
2025年3月8日土曜日。横浜市中区にある横浜税関で「横浜税関本関庁舎公開」が開催されました。
横浜税関本関庁舎には、横浜税関の歴史やお仕事が学べる「横浜税関資料展示室」があり、誰でも気軽に楽しめるスポットとして人気の場所です。
「横浜税関本関庁舎公開」は、資料展示室の奥、普段は入れないエリアを見学できる、知る人ぞ知るイベント。
今回は、大人気のイベント「横浜税関本関庁舎公開」の模様をレポートします!
「横浜税関本関庁舎公開」とは?

「横浜税関本関庁舎公開」は、横浜市中区の海岸通りにある横浜税関で開催されているイベント。

横浜税関には、無料の資料展示室があり、気軽に楽しめる資料館として親しまれています。以前、本サイトでも横浜税関資料展示室を紹介しました。
【横浜税関資料展示室の様子はこちら】
税関の歴史から密輸の実態までわかる!「横浜税関資料展示室」で大人も子どもも無料で楽しめる社会科見学|神奈川県横浜市
「横浜税関本関庁舎公開」は、一般のお客様が普段は入れないエリアが公開される日で、年に3回程度開催されます。

麻薬探知犬のデモンストレーションや人気キャラクター カスタム君に会える。税関音楽隊による演奏会に創建当時の状態に復元された3階の保存室や7階の展望テラスが公開されるなど、普段は非公開となっている場所に入れることもあり、多くのお客様が来場される人気のイベントです。

3月8日、午前10時前。資料展示室の入口には、すでに約40名のお客様が並んでいました。
開場前から集まる点からも人気のイベントであることがうかがえますね。
大迫力!麻薬探知犬のデモンストレーション

この日の麻薬探知犬のデモンストレーションは、午前と午後2回ずつの合計4回。麻薬探知犬のデモンストレーションは1階のロビーで行われます。初回のスタートを待つお客様が、開始前から続々と集合。

客席の中央にはキッズスペースとして、子どもたち向けに開放。子どもたちによく見えるよう、配慮されていました。

約30席ほどイスも用意されていましたが、すぐに満席となり、立ち見が出るほどの人気ぶり。
麻薬探知犬の普段の訓練やお仕事の内容などが紹介され、いよいよ麻薬探知犬の登場です。

1回目のデモンストレーションを担当するのは3歳のロディ。麻薬のにおいがついた箱をすぐにかぎ分け、箱の前に座ります。
訓練時から麻薬探知犬が不正薬物を発見したら、とにかくほめる。そして本気で遊ぶ。をくり返します。くり返し実践することで、麻薬を見つけたら遊んでもらえることを覚えていき、麻薬探知犬としての役割を果たすようになっていくのだそう。麻薬探知犬が楽しく仕事ができるよう、訓練も工夫しているそうです。

全国9ヵ所の税関に約130頭の麻薬探知犬がいて、日夜不正薬物の流入を防いでいます。

今回の麻薬探知犬は大型犬なので、遊ぶ姿も大迫力。デモンストレーションの後、撮影会もありました。普段なかなか見られない麻薬探知犬を間近で見るチャンスとあって、多くのお客様が集まり、賑わっていました。

また、この日は、動物検疫所、植物防疫所などのブースも出ており、「検疫探知犬」として働くワンちゃんも紹介されていました。
人気キャラクター カスタム君 登場!楽しく学べるクイズコーナー

続いては、税関のキャラクター カスタム君が登場。今回は動物検疫所のキャラクター「クンくん」、植物防疫所のキャラクター「ぴーきゅん」もいっしょにやってきました。

ここから「こどもクイズ大会」コーナーに突入。「こどもクイズ大会」は、午前と午後の2回開催。税関や麻薬探知犬などのお仕事に関する問題が出題されます。クイズに参加した子どもたちには、参加賞としてステッカーを配布。人気キャラクターたちに接近できるチャンスに子どもたちは大喜びです。

クイズコーナーが終わると撮影会。横浜税関に初めて登場したクンくんとぴーきゅん。カスタム君との貴重な3ショットを会場にいたみなさんは楽しそうに撮影されていました。
音楽で伝える!「税関音楽隊」の演奏会

横浜税関には「税関音楽隊」という名のブラス・バンドがあります。横浜税関の職員で構成されており、職務をしつつ、演奏活動もしています。毎年5月3日に開催される「ザよこはまパレード」に参加するなど、かなりの実力派。

「横浜税関本関庁舎公開」では、「税関音楽隊」の演奏会もあります。演奏会は午前と午後の2回で、演奏時間は30分ほど。会場は、7階の大会議室です。

開場前から行列ができ、開演前には満席に。立ち見が出るほどの人気ぶりです。「税関音楽隊」隊長の柴田さんが挨拶した後、ロイヤルブルーのおそろいのジャケットを着た隊員のみなさんによる演奏会がスタート。

ゆずの『栄光の架け橋』や松田聖子メドレーなど、誰もが一度は聴いたことがある、なじみある曲で、お客様の心を掴みます。
「税関音楽隊」はなんと1952年に結成されたそう。約70年にわたり音楽を通じて、税関の役割や密輸防止の啓発活動をしてきたとは驚きました。

最近では、テレビ番組で税関のお仕事が紹介されていますが、音楽を通じて伝える方法もあるんですね。

会場は会議室でありながら音の抜けがよく、楽器ひとつひとつの音がきれいに聴こえてきました。「税関音楽隊」のみなさんの高い演奏力も相まって、会場にいらしていたお客様は演奏を聴き入っていました。
非公開ゾーンで記念撮影もできる!展望テラスと保存室

「横浜税関本関庁舎公開」は、普段は入れないエリアに入れるうえに、記念撮影ができるのもうれしいポイント。

7階の展望テラスでは、横浜港が見渡せます。さらに横浜税関、横浜のシンボルのひとつでもある「クイーンの塔」を間近に眺めることも可能です。

午後にはカスタム君が、写真撮影に応じていて、撮影待ちの列ができていました。

また、3階の保存室も大人気。創建当時の状態に復元された旧特別会議室や旧税関長室などは撮影可能。歴史的な建造物にあたるイスやソファなどに触ったり座ったりするのはNGというところが多いですが、こちらの保存室はOKとなっています。

保存室に来られた方はソファやイスに座ったり、税関長のデスクに座って写真を撮ったりなど、思い思いに楽しんでいました。
お子さま向けにはこども用の税関制服を着て撮影も可能。カスタム君のぬいぐるみといっしょにポーズを取る多くの親子連れを見かけました。

横浜税関の歴史を感じられる場所に直接触れて体験できる貴重な機会に、来場されたお客様はみな笑顔で楽しそうに過ごしていらっしゃいました。
まとめ

2025年3月8日に横浜市中区の横浜税関で開催された「横浜税関本関庁舎公開」。麻薬探知犬の知られざる訓練やデモンストレーション、普段は入れない3階保存室や7階の展望テラスの公開。

カスタム君などの人気キャラクターたちとのクイズ大会や「税関音楽隊」による演奏会など、盛りだくさんの内容の1日は、盛況のうちに幕を閉じました。

年3回程度開催されている「横浜税関本関庁舎公開」の次回開催予定は6月ごろ。2025年は11月ごろにも予定されているそうです。
楽しく遊んで学べる「横浜税関本関庁舎公開」。次回、開催される際は観光のついでに、ぜひいらして体験してみてくださいね。
取材場所:横浜税関本関庁舎・横浜税関資料展示室
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1 横浜税関本関1階
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩3分
JR根岸線「関内駅 」から徒歩15分
JR根岸線、横浜地下鉄「桜木町駅」から徒歩20分
TEL:045-212-6300(税関広報広聴室)
開館・イベント開催時間: 10時~16時
休館日:年末年始・施設点検日
駐車場:なし
ホームページ:https://www.customs.go.jp/yokohama/museum/tenjishitsu.htm
Xアカウント: @Custom_kun
Instagram アカウント:@custom_kun
YouTube:https://www.youtube.com/user/mof
※休館日やイベントは変更となる場合がありますので、最新の情報は公式ホームページ等をご確認ください。
Google Maps: