

「Edible KAYABAEN」とは:
日本橋茅場町に生まれた屋上菜園。子どもたちのための自然学校、菜園教育を担う「Edible Schoolyard Japan 」と持続可能な地域と土地のつながりを考える平和不動産株式会社との共創プロジェクト。
参考:Edible KAYABAEN

「Edible KAYABAEN」のハチのお世話をしているのが、当サイトでもご紹介した神奈川県の葉山町でも養蜂をしている「メローサーフ養蜂園」代表の中村さん。

「KABUKAYAはちみつ収穫体験」には、約20名が参加。親子連れで参加されている方が多く見られました。イベントは午前10時に開始。「Edible KAYABAEN」の代表、土屋さんからご挨拶とイベントの流れの説明があり、和やかにスタートしました。

ミツバチの生態を学ぶ

東京証券会館の屋上の片隅にハチの巣箱が設置されています。「メローサーフ養蜂園」代表の中村さんが、巣箱から取り出したミツバチの巣を観察しやすいようにガラスのケースに入れて見せてくれました。

巣を見ながら、ミツバチの生態についてお話ししてくれます。ミツバチの巣は、女王蜂1匹とはたらきバチで構成されています。はたらきバチの寿命は30~90日くらい。女王蜂は約3年。

はたらきバチにも役割が分担されており、生まれてから約2週間は巣内のそうじや花粉をためるなど、内勤業務を経験。内勤を経験したあと、外へエサとなる植物を探しに行くのだそう。

はたらきバチの世界にも序列があって、人間みたいですよね。女王蜂はどうやって生まれるのかなど、ミツバチの知られざる世界に子どもたちだけでなく、大人も興味津々。
どんな質問にも丁寧に答えてくれる中村さんに、さまざまなことを尋ねていました。

また、都会育ちのミツバチから採れるはちみつに、農薬はついていないのか?などの質問も飛び交います。都会の公園などに咲いている花には、農薬を撒くケースは少なく、逆に農薬がついていない可能性が高いといった話も聞けました。

ミツバチは野菜や果物の受粉を担っているので、生態系の維持に欠かせないなど、環境を守るためにも重要な役割を果たしています。

こういった貴重なお話を養蜂家の中村さんから直接聞くことができ、参加されていた方たちはミツバチに対する興味や関心がより深まったようです。

ガーデンハイクを満喫!

ミツバチの生態について中村さんのお話をうかがったあとは、ガーデンハイク組とはちみつ収穫体験組に分かれます。

人数が多いため、前半と後半に分かれてそれぞれ体験します。

私は前半ガーデンハイク、後半に収穫を体験。「Edible KAYABAEN」の土屋さんの解説のもと、園内にあるさまざまな植物に触れていきます。

「Edible KAYABAEN」では、ビルの屋上に食べられる森を作ることをイメージし、ハーブや野菜、花などが植えられているそう。

植えられている植物の葉を触り、香りを確かめていきます。バジルやローズマリーなどのハーブは、1種類だけでなく数種類あり、バリエーションの豊富さに驚きました。

また、畑で数種類の野菜やハーブを同時に植えて虫や鳥、病気などから守る取り組みをしているといった話を聞き、参加者の大人のみなさんが土屋さんに質問するなど、会話が弾んでいました。

「Edible KAYABAEN」には多くの野菜や果物、ハーブが植えられていて、それがはちみつのベースになっています。

ザクロやさとうきび、こんにゃくいもの木など、作物の種類も豊富。さらにビオトープもあり、都会のビルの上にこんなに緑豊かな場所があったとは、驚きでした。

お楽しみ!はちみつ収穫タイム

ガーデンハイクが終わり、いよいよはちみつを収穫していきます。ハチの巣をドラム缶のような遠心分離機にいれ、ハンドルを回していきます。

ハンドルをまわすとなかにセットされたミツバチの巣もまわり、遠心力でハチミツが飛ばされ、缶のなかにたまっていきます。

遠心分離機の下についた蓋を開けると採れたてのはちみつがたっぷりと出てきます。美しい透き通る黄金色のミツに、参加者からは思わず「お~っ」と声がでました。

巣板についていたハチの巣の断片も試食させてもらえます。粘度のある舌ざわりで濃厚。甘くておいしい!

イベントの最後は採れたてのはちみつの試食タイム。甘いのにスッキリとしていておいしい。どこかさわやかな花の香りもします。都会のビルの上で、こんなにおいしいはちみつが採れるのかと参加された方は驚かれていました。

はちみつ収穫体験イベントは盛況のうちに終了。イベント終了後は、採れたてのはちみつを販売していました。遠心分離機のなかにあるはちみつを自ら瓶詰めにできるとあって大人気。お土産に持って帰りたい人で行列ができていました。

まとめ

東京・日本橋・茅場町の東京証券会館の屋上で開催された「KABUKAYAはちみつ収穫体験」は、茅場町産のはちみつの収穫体験ができるイベントです。

このビルでハチを育てているのは、神奈川県葉山町にある「メローサーフ養蜂園」代表の中村さん。

単にはちみつを食べるだけでなく、自然界におけるミツバチの役割などを学び、大人も子どもも楽しめます。何より中村さんのミツバチに対する思いの深さが伝わるイベントでした。

次回の収穫体験の開催は未定ですが、今後の「メローサーフ養蜂園」、「Edible KAYABAEN」の動向をチェックしてみてくださいね。

取材場所: Edible KAYABAEN
住所:東京都中央区日本橋茅場町1-5-8 東京証券会館 屋上
アクセス:
東京メトロ 東西線・日比谷線 茅場町駅 8番出口直結
東京メトロ 銀座線・東西線、都営浅草線 日本橋駅 D2出口 徒歩5分
JR 東京駅 八重洲北口 徒歩10分
メローサーフ養蜂園ホームページ:https://mellowsurf82.base.shop/
Instagram:@mellowsurfhoney
Edible KAYABAENホームページ:https://ediblekayabaen.jp/home#top_view
Googleマップ:

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この記事を書いた人

chillco

神奈川県横浜市在住。生まれも育ちも横浜取材・インタビューを中心に活動するWebライター。旅・酒・食・音楽がテーマ。訪れた国は25か国を超える。お酒やグルメ、スィーツ、イベントなど地元・横浜の魅力を発信していきます!

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