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もの・こと  |    2025.03.30

真鍮作家kumochoさんから習う「私だけの真鍮バングル&リング」ワークショップ

美しい庭と選りすぐりの雑貨が麗しい、東宮原の雑貨店Bond+handmade。
店主の堀内さんが厳選した雑貨は、それぞれ作家さんに直接オファーをして展示しているものです。

同店では、ハンドメイド作家から学ぶワークショップを各種開催しています。
昨夏にはラタンかごを作るワークショップも開催し参加しました。

憧れのラタン作家に教わるラタンかごワークショップBond➕handmade×NETCO.BASKET

今回、真鍮作家kumocho(くもっちょ)さんに習う「バングル&リングワークショップ」が開催されました。kumochoさんのワークショップは第4回を数えます。その様子を詳しくお伝えします。

くもっちょさんの作品2
kumochoさんの作品が並ぶBond+handmadeの店内
くもっちょさんの作品1

真鍮作家kumocho(くもっちょ)
真鍮作家として活動を始めて10年。男性的なイメージが多かった真鍮アクセサリーをもっと女性らしいフォルムで作成・提供したいと考え創作活動開始。
Bond+handmadeをはじめ、雑貨店での販売やワークショップを開催している。
真鍮作家kumocho(くもっちょ)Instagram

少人数だからこそ安心して参加できるBond+handmadeのワークショップ

Bond+handmadeに訪れワークショップ会場へ入っていくと、楽しげにおしゃべりをするkumochoさんと参加者のみなさん。和やかな雰囲気の中で、ゆるやかにワークショップは始まっていきます。

「kumochoさんの作品のファンだったから参加してみたい」
「以前参加して、とても楽しかったから」

と集まった参加者は4名。ワークショップの和やかな雰囲気に、緊張も解けていきます。

事前の準備

予めテーブルの上に準備されていた材料。これがアクセサリーになるなんて驚きです。

真鍮バングル&リングは、細いタイプと太めのタイプを事前に選択できます。どちらもそれぞれ、違った雰囲気を醸し出していて魅力的です。

真鍮をやすりで削る

最初の工程は真鍮の角を滑らかにすること。やすりで削り、手に当たっても痛くならないようにしていきます。

「削るのは、このくらいですか?」
「なんだか、上手にできなーい!」
「先生、助けて!」

参加者のみなさんは、kumochoさんにその都度助けを求めます。それを聞き、様子を見に行って的確にアドバイスするkumochoさん。

一見簡単な工程のように見えますが、見るのとやるのとでは大違い。参加者のみなさんは実際に体験することで繊細な作業の連続に驚き、いつも身につけている真鍮アクセサリーの工程がいかに手間がかかっているかを再認識します。

進度はそれぞれのペースに任せ、一人ひとりへ声をかけてくれるので安心して作業に熱中できます。そのうちに訪れる静寂の時間…。

やすりで削る音だけがお部屋の中に響きます。

やすりで削る作業

「作業に熱中するのもいいけれど、適度におしゃべりしながら進めてくださいね」と、kumochoさんは声をかけます。参加者のみなさんが力を抜いて参加できる心配りが温かいのです。

真鍮に模様をつける

真鍮の模様というのは槌で叩いてつけていくのだそう。サンプルの真鍮に模様をつける練習をした後、バングルやリングへ実際に模様つけを行います。

とても興味深く感じるのは、みなさんそれぞれ模様が異なること。

・材料
・道具
・作り方

全て同じなのに「手」が違うことにより、それぞれの作品の個性が生まれます。改めて手作りの魅力を再発見することができます。

模様をつける
バングルに美しい模様がつけられる

バングル&リングへ刻印を押す

真鍮へ模様をつけた後、刻印をつけていきます。真鍮に刻印を当て槌で叩いていく工程です。

これが、とても緊張する作業のようでした。
緊張しつつ、刻印を押そうとする参加者の方の後ろで私も同じくドキドキ。

カンカン!と真鍮へ刻印が押されて、そっと覗いてみると味わいのある刻印。その後、刻印へ薬品を載せて腐食させることにより錆色へ変化させます。

「わぁ、素敵!」それぞれ自画自賛してしまいたくなるほどのできばえ。みなさん大満足な笑みを浮かべつつ、作った作品をしげしげと眺めます。

刻印が押されたバングル

さぁ、完成まであと少し。

バングル&リングのサイズを合わせる

ちょうどよいサイズに合わせるために、型に沿わせて曲げていく過程。形を決定づける力加減にもドキドキしつつ作業を進めていく参加者のみなさん。

バングルのサイズ合わせ2

途中までは手で曲線をつくり、最後の仕上げはペンチを使用します。あくまでも日々使うアクセサリーとしての妥協は許しません。使い勝手はとても大切なのです。

実際に腕につけたり、指にはめたりなどしつつサイズ調整を行い、真鍮バングル&リングの完成です。

真鍮バングル&リング みんなで完成品を愛でる

ここまで作成にあてた時間は、1時間半。
自分の手で作った真鍮バングル&リングの完成が嬉しくて、写真撮影を開始。

それぞれ個性のあるバングルとリングの完成に歓喜する参加者のみなさんです。
せっかくなので写真を撮りましょうと、真鍮バングル&リングを身につけて記念撮影。

完成品4

真鍮の上品な色あいが大人の女性らしい雰囲気でシック、それぞれとても素敵です。

「バングルやリングは、時間の経過とともに変化していきますよ」とkumochoさん。
経年変化を味わうことができる、真鍮アクセサリー。これから身につけるのがより楽しみになりますね。

今回開催された、真鍮バングル&リングワークショップ。作家さんに直接教わることのできる貴重な機会でした。

Bond+handmadeではこれからも、参加者のみなさんが楽しめるようなワークショップやイベントが開催される予定です。

作家さんから学ぶワークショップを体験してみませんか?手仕事のよさを再発見できることと思います。

お店の情報

Bond+handmade
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目116−29
営業時間:火、水、木、土曜日 12:00~16:00(駐車場2台分有り)
Instagram

真鍮作家kumocho(くもっちょ)
Instagram

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この記事を書いた人

はる

さいたま市在住の取材ライター。地元民だからこそ知り得る、個人店やマルシェ等のイベントをこれまでに200ヶ所以上訪れる。地元民でも意外と知らない「ヒト・モノ・スポット」をお届けします。趣味は「ひとり呑み」「カフェ巡り」お酒とコーヒーが私をこよなく幸せにしてくれます。

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