直径1.5cm以上のビッグなブルーベリーを見たことはありますか?今回ご紹介する「奈良山園」は、そんなビックサイズのブルーベリーをバケツいっぱいに収穫できる農園です。
都内最大級を誇る1,000本のブルーベリーの他にも、キウイフルーツや梅などの果実、トマト、枝豆などの野菜を収穫体験できる場所として、市民に愛され続けています。
今回は、江戸と東京の台所を400年間支え続ける奈良山園でのブルーベリー収穫体験レポート【前編】と、循環型農業の取組み【後編】の2部構成でお伝えします。
奈良山園の「ブルーベリー収穫体験」をレポート
奈良山園は、東京都東久留米市にある江戸時代から400年続く広大な農園です。
6月は梅、7月中旬〜8月まではブルーベリーやトマト、10月中旬〜11月まではキウイフルーツの収穫体験を楽しめます。
ブルーベリー収穫体験の時期は?
2023年の開催時期は、7月18日(火)〜8月30日(水)です。
この時期の開園日は火・水・土・日曜日の週4日間となり、奈良山園のホームページからの事前予約が必要になります。
1日2回の入替制になっており、第1回の9時開始・第2回の10時30分開始から選択が可能です。
収穫できるブルーベリーの品種は、大型品種の「ティフブルー」と普通種の「ホームベル」から選べます。
今回筆者は、主人と小学生の子ども2人と一緒に、ティフブルーを収穫してきました。
ビックサイズのブルーベリーが鈴なりに!
農園の入口に入ると、まず目に入ったのはジャガイモとニンジンのつめ放題の看板です。
ジャガイモは1袋つめ放題で500円、ニンジンは200円という値段にビックリ!1つでも多く袋に入れようと、ギュウギュウ押し込む親子の姿が楽しそうでした!
まずは受付をしに、黒い屋根のテントの方へ。
受付で大人用・子ども用の収穫用バケツを受け取り、開始時間まで待ちます。ちなみに我が家の子どもたちは少食なので、バケツではなく収穫用の小さなカップを2つもらいました。
時間になると、スタッフの方から収穫に関する説明を受けます。
説明が終わると農道を通り、いよいよブルーベリー農園へ。案内された収穫エリアに入り木を見るとビックリ!直径1.5センチほどのビッグサイズのブルーベリーが鈴なり状態でした。
「これは、たくさん摘まねば!」と、我が家は一心不乱にブルーベリーを次々と収穫。暑かったためか、ミツバチや蚊などの虫の姿もなく、収穫に専念できました。
我が家は30分ほどかけてのんびりと収穫したつもりでしたが、収穫カップ2つはあっという間にギュウギュウになりました。
早く食べたい気持ちを抑え、受付近くにある会計所へ向かいます(食べ放題ではないので、会計前に食べないでくださいね)。
会計所へ向かうとお値段にビックリ。化学合成農薬・化学肥料を使用していない“国産ブルーベリー”が、2カップで1,000円でした。手間のかかる栽培をしているにも関わらず、この値段でいただけるのはお得すぎます……。
※バケツに収穫した場合は、会計所で重さを量り料金を支払う「量り売り」になります。
会計後は、家に帰るまで我慢できずに農園で実食!化学合成農薬を使用していないので、洗わずにそのまま食べてみました。
イチゴのような強い甘さではなく、とっても爽やかな甘さです。皮が薄めなので口の中に残らず、パクパク食べてしまいました。
2カップもありましたが、1カップ目はその日のうちに完食。もう1カップは冷凍してシャリシャリの状態にしておき、翌日にペロリと完食してしまいました。
主人はそこまでブルーベリーが好きではなかったのですが「バケツで収穫すればよかった……」と少し残念がっていたくらいです。
収穫前の注意点
奈良山園では養蜂も行っており、果樹の受粉をするミツバチがいます。虫刺され防止のためにも、帽子・長袖・長ズボンを着用しましょう。
また、カップに収穫したブルーベリーはカップに入れた状態で持ち帰れますが、バケツで収穫した場合はバケツを返却する必要があります。ビニール袋かタッパーを持参し、ブルーベリーを入れ替えて持ち帰れるようにしておきましょう。
会計後の楽しみは“新鮮野菜”と“ひんやりスイーツ”
会計所では、奈良山園で収穫された新鮮野菜や、果実を加工したジャム・ジェラート、養蜂で生産されたハチミツなどを購入できます。
我が家は、ブルーベリー・ジェラートをいただきました。このジェラートは、都内の「清水牧場」のミルクと、奈良山園のブルーベリーやマーマレードジャムを使った限定スイーツです。
甘さは控えめで、おくちがさっぱり爽やかに。ブルーベリーの優しい甘さを存分に堪能できる逸品でした。
濃い紫色から、奈良山園のブルーベリーがたっぷり使われていることがわかります。
また、マーマレード・ジェラートに使われている奈良山園の夏みかんマーマレードは、2020年に全日空のビジネスクラスで提供された経歴があるのだとか。
次回足を運んだ際は、ぜひ食べてみたいと思います。
秋のキウイ収穫時期はインスタを要チェック
ブルーベリーの収穫体験はすでに終了していますが、10月中旬にはキウイフルーツの収穫体験が待っています。
奈良山園で収穫できる品種には「レインボーレッドキウイ」という果肉の中心が赤い品種があります。毎年大人気だそうで、収穫解禁から1週間ほどでなくなるそう。
キウイは予約不要で収穫できるため、奈良山園さんのインスタグラムをこまめにチェックして、収穫開始のお知らせを待ちましょう!
奈良山園で「新鮮・美味しい・安心」な収穫体験を
都内にこれだけの大規模な農園があることに驚きました。
ビッグサイズのブルーベリーを夢中で収穫する人たちは、子どもからお年寄りまで、年齢層もさまざま。奈良山園が都市部に住む人にとって、農業に触れあえる貴重な場になっていると感じました。
また、「東京エコ認証100」の認定を受けた、化学合成農薬・化学肥料不使用というこだわりの農法で、誰もが新鮮で美味しい作物を安心して食べられる点も魅力です。
都心部にお住まいの方は、都市農業に目を向け、都内で採れた新鮮野菜を味わいに足を運んでみませんか。
【後編】では、都市農業の問題に取り組む、奈良山園の循環型農業についてお伝えします!
施設の情報
奈良山園
住所:東京都東久留米市柳窪1丁目5−45(駐車場あり)
TEL:070-1598-0038
アクセス:
西武バス「柳窪一丁目」下車、徒歩3分(東久留米駅、花小金井駅、武蔵小金井駅より発車)
西武新宿線「小平駅」下車、徒歩20分
開園:つみとりシーズンのみ(詳細はHPをご覧ください)
公式HP:https://nonosachi.com/
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