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もの・こと  |    2025.03.26

『このまちでつながる・つくるサミットin三浦半島』は、市・町の垣根を越えて、三浦半島の未来を考える

『地域コーディネーターアカデミー』最終報告を終えて

三浦半島は神奈川県内の小さな半島に思われがちですが、実は“三浦市”、“横須賀市”のほか、“葉山町”、“逗子市”そして“鎌倉市”から構成されています。

鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市は観光地としても知られており、三浦市は大きな海水浴場があり自然豊かな上、マグロや三浦野菜などグルメの宝庫でもあります。

そんな三浦半島を盛り上げるべく開催された『地域コーディネーターアカデミー』と、『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』。そのそれぞれの最終報告会が『このまちでつながる・つくるサミットin三浦半島』として、2025年2月22日に横須賀商工会議所にて開催されました。今回はその模様をレポートいたします。

『地域コーディネーターアカデミー』最終報告会

グループに分かれ、お題に沿って報告

サミット午前中に開催されたのは『地域コーディネーターアカデミー』最終報告会。

『地域コーディネーターアカデミー』は、三浦半島で事業を行っている人たちを対象に「地域課題・可能性について考え、プロジェクトの企画立案をし、地域に新たな価値を生み出す人」=「地域コーディネーター」を育成することを目的として、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センターが2024年度に初めて開催したものです。

『地域コーディネーターアカデミー』紹介ページ

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/chiki/3m/coordinator.html

この日の最終報告会を含めた全6回のプログラムでは、三浦半島への理解のほか、県外からも講師を招き事例を学ぶなどといった内容を、座学だけでなくフィールドワークを交えて行われました。

アカデミーの受講者は、すでに三浦半島を拠点に様々な事業や活動を行っている方々。観光業、地域メディア、食にまつわる事業、地域の子ども達や保護者をサポートする事業、行政書士や、大学の三浦半島研究会に所属する大学生と、普段なかなか交流する機会のない人たち。

そんな皆さんが、三浦半島の『地域コーディネーター』となるべく、約半年間学んできました。

「仲間が増えた」という感想に、一同頷く場面も

最終報告会では、この学びを通してそれぞれが得たもの、そこから今後やっていきたいと思うことなどを、パネルディスカッション形式で発表されました。

アカデミー受講生18名のうち、この日は12名の皆さんが報告するとあって、A・Bとチーム分けを行い、さらにチーム内で前半・後半と2回に分けて実施。AチームとBチームを会場内でエリア分けし、同時に進行するスタイル。そのため全員のお話を全て伺うことはできませんでしたが、ハシゴをしながら聞いた中で印象に残ったのが、皆さんが口にする「今まで出会えなかった方と出会え、新しい仲間ができた」という言葉。

業種は違えども、“三浦半島を盛り上げたい!”“三浦半島の魅力をたくさんの方に知ってもらいたい!”という想いは共通で、それが“共通言語”となって学んできたのだと感じました。

そして、それぞれの立場からの見る三浦半島には、他者にはない視点が含まれているという発見があったそうです。地元で生まれ育った方が、移住してきた人の視点によって「知っているはずの“三浦半島”には、更なる魅力があるのだと気づかされた」と言う受講生もいました。

この日、以前取材をさせていただいた、『BAYSIDE SHARE 三浦海岸』のオーナー新城宏明さんもアカデミー受講者として出席。コワーキングスペースをうまく使った、地域コーディネートに期待が高まります。

以前記事にさせていただいた『BAYSIDE SHARE 三浦海岸』新城さんも受講者の一人

『BAYSIDE SHARE 三浦海岸』を取材した記事はこちら。

最後に『地域コーディネーター』として今後やっていきたいこととは?とのお題が出され、「現在地元の再開発プロジェクトが進んでいることを知り、自らプロジェクト本部へ連絡、主婦代表としてメンバーとなった」という方や「一度地元を離れて戻ってきたが、離れたことで “よそ者目線”となり、新たな目線で気づくことが増えた。これを活かして地元の活性化に繋げたい!」という方など、様々な今後が語られました。

各々の持つ課題に対して、いかにアカデミーで学んだことを活かせるか、全く違う事業・活動をし、拠点とする市・町が違う人たちが、このアカデミーを通して知り合ったことで、可能性は無限大となったと感じている皆さんが、そのつながりをどのように展開していくのか気になります。

今後「どんな新しい三浦半島の魅力が生まれるのか」ワクワクする時間となりました。

『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』最終報告会

午後は、三浦半島で起業・新規事業を始める方のための『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』最終報告会

『このまちでつながる・つくるサミットin三浦半島』の午後は、三浦半島を軸とした事業アイデアの実現を目指すことを目的とした起業支援プログラム『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』第5期生最終の報告会でした。

『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』は、三浦半島で起業・新事業を展開したいと考える方が参加し、前半の『えがく編』でビジネスについての基本や考え方などを講座・ワークショップで学んだ後、『つくる編』で自身の考える事業プランを進めていく『自分でつくるコース』か、三浦半島の地域課題解決プロジェクトを、それに関わる事業家と共に進めていく『『社長』とつくるコース』を選択し、実践していくもの。

『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』紹介ページ

https://sukimachi.etic.or.jp/miura

事業テーマが似た受講者同士が集まって少人数制のゼミ形式となり、三浦半島で実際に事業を行っている先輩事業家がメンターとしてサポートする形で進められたそうです。

緊張の中に、笑顔も見られました

この日は、受講者が自身の事業プランの発表を一人3分以内で行い、ゼミの発表ごとに担当メンターが総括を行うという流れを、二部構成で進行。

さらに一人3分では説明が足りないのを補うため、第一部・二部それぞれ終了後に、会場に設けた展示ブースで、サミット参加者からの質疑応答や、名刺交換などの交流時間が設けられました。

発表では、生活サポート事業、高齢化社会へ向けた事業、三浦半島の海・山・自然を生かした農業・漁業体験や、三浦半島に複数ある農道を活かしたツアー、すでに事業をされている方向けのサポート事業など紹介しきれないほど、様々な分野でのアイデアが飛び出し、発表される皆さんの目がキラキラ輝いて見えました。

発表を通して気づいたのは、アイデアの内容は違うのに、最終的には“コミュニティーづくり”“持続可能”“地域貢献”といった、三浦半島の課題に触れる結論が出されていたこと。

そしてここでも、受講生同士のつながりができたことが貴重な経験だったと話されていました。今後、それぞれの事業プランが連携し合うこともあるかもしれません。

ちなみに、あるゼミではすでにプロジェクトを始動させ、その参加者を募集する場面も。

今回一緒に頑張ってきたゼミの仲間でイベントを企画!参加者を募る場面も

担当メンターからのコメントには、「途中大変なこともありましたが、ここまで来られたことが素晴らしい」と、お褒めの言葉がありつつも「事業実現はこれからです!頑張ってください」と締めくくられ、受講者は安堵した表情から一転、キリッとした眼差しに。

プレゼンが終わり、担当メンターからの講評にドキドキ

展示発表では、一つのブースで盛り上がる方もいれば、気になるブースを巡って名刺交換する方もいて、それぞれのプランはもちろん、三浦半島への興味関心の高さが伺えます。サミット参加者、受講者同士で三浦半島の未来を語りながら、『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』『このまちでつながる・つくるサミットin三浦半島』が、賑やかに閉会となりました。

会場に設けられた、事業プラン展示ブース

企画の神奈川県と運営スタッフに聞く

半年間受講者を支えてきた運営スタッフ

今回『地域コーディネーターアカデミー』、『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』を企画した神奈川県の担当者は「この企画は、市町村にとらわれない“三浦半島”というエリアでの連携が、地域の活性につながると考え行っているものです。『好きなまちで仕事をつくるin三浦半島』で学び、起業して地域事業者として活躍してもらうこと、そしてネクストステップとして『地域コーディネーターアカデミー』に参加することで、地域内外問わずそれぞれのリソースの結びつきを強め、新しい価値を生み出してもらう。そんな地域を巻き込みながら活動していくことを想定し企画してきました。今日の発表からも今後が楽しみです」と話しました。

また、運営事務局のETIC.(エティック)スタッフは、「『地域コーディネーターアカデミー』は、今回初めての取り組みとあって、最初は『応募してくれる人はいるだろうか』と不安でしたが、フタを開けてみたらたくさんの応募者が来てくれて『三浦半島をどうにかしたい』と思う人がたくさんいることに驚きました」と語ってくれました。

「来年度の開催はまだ未定ですが、興味があるようでしたら、神奈川県のホームページで開催を確認の上、ぜひ参加してみてください」と、勧めてくださいました。

とても多くの方がサミットに参加。関心の高さが伺えました

1日を通して、三浦半島の未来を考える皆さんのお話を聞き、これからの三浦半島がどうなっていくのか楽しみでなりません。 そして「私は私なりに三浦半島を盛り上げていこう!」と、考える1日でもありました。

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この記事を書いた人

youyou

【神奈川県公認Mediallライター】 『人生の旅人パフォーマーyouyou(ゆうゆう)』として、イベント司会の他、物語を作ってのひとり芝居や、朗読などで表現をするパフォーマー、声優活動をしています。 埼玉県春日部市在住。海辺の生活に憧れて、2017年から始めた神奈川県での二拠点生活は、シェアハウスに始まり、現在はオーシャンフロントの部屋でひとりの城を築いているところです。 国内専門のひとり旅(特に乗り専)が趣味。 さらにライターとして、二拠点生活のヒントや、旅で出会った面白いネタ、地域の情報などを記事にしています。

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