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もの・こと  |    2023.08.30

都市部と農をつなぐオアシス「奈良山園」|都内最大級のブルーベリー農園で収穫体験【前編】

直径1.5cm以上のビッグなブルーベリーを見たことはありますか?今回ご紹介する「奈良山園」は、そんなビックサイズのブルーベリーをバケツいっぱいに収穫できる農園です。

都内最大級を誇る1,000本のブルーベリーの他にも、キウイフルーツや梅などの果実、トマト、枝豆などの野菜を収穫体験できる場所として、市民に愛され続けています。

今回は、江戸と東京の台所を400年間支え続ける奈良山園でのブルーベリー収穫体験レポート【前編】と、循環型農業の取組み【後編】の2部構成でお伝えします。

奈良山園の「ブルーベリー収穫体験」をレポート

奈良山園は、東京都東久留米市にある江戸時代から400年続く広大な農園です。

6月は梅、7月中旬〜8月まではブルーベリーやトマト、10月中旬〜11月まではキウイフルーツの収穫体験を楽しめます。

ブルーベリー収穫体験の時期は?

2023年の開催時期は、7月18日(火)〜8月30日(水)です。

この時期の開園日は火・水・土・日曜日の週4日間となり、奈良山園のホームページからの事前予約が必要になります。

奈良山園ブルーベリー摘み取り予約サイト

1日2回の入替制になっており、第1回の9時開始・第2回の10時30分開始から選択が可能です。

収穫できるブルーベリーの品種は、大型品種の「ティフブルー」と普通種の「ホームベル」から選べます。

今回筆者は、主人と小学生の子ども2人と一緒に、ティフブルーを収穫してきました。

ビックサイズのブルーベリーが鈴なりに!

農園の入口に入ると、まず目に入ったのはジャガイモとニンジンのつめ放題の看板です。

奈良山園入口
詰め放題のジャガイモ
詰め放題のニンジン

ジャガイモは1袋つめ放題で500円、ニンジンは200円という値段にビックリ!1つでも多く袋に入れようと、ギュウギュウ押し込む親子の姿が楽しそうでした!

まずは受付をしに、黒い屋根のテントの方へ。

収穫体験の受付
写真中央の黒い屋根のテントが受付

受付で大人用・子ども用の収穫用バケツを受け取り、開始時間まで待ちます。ちなみに我が家の子どもたちは少食なので、バケツではなく収穫用の小さなカップを2つもらいました。

時間になると、スタッフの方から収穫に関する説明を受けます。

説明が終わると農道を通り、いよいよブルーベリー農園へ。案内された収穫エリアに入り木を見るとビックリ!直径1.5センチほどのビッグサイズのブルーベリーが鈴なり状態でした。

鈴なりのブルーベリー
粒が大きいほど甘いのだとか

「これは、たくさん摘まねば!」と、我が家は一心不乱にブルーベリーを次々と収穫。暑かったためか、ミツバチや蚊などの虫の姿もなく、収穫に専念できました。

ブルーベリーを摘み取る手
身長130センチの子どもも手が届く高さ

我が家は30分ほどかけてのんびりと収穫したつもりでしたが、収穫カップ2つはあっという間にギュウギュウになりました。

早く食べたい気持ちを抑え、受付近くにある会計所へ向かいます(食べ放題ではないので、会計前に食べないでくださいね)。

容器いっぱいのブルーベリー

会計所へ向かうとお値段にビックリ。化学合成農薬・化学肥料を使用していない“国産ブルーベリー”が、2カップで1,000円でした。手間のかかる栽培をしているにも関わらず、この値段でいただけるのはお得すぎます……。

※バケツに収穫した場合は、会計所で重さを量り料金を支払う「量り売り」になります。

会計後は、家に帰るまで我慢できずに農園で実食!化学合成農薬を使用していないので、洗わずにそのまま食べてみました。

イチゴのような強い甘さではなく、とっても爽やかな甘さです。皮が薄めなので口の中に残らず、パクパク食べてしまいました。

2カップもありましたが、1カップ目はその日のうちに完食。もう1カップは冷凍してシャリシャリの状態にしておき、翌日にペロリと完食してしまいました。

主人はそこまでブルーベリーが好きではなかったのですが「バケツで収穫すればよかった……」と少し残念がっていたくらいです。

収穫前の注意点

奈良山園では養蜂も行っており、果樹の受粉をするミツバチがいます。虫刺され防止のためにも、帽子・長袖・長ズボンを着用しましょう。

養蜂
ブルーベリー農園付近で行う養蜂

また、カップに収穫したブルーベリーはカップに入れた状態で持ち帰れますが、バケツで収穫した場合はバケツを返却する必要があります。ビニール袋かタッパーを持参し、ブルーベリーを入れ替えて持ち帰れるようにしておきましょう。

会計後の楽しみは“新鮮野菜”と“ひんやりスイーツ”

会計所では、奈良山園で収穫された新鮮野菜や、果実を加工したジャム・ジェラート、養蜂で生産されたハチミツなどを購入できます。

会計所の新鮮野菜
会計所のジャム

我が家は、ブルーベリー・ジェラートをいただきました。このジェラートは、都内の「清水牧場」のミルクと、奈良山園のブルーベリーやマーマレードジャムを使った限定スイーツです。

ブルーベリー・ジェラート
ブルーベリー・ジェラート(蓋付きカップ入り380円)

甘さは控えめで、おくちがさっぱり爽やかに。ブルーベリーの優しい甘さを存分に堪能できる逸品でした。

濃い紫色から、奈良山園のブルーベリーがたっぷり使われていることがわかります。

ブルーベリー・ジェラート

また、マーマレード・ジェラートに使われている奈良山園の夏みかんマーマレードは、2020年に全日空のビジネスクラスで提供された経歴があるのだとか。

次回足を運んだ際は、ぜひ食べてみたいと思います。

秋のキウイ収穫時期はインスタを要チェック

ブルーベリーの収穫体験はすでに終了していますが、10月中旬にはキウイフルーツの収穫体験が待っています。

奈良山園で収穫できる品種には「レインボーレッドキウイ」という果肉の中心が赤い品種があります。毎年大人気だそうで、収穫解禁から1週間ほどでなくなるそう。

レインボーレッド
出典:奈良山園HP

キウイは予約不要で収穫できるため、奈良山園さんのインスタグラムをこまめにチェックして、収穫開始のお知らせを待ちましょう!

奈良山園Instagramアカウント

奈良山園で「新鮮・美味しい・安心」な収穫体験を

都内にこれだけの大規模な農園があることに驚きました。

ビッグサイズのブルーベリーを夢中で収穫する人たちは、子どもからお年寄りまで、年齢層もさまざま。奈良山園が都市部に住む人にとって、農業に触れあえる貴重な場になっていると感じました。

また、「東京エコ認証100」の認定を受けた、化学合成農薬・化学肥料不使用というこだわりの農法で、誰もが新鮮で美味しい作物を安心して食べられる点も魅力です。

都心部にお住まいの方は、都市農業に目を向け、都内で採れた新鮮野菜を味わいに足を運んでみませんか。
【後編】では、都市農業の問題に取り組む、奈良山園の循環型農業についてお伝えします!

施設の情報

奈良山園
住所:東京都東久留米市柳窪1丁目5−45(駐車場あり)
TEL:070-1598-0038
アクセス:
西武バス「柳窪一丁目」下車、徒歩3分(東久留米駅、花小金井駅、武蔵小金井駅より発車)
西武新宿線「小平駅」下車、徒歩20分
開園:つみとりシーズンのみ(詳細はHPをご覧ください)
公式HP:https://nonosachi.com/
公式Instagramはこちらから

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この記事を書いた人

髙橋 ユミエ

取材・SEOライティングをする30代フリーライター(2児の母)。雑誌サイゾーのWebメディア『Wezzy』・Webメディア『東京フリーランス』など、数々のメディアで執筆。 結婚と同時に引っ越してきた東京都東久留米市の住み心地の良さに魅了され、実家よりも大好きな土地に。東久留米市を中心に、その周辺地域や家族で訪れた場所の魅力を発信します!

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